一晩経ちました
胸ミミ姉さんの設定変更です。
タタン・・・、タタン・・・、タタン・・・、フォ〜ン、フォン。
眩しさと警笛で目が覚めた。
窓の外が明るい。
どうやら朝になったようだ。
無理な体勢をして寝たせいか体のあちこちが痛い。
外を見ると海が見える。
そう思ったら丘陵に入り、また少しすると入江が現れて再び海が見えた。
入江には小さな漁村があって、沖合には石積みの防波堤があった。
ちょうど防波堤を境に、内側の海は透き通るようなエメラルドグリーンで、外側には紺色の海が広がっていた。
漁村にはちょうど漁から戻って来たのか、小さな小舟がいっぱいいる。
しばらくぼーっと車窓を眺めていたら目が覚めて来た。
頭がはっきりしてくる。
そうすると催して来る。
トイレに行くか。
ついでに顔も洗おう。
荷物からタオルを取りトイレに向った。
そう言えばシャワーがついてた。
試しに使ってみよう。
トイレに行った後、シャワー室に入ってみた。
脱衣所があって入り口は鍵がかけられるようになっている。シャワーは奥にあった。
車掌さんによるとお湯は5分間まで、その間に手取り早く被るようにと注意された。
脱衣所で服を脱ぎ、シャワー室に入った。
蛇口を捻ると頭からお湯が出て来た。
少し熱い。
石鹸は備えつけのがあった。
車掌さんから注意された通り手早く体を洗ってお湯で洗い流した。
石鹸を全部流したけど、まだ余裕があるようだったのでそのままお湯を流した。
やがてお湯が出なくなった。
どうやら終了らしい。
さっぱりして席に戻ると、ミナが目を擦りながら目を覚ました。
「おはようミナ」
「うーん。おはようございます。」
寝ぼけている。誰かと勘違いしてるようだ。
それよりなんだろう。横にヒラヒラなものが落ちてるけど?
ミナは右を見て、左を見て、僕を見て、毛布を見て、その毛布を無意識に取ろうとして・・・わ〜ストップ、ストップ!
慌てて毛布をめくろうとするミナを止める。
多分毛布の下は・・・そばにスカートが落ちてるので・・・ミナはスカートをぼーっと見ていたが、だんだん真っ赤になった。
「!!!!!」
何も言わず、毛布を腰に巻きスカートを掴んで走って行った。
朝からバタバタだ・・・。
しばらくすると、勢いよく飛び出したミナが、恥ずかしそうにして戻って来た。
「だ、大丈夫?」
「う、うん。大丈夫・・・。それよりもこれありがとう。」
毛布を差し出して来た。
受け取ろうとしたが・・・・・いや、ちょっと待ってね。
これってミナが昨夜くるまっていたよね。しかもさっきは腰に巻いて・・・。
その事にミナも気づいた。
顔が熱くなる、ミナも顔が赤くなって行く。
タタン、タタン、タタン。
「あ、い、いいよ返さなくて。車掌さんから別の毛布借りたし。」
「そ、そんな訳には行かないわ。洗って返すから。」
「い、いやクリーニングとか大変だし・・・」
「そ、そうね、けどいずれ返すわ。」
お互い苦笑いしながら、顔を真っ赤にしていた。
後ろからうさ耳お姉さんが鼻唄交じり歩いてきた。
手にはバスケットを持っている。
「朝ごはん持ってきたわよ。」
お姉さん。敬語じゃなくなってるし。