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17. 合宿①(エロ談義〜心はメラメラ、チ◯コはバキバk〜)

 合宿の日程は例年より短い1泊2日。

 初日は早朝に到着してからセッティングをし、昼まで文化祭の2グループに分かれて合奏やセクション練習。

 昼からは海水浴、そして夕方からはバーベキューを行い、最後にはキャンプファイヤーで締める。

 2日目は昼すぎまでそれぞれのグループで練習をした後、お互いに練習の成果を見せ合い、夜に学校に戻って各自解散といった流れになっている。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 出発前日の夜、和也は自室で合宿の準備をしながらラブコメアニメの海水浴シーンを見漁っていた。


(なるほど、女の子が浮き輪で遊んでいたらいつの間にか沖に向かって流されて、運よく岩場に流れ着いてしまうのか。そこに主人公の男が助けに行くと運よく手が滑ってしまっておっとっと、、、みたいな感じになるんだな。よしよし、イメージトレーニングはバッチr)


「入るよー」


「うわっ」


 ノックもせずにドアノブを回した姉の声に反応して急いで画面を隠そうにも時すでに遅し。


 運悪く画面からは「ひゃっ、なにすんのよバカ!い、今まで誰にも触らせたことなかったのに、、、このおっぱい星人!!ヘンタイ!!」というラブコメ海水浴シーンお決まりのあのシーンがスピーカーで再生された。


(いやほんとなにすんのよバカ。)


「え(笑)なになにあんた、まさか合宿の海水浴でラッキースケベ期待してるわけ??いや〜やっぱりど定番イベントは期待しちゃうよな〜わかるわかる、男子の夢だもんな!でもあんた童貞でしょ??海に入る前にその股間の膨らみで下心バレるんじゃないの?あ、でも膨らんでもバレないくらいの大きさだから心配ないのか〜!」


「やかましいわ。んな小さくねーし。」


 最悪な相手に最悪な瞬間を見つかってしまった上に女として最悪の煽りを入れてくる。


「お、お、自分のイチモツに自身があるのか!どれどれ見せてみ?」


「誰が見せるかぁ!」


「まぁ弟よ、冷静に考えてみろ。まずそんな状況で女の子のおっぱいに触れる可能性なんてこれっちんぽも、あ、これっぽっちも無いぞ。それでもしその極小な可能性を掴んで運よく揉めたとしても、数分後には被害者はその友達に揉まれたことを赤裸々に話すだろう。女子社会の噂話の拡散力を舐めるなよ?晩飯の時間にはもう全員に知れ渡ってお前の吹奏楽部人生、いや高校生活はパーだ。一生吹部女子のおっぱいを揉んだ短小男というレッテルを貼られたまま生きていくことになるんだ。やーいおっぱい星人」


「待て待て俺の人生そんな先まで決めつけるなよ、、、、」


「お姉ちゃんのおっぱいなら全然いつでも揉んでいいんだぞ?ほ〜れほ〜れ。この状況も普通の男子なら目から血を流しながら喜ぶ状況ぞ?」


 姉はそう言いながらそこにないはずの胸の幻影をユッサユッサと揺らしている。


「そう言うのはせめて揉めるサイズを持ってきてから言ってくれ」


「あ、そっかそっか。和也は尻&脚にエロさを感じるタイプだったね。、、、揉む?」


「誰が揉むかぁ!」


 そもそも姉に対して制欲なんぞ一ミリも湧かないが、女性の柔らかさという未知の次元には興味がある。

 だからと言って姉でその欲望を満たしてしまうと、また別の何かが目覚めてしまいそうなので、泣く泣く?遠慮しておいた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「おぉ〜海だあ〜!」


 朝からの練習を終え、脱いで履くだけで準備完了になる男子たちはもう既に海に向かって駆け出していた。


「なぁ和也よ」


「なんだね悟くん」


「水着って、エロいのかエロくないのかどっちなんだと思う?」


「そうだな。哲学的にも議論が別れるところだよな。水着と下着は露出している肌の面積は変わらない。むしろ水着の方が布面積が少ない場合もかなりあるし、紐を引っ張ればはだけてしまう危険性もある。にも関わらず、アニメでは女子側が水着が可愛いかどうか積極的に聞いてくるシーンも多くある。」


「その通りだ。そこで俺は一つの結論に辿り着いたんだ。」


「ほう?」


「答えは、そこに恥じらいがあるかどうか、なのだと思う。例えば私の水着姿を目に焼き付けろ!みたいな女の子がいたとする。そんな女の子のことを和也はエロい目で見るか?」


「おう。見るぞ。」


「だよな。俺も同じ意見だ。そこでだ。水着を腕で隠しながら、やだ、こっち見ないで、、、と言っている女の子がいたらどうする?」


「鼻の下を伸ばしながら目を細めてチラ見する。中腰でな。」


「そう!そこなんだよ!女の子が恥じらっている状況、そしてその姿を見てはいけないという罪悪感があるからこそ、そこにエロが生まれるのだよ。」


「なるほど、確かにそうだな!そこに俺的な好みを付け加えると、普段は男らしくて堂々としている高嶺の花みたいな年上お姉さんが恥じらっているシチュエーションだと最高だな!」


「うわ〜確かにそれいいな!くぅ〜っ、テンション上がってきたー!心はメラメラ、チ◯コはバキバk」


 金属が当たる鈍い音がしたと同時に、和也と悟は気絶して地面に倒れた。


 大宮と芦屋川がそれぞれをバーベキュー用のフライパンで始末したようだ。


「すみません、お見苦しいものを公衆の面前で晒してしまって。」


「いやいやこっちこそ。これは自治体の指示に従って処分しておきますね。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「う、、、、、暑い、、、、、」


 約20分後、和也は身体が焼かれるような暑さで目が覚めた。


 なぜか炎天下のもと、日陰のない砂浜の上に放置されており、太陽の熱を吸収した砂と直射日光のサンドイッチで身体が火傷したような暑さを感じていた。


「なあ和也、あれ見ろよ、、、」


 先に目が覚めていた様子の悟が海の方を指さしている。

 目を向けると、海遊びを楽しむ吹奏楽部員と軽音部員の姿が見える。


「今時の水着ってあんな感じでレースで胸が隠れているタイプが多いみたいなんだ。はぁ。」


 こいつは何を残念がっているんだ。

 そもそも普段学校で見ているより布面積が少ないJKたちを生で拝めているだけでもう死んでもいいくらいの幸福なんだぞ、と言い返したくもなったが、これ以上のエロ思想は争いになりそうなのでやめておこう。


「大宮さんに至ってはスク水だぞ。高校生にもなってスク水で海水浴に来るJKなんかいるか?」


 確かにわからんでもない気はするが、ショタishな雄んなの子がスク水を着ているとなると、ごく一部の特殊性癖持ちの人間にはブッ刺さる可能性もあるんじゃないかという一抹の不安が和也の頭を横切った。


 ほれ、と言いながら悟がペットボトルをこっちに投げてきた。


「さっきお前んとこのスタイル抜群なお姉さんが気遣って持ってきてくれたんだ。」


(ユーリ先輩のことか。)


「おう、さんきゅ。ちょっとお礼言ってくるわ」


 そう言って悟の元を離れた。

 由梨奈はすぐに見つかった。

 パラソルの下で休んでいるみたいだ。


「ユーリ先輩、さっきは水ありがとうございます」


「お、やっと目覚めたんだね。何をしでかしてあんな所に放置されていたんだい?」


「あ、いや、この世の真理とロマンについて軽音の友達と熱く語り合っていまして、、、」


(あんなことユーリ先輩に言えるわけないだろ、、、)


「???まあ元気そうでなによりだ。」


「ユーリ先輩は海入らないんですか?」


「いや、私はいいよ。日焼けしたくないし。和也こそ入らなくていいの?」


「俺は今全身火傷しているんで、海に入ったらリアルに傷口に塩を塗られることになるので入れませんよ。」


「確かにね」


 そう言って由梨奈はクスッと笑った。可愛い。


 由梨奈と2人きりになれる瞬間はそうそう来ないだろうと思い、和也は思い切ってずっと疑問に思っていたことを聞いてみることにした。


「そう言えばなんですけど、ユーリ先輩って大宮のこと苦手なんですか?」


「え、、、、、、、、。そんな風に見えてた、、、、、、、?」


「あー、はい。なんとなく避けてるのかなって思ってて。今日は特に。まぁ確かにあいつの性格考えるとわかるっちゃわかりますね。」


「そっか、ごめん。同級生の、しかも同じパートの子を気遣うのは当然だよね。私のことは気にしないで大丈夫だよ。むしろ、、、、いや、うん。大丈夫。」


「大丈夫ならよかったです。じゃあ俺みんなのとこ行ってきますね。」


 何か他にも言いたげな様子だったが、わざわざ本人が言いたくないことを無理に聞き出すのは無礼だと考え、和也は海に行って皆の輪に混ざることにした。


「、、、和也、ちょっと待って」

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