もっさんのイラストは孔明の罠足り得るのか。 〜セカンドステージ〜
待て 慌てるな これは孔明の罠だ
前回、孔明の罠にまんまと騙された仲達。
その後、幾度かの北伐の最中、孔明は病を押し通しながらも決戦の地、五丈原へ赴きます。
蜀軍の苛烈な猛攻と、それを食い止めんとする魏軍の激戦。
けれど、天命は無情にも孔明を蝕み、ついに臥竜は地に墜ちました。
蜀軍の突然の後退と、ふと流れ墜ちた星を見た仲達は、孔明の死を確信。
反撃の時は今だと言わんばかり、仲達は攻勢に転じ、魏軍は蜀軍の本陣に雪崩込みます。
しかし、魏軍の前に現れたのは、死したはずの孔明。
これを見た仲達は、またもや慌てて魏軍を後退させました。
なんのことはありません、そこに立っていたのは、孔明に扮していた彼の弟子の『姜維』でしたが、この隙に蜀軍は撤退し、被害を食い止めることが出来たのです。
『死せる孔明、生ける仲達を走らす』
死してなお仲達を慌てさせた孔明の偉大さを表す言葉です。
この後仲達は「生きた人間の考えなら読めるが、死んだ人間の考えなど読めるものか」と笑い飛ばしたそうですが、最後の最後まで孔明に騙され続けた彼の心境は如何に……
やっぱり前置きが壮大な、こすもすさんどの引き出し。
今回は、以前に投稿した『もっさんのイラストは孔明の罠足り得るのか』の別編となります。
AI絵の跳梁跋扈が進む世の中、アナログ絵を続けるもっさんは、どのようにして線画を描くのか。
連載中の小説『偽聖女の診療所スローライフ』のキービジュアルイラストを描いた経過になります。
それでは早速一枚目、紙を広げてシャーペンを右手に取ったその瞬間から15分が経過した頃。↓
ご存じの方はご存じ、キャラは下顎の線から描き始めてそこから首下へと降りていくのがもっさんスタイル。
続いては二枚目、30分経過頃。↓
輪郭を除いた、大まかなキャラ像が出来上がりました。
しかしこの時、もっさんは自ら仕掛けた孔明の罠に自分から嵌っていたことに気付いていなかったのです。
続いては三枚目、45分経過頃。↓
輪郭を追加しました。
もっさんが人間を描く時、目の形や瞳に特に力を入れて描きます。何度も何度も描き直すので、ここだけに10分以上かけることも珍しくありません。
続いて四枚目、一時間経過頃。↓
孔明「今です」
お好きなボイスで脳内再生余裕です。
ナース服を着たキャラを描くはずが、なんとナースキャップを描き忘れるという罠にかかってしまいました。
タグにツッコミを入れられるまで、罠にかかった自覚すらありませんでした。
頭のてっぺん周りを消して、ナースキャップを取ってつけました。
仲達に「馬鹿めが」と罵られてしかるべきです。
ついでに左下辺りにオリ主を遠く小さく描きました。
何とか罠から抜け出して五枚目、一時間と15分経過頃。↓
背景を描いて、ようやく線画の完成です。
あとはボールペンでペン入れして、消しゴムがけして、コンビニでコピーを取って(ついでにコーヒーも買って)、ダイソーマーカーで着色。
最後に六枚目、コンビニに出かけたタイムラグを除いて二時間半ほど経過頃↓
これで完成です。
で、これは結局どういう作品なの?というと、
悪役聖女に『ざまぁ・もう遅い』をされて追放された偽聖女が、小さな町の診療所で働くオリ主の元に拾われ、スローライフしていく……というお話です。
気になる方なんてごく少数の変わり者、クソスペーシアン(水星の○女感)扱いをされるもっさんと同類ぐらいのものですが、気になった方はこすもすさんどのトップページからどうぞどうぞ。