天国か図書委員の後輩ちゃんか
掲載日:2026/05/04
天国に行きたい少年は天国から離れていく。
400文字まで。
「先輩、GWの予定はありますか?」
後輩の、髪が長めでメガネな女子からの、質問。
僕は笑顔を崩さない。
でも、心の中で思う、嘆く。
『天国がまた遠くなる…』
と。
天国にいるはずの、おばあちゃんや、ペットのペテロッシュ(柴犬)。
自分も天国に行かないといけないのに、じゃないと再会できないのに。
中学生の僕は、読書を頑張って魂をキュッキュッと磨かないといけないのに。
誰もいない昼休みの図書室。
図書委員で、後輩の女子に頼られている。
「先輩」
「あ、ああ、うん」
「GW、予定は?」
「予定か…」
さて、どうやって断ろう。
心の中にある、天国メーター。多分僕しかない。
もう、天国から遠ざかりたくない。
勉強を、読書を。1人きりで。
「…私、しつこいですね。すみません」
!
「ほ、本屋に行こう! 隣の市の図書館は開いてるよ!」
八ッ、つい。
「読書仲間読書仲間♪ GWGW♪」
ワクワクウキウキしている後輩。
いいんだ、これで…。
若者の読書離れめっ!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!




