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0. 入学式・朝

雀の囀りと少しの緊張で予定よりも早く目が覚めてしまった。

今日は待ちに待った高校の入学式だ。憧れていた吹奏楽部での生活が今日から始まる。大きな希望と少しの不安を胸に、烏丸和也(からすま かずや)は記念すべき幕開けの日の一歩をを踏み出さんとs……………


「漏れる漏れるマジ漏れるやばい!!!!」


大学3回生の姉・烏丸天音(からすま あまね)だ。毎日このテンション。和也としては本当にいい迷惑だ。弟の入学式の日くらい年相応の落ち着きを見せて欲しいのだが。


和也は両手でケツを抑えながらトイレに駆け込んで行く姉を横目に見ながら洗面所へ行き、いつも通り洗顔と歯磨きを済ませる。


(手でケツ抑えてたら漏れた時に手に匂い移るし、触ってる感触もあって最悪じゃないか?それならパンツに受け止めてもらった方がまだマシな気が、、、)


文字通り糞ほどどうでもいい事を考えながらトースターでパンを焼き始める。


「っかあ〜〜〜〜!ブリこいたブリこいた!!まじちょっと頭出てたあっぶねえ!てか和也聞いて今のうんこクリーンうんこ!拭いてもトイレットペーパー汚れんやつ!!!!」


「そうかそうか。快便そうで何より。」


通常運転すぎる姉の姿に一種の安心感を覚えながら、適当な返事をする。


「んでも逆に拭いても拭いても取れない時あるよな〜。あれ苦戦してる間にうんこの匂い充満してきてウッてなるんよな〜。カメムシが自分の匂いで死んじゃうのってあんな感じなんかな〜?」


「あーわかるわかる」


「人間もあまりにも悪臭が酷すぎて気絶する事とかあるんかな〜?」


「あーわかるわかる」


うんこの話が始まった時点でもう話を聞く気が無くなっていた和也は、姉の話に区切りがついたくらいのタイミングで適当に返事をしていた。


「あ、そうそう。お姉ちゃん彼氏できて今日デート行くんよ〜」


「あーわかるわかr……….ぁゑ?」


突然すぎるカミングアウトに、人間が出すはずのない声が漏れてしまう。


「だから、彼氏できて、今日デート。」


「、、、、まじで?」


「うん。まじ。」


「嘘ついてるだろ」


「いや嘘ちゃうて」


「いや絶対嘘ついてるだろ」


「うん、嘘。」


「いや嘘なんかい」


あっさりすぎる白状に思わずツッコミをせざるを得なかった。

こんな女に彼氏が??なんでこいつにはできて俺にはできないんだ??というか彼氏さんはこれで良いのか??なんか逆に申し訳ないんだが??いやでも引き取ってくれるのは結構ありがたいか??

などと考えを巡らせたりもしたが、杞憂だったようだ。


「そうだよな。これに彼氏ができるはずないよな。」


「弟よ。言っておくがお前のお姉ちゃんは結構美人な方だ。スタイルもめちゃくちゃ良い。一つ飛ばしてキュッ・ボンだ。その気になれば彼氏の3人や4人、すぐにできる。」


「できてたまるかよ。あと飛ばすな。結構大事なとこだぞ。」


「ただちょお〜〜〜〜っとBL好きで言葉が汚くて下ネタが好きで声優との結婚を夢見てるだけなのだよ。分かるかい?できないんじゃない。作らないだけなのだよ。」


「フルコンボやないか。結構的確に自分のこと分析できてるけど虚しくならないのか?もっと女らしさを磨けよそのご自慢(笑)のスタイルがあるならな。」


「弟よ。今は男女平等・多様性の時代ぞ?男らしさ、女らしさってのは今の時代にそぐわないんじゃないのかい?」


「ジェンダー平等とかいう反論しづらい無敵の武器持ち込むなよ。それ言ってるやつだいたい現実逃避のための言い訳として使ってるだけだろ!お前いっつも大学サボって家で食っちゃ寝してるだけのただのうんこ製造機だろ!誰がそんな奴の彼氏になりたいと思うかよ!」


「君にも彼女がいないのはその女心を理解できずに正論で横っ面ぶん殴るだけのDV男気質からではないのかね??うん??」


「ウッ.......」


「ほ〜れほ〜れさっきまでの勢いはどうしたのかね??図星だったのかね??ねえねえ。あのノンデリナイフはもう鞘に仕舞ってしまったのかね?え?」


「あらら〜お姉ちゃんの方が一枚上手だったか〜。ほれほれ、さっさと飯食ってブリこいて学校に向かうんだな。」


、、、、和也の完敗であった。


(高校では絶対に美人で高身長でスタイルがいいスパハニを見つけるんだ、、、!)


和也は固く心に決めた。

初めまして!曖昧meと申します!


思いっきりタイトルに吹奏楽だとかコンクールって書いてあるのに汚い話ばかりしてすみません、、、m(_ _)m

次のお話からはがっつり吹奏楽部のお話を書いていきます!


2月は『毎日22時』更新&土日は『10時&22時』に2話更新します!!

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