表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カンショー!  作者: 安城要
139/238

(番外編)あだ名

その日。

七海と賢人は美術準備室ぶしつの大机を挟んで二人だけで対峙していた。

じっと睨むように見つめ合う二人の額にはじっとりと汗が浮かび、互いの瞳の奥にあるものを探り合うかのような心理戦が、もう随分長い間続いていた。

口火を切ったのは七海であった。

「番犬」

その声に賢人も静かに応えた。

「ディエゴ・ベラスケス」

「酒場でうえ~いの人」

「レンブラント・ファン・レイン」

「ギリシャの人」

「エル・グレコ」

「樽の人」

「サンドロ・ボッティチェリ」

「犬の漫画の人」

「ウジェーヌ・ドラクロワ」

ほらあ、と言いながら七海は口を尖らせて不満そうに賢人を見た。

「ほらあ、ちゃんと通じるじゃないですか?」

「こんなもんあなたとぼくの間でだけでしょうが」












評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ