ココホメルトコ?
評価していただけるとありがたいです。
よろしくお願いします。
「泳ぐのはいいけど、荷物はどうしようか?」
「お店に預かってもらいましょ。」
僕らは水着屋さん、と言うよりも海の家と言った方がいいお店に入った。
中に入ると更衣室やシャワーが備えてあった。それに食事もあるようだ。もうこれは海の家で間違いない。
ミナが店の奥に入って水着を選び出した。
男の僕は入りづらい。
僕は僕で自分の水着を選ぶ事にした。
陳列してある水着を見ると、今の日本と変わらないデザインをしている。
テンプレな展開ですね・・・。
それにしてもどれを買う?と言うか貰うことが出来るんだ?
この世界にはお金がない。お金の代わりに人を見て物を売ると言うか譲る。
思いきってお店の人に聞いて見た。
「あの〜。」
「なんだい?にいちゃん!」
頭に角が生えたマッチョな魔人の店員さんだった。
「どの水着だったら貰えるのですか?」
店員さんはギロッとこっちを見ると、吊ってある水着からゴソゴソと何着か取り出してくれた。
カウンターの上に水着が並べられた。
「この辺がオススメだ・・・」
えっと、何故真っ赤なビキニが?
他にも真っ黄色なのとか凄いギリギリの黒ブーメランとか・・・。
いやこれは絶対無理!
無理、無理、無理!
自慢では無いけど・・・・・唯一の自身がある。
他には無いのか・・・サーフパンツの水着があった。
色は真っ赤なのと真っ黄色と黒。
だから何故この色なんだ?
とりあえず一番地味に見える黒のサーフパンツを選んだ。
荷物を預ける事が出来たので、上に羽織る物だけを取り出して荷物を預かって貰った。
店の外でミナを待つ事にした。
・・・ミナはどんな水着を選んだんだろう。
なんかドキドキしてきた。
ビキニだったらやばいな・・・。
ラノベとかアニメではヒロインが水着を着たら、まず褒めると言うのが定番だったな・・・。
出てきたら褒める。
出てきたら褒める。
出てきたら褒める・・・・・・。
「お、お待たせ・・・」
ミナの声がした。
振り返り用意したセリフを言おうとする。
「ミナ、その水着似・・・」
!?
え!?
ええ?
えーッ!
な、な、な、なにそれ?
「ど、どうかな?」
褒める言葉が見当たらない。
だってこれって・・・。
「やっぱダメ?」
「い、いいや、に、に、似合ってるよ」
テンプレセリフ以外言えない。
以外すぎると言うか、斜め上からの攻撃というか・・・・あまりにも予想外過ぎた。
彼女が着ている水着は紺色の・・・僕らにとっては馴染みがあり過ぎる・・・・・・・スク水だった!
これはサービス展開・・・なのか?