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疲れた成れの果て

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

全てを置いて来ましたの。

……義務を感じた時点で、離れるのが身の為ですのにね。

「本日、ご存知の通り、ずぅっと食べておりましたの。トマトソースたっぷりのハンバーガー、有名チェーン店のドーナツ三種、それでも足りなくて、粉チーズを注がれたミートソーススパゲティ。ずっとずっと、食べておりましたわ」

前を座る女は皿に残ったミートソースをせっせとスプーンで掻き集め、口へと運んで行く。口周りに付いた赤いソースがわんぱくさを表していた。

行動を共にした一日。確かにずっと食べていた。好きな物を好きなだけ。暴飲暴食。ヤケになっていると言っても良いかも知れない。

一通り食し終わり、皿の挽肉が無くなった後、女は口を拭い、僅かに小首を傾げた。

「どんなに飽きても、『食す』という行為が飽きるという事はありませんのね」

「食わなきゃ生きていけないからな。疲れているのか?」

「……疲れた。と言うよりかは、飽きた。という方が。まぁ何方も同じ意味ですわ」

食べ終わった皿を端の方に寄せると、肩に掛かった髪を払い除ける。それから死んだ目を少し動かすと、鞄から電子端末一つ。軽く操作してアイコンを指差した。少女のイラストが描かれたアイコン。一目でゲームだと分かる。

「飽きて、しまいましたの。だから休息期間。出戻りあり、そのまま離れるのもあり。誰とも約束しない。勿論、自分とも。そのような期間で遊び呆けると」

言葉の通り、疲れてしまったのかも知れない。惰性で物事を続けて、何時か義務になって、楽しみを見出せなくなったのかも知れない。

基本的にゲームに夢中になっている時には執筆に励む。その逆も然り。でもこの感じだと全てを放り投げて好きな事をしているつもりらしい。

「……飢えてないと書けないと言うのは、私にとって受け入れ難い言葉ですわ。満ちてないと書けませんわ。感性が……動きませんもの」

「やっぱり疲れてるんじゃないか」

疲れると人間感性が鈍る。些細な事もどうでも良くなって、何も浮かばなくなる。きっと体も心も疲れ果ててしまったのだろう。

「帰ったら休んだ方が良い」

「ええ、勿論。本日はお昼寝の時間を設けさせて戴きますわ。お付き合い戴き、誠に感謝を」


オマケ

「ん……どうして……トマトと玉葱ばかりを求めて居たか、今気が付きましたわ」

確かにハンバーガーに使われていたトマトソースと言い、ミートソースの良い、トマトと玉葱がメインだな……。

「食べたかったからじゃ無いのか……」

「元々オムライスを戴く予定だったのを忘れておりましたわ。明日、戴くと致します」

「まだ飽きてないのか……」

「私が凝り性なのは良くご存知かと。そして……求めるのを止めたらきっと、また戻りますわ」

毎日ログインしていたゲームと距離置いたり、執筆控え目にした本日です。

書きたい時だけ書きました。


碌に心が動かないので、幻想奇譚はお休みです。

無理に絞り出そうと思えば出来なくは無いですが、そうするまでの忍耐力、想像力、共に今の私には欠けてます。


という訳で食べるだけ食べて、眠るだけ眠る事にしました。

ずーっとトマト尽くし。本当はオムライスが食べたかったと前夜考えていた事を思い出しました。

明日は食べれると良いなと思います。

卵に包まっている、昔ながらの洋食の方。

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