さらばシベリア
こんにちは作者です
今回の作品は私の初作品となります
初回の投稿は、少し少なめでの投稿となっておりますが
読者様の全力な生暖かい目で見ていただけると感無量です
トンネルを抜けるとそこは雪国・・・じゃなかった
私の名前は黒川 光
妻子持ちの38歳。好きな食べ物はリンゴ、好きな女優は“広瀬お鈴”
ごく普通のおっさんです
いま私は転勤でロシアに一人暮らしをしています
大都会東京の喧騒から逃れるため、鬼嫁and娘inお父さん大っ嫌いから逃れるためやってきたロシアでしたが、正直失敗でした
いつもは滅多に連絡をくれない嫁のお金のことについてだけかけてくる深夜4時の鬼電
大事なプレゼンの日に限って、大雪での電車の遅延
終電を逃した瞬間に自宅(会社の最寄駅から約200km)に帰る方法がなくなってしまう、駅構内での野宿海鮮系の食べ物が嫌いな私にっとてこれ以上ないほどの海鮮地獄
まったく話の通じないマンションの大家
そもそも何を言ってるのかわからないロシア語
「こんなことなら東京にいれば・・・」
そう言いかけたところで、私はある事を思い出しました
そう、私がここロシアへの転勤を決めるに至ったあの出来事を
「・・・・・」
「頑張らないとな」
そんなことを思いながら、私は仕事、海鮮丼そして、何を言ってるのか全く分からないマンションの大家ニコラスと壮絶な戦いの日々をおくっています
そんなある日
いつもと同様、片道2時間半のおんぼろ電車に乗って今は亡き、娘inお父さん大好き期の頃の記憶に浸っていると、車内に私の他に人が、一人もいないことに気が付きました
「いつもなら何人かいるのに・・・」
そう思ってあたりを見まわしていると
目の前にいかにも怪しそうなトンネルが、私の乗っている電車を待ち受けいました。
「・・俺、目悪くないはずだけどなー」
「朝飯はちゃんと食うべきだったかなー」
「癌とかだったらいやだなー」
完全にアウトでした
まじで病気になったと思いました
ロシア結構寒いんですよ、寝る時もジャンバー着るのあたりまえくらいに
「ごめんなーゆいちゃん、おとーさん目が見えなくなるかも」
「・・・介護してくれるかなー」
多分断られます
“キモイ、し〇”と言われて終わりでしょう
「さくらー昔はかっこいいて言ってくれてたのになー」
「・・・俺はまだ好きだぞー」
これも多分駄目でしょう
“そんなことより金”あたりが正解でしょう
そんなひとり言を言っている間にもうトンネルは、目の前まで来ていました
そこで私は大きなミスに気が付き焦りました
体中の冷や汗という冷や汗がすべて毛穴から放出してきました
できることなら電車から飛び降りたいと思い窓を開けようとしましたが
まるで誰かに引っ張られているように体が全く動かなかったのでした
そして
まばゆい光に電車自体が飲みこまれると同時に私は後悔しました
「・・・やっべ・・・ニコラスのストリートファンターⅡ返すの忘れてた・・・」と
つづく
いかがでしたか?
これから楽しんで頂けるように
日々精進していきますので何卒宜しくお願い致します