表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カンショー!  作者: 安城要
153/238

(番外編)突っ込む

これが、と賢人はスクリーンに映し出した一枚の絵を七海に示した。

「パブロ・ピカソの『裸足の少女』です」

なるほど、と七海は頷いた。

「この絵では本当に裸足かどうかわかんないっすよね、題名詐欺っすか?」

ため息をついた賢人は、ではこんなのはどうでしょうか、と画面を切り替えた。

「同じくピカソの『人生ラ・ヴィ』です」

はい、と七海は頷いた。

「人生終わっちゃってる感じが上手く表現出来ている大変よい絵かと思います」

部室に再びため息が響いた。

では、同じく青の時代のこんな絵はどうでしょうか、と賢人が再びスクリーンを切り替える。

「これは『海辺の母子像』です」

はい、と七海が再び頷いた。

「この絵は連作になっていて、次の絵で彼女は鑑賞者に背を向けて子供を抱いたまま海の中に入って行くわけですね。「補陀落ふだらくやー」とか唱えながら?」

「罵るか突っ込む以外の感想はないのですかね、あなたは」

「ていうかむしろ賢人さんが突っ込みどころ満載の絵ばかり見せてくるのでは?」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ