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高校事変

　一ノ瀬勇人の高校は世間から評判が悪く、このような評判がサイトに書かれている。「いじめが多く、その対応が乏しい」「殺害事件があった高校に行きたくない」など酷評されていることがあった。

　殺人事件とは六平秀則と九十九悠介の二人のことだった。それは原口が発表の際に声が小さいと指摘をした。奥原という男は問題児とされており、暴言暴行が激しかった。

　奥原は六平を殺そうと菅井と計画を立て、事件を起こしてしまう。原口がある時、スマートフォンを授業中にいじっていたことで注意をされた際、彼の祖父が理事長であることを盾にしていた。そのため、教員たちは注意することすらできなくなってしまったという。

「原口君のお宅ですか？原口君が六平君と九十九君を殺害をしてしまいました」

　原口が殺人事件を起こしたのになぜ大学進学をすることが出来たのかに疑問を感じた一ノ瀬は原口への怒りは爆発する寸前だった。

　高校では奥原が暴れるため、彼を拘束するしかないと言われていた。