8話 仮面集団の襲来
「・・・はぁ〜・・・ダルいな」
夜、宿で寝ていた俺は、感知に反応があり起き上がり大鎌を持った。
人数は、・・・11人か?まぁ敵であることは、変わりないか。
そう思っているとドアを打ち破りゾロゾロと仮面の集団が入ってきた。
今なら某アニメの大泥棒らの気持ちが分かりそうだな・・・
てかコイツら王女を攫った集団ぽいな・・・手間が省けた。
「捕らえろ!!」
仮面をつけた大柄なリーダーらしき奴がそう命令すると4人程、襲い掛かってきた。
「大人しく捕まれガキ!!」
捕まるわけが、ないだろ。
そう思いながら俺は、大鎌を構え一瞬で襲って来た奴らを片付けた。
さて、このまま引き下がってくれたらいいんだけどな・・・。
「ぐっ、全員で、掛れ!!」
案の定、引き下がらず俺に襲い掛かって、来た。
やりづらい・・・流石にこの人数と狭い部屋で戦うのは、やりにくい・・・こうなったら外に誘導するか・・・
仮面の集団のスキを突き俺は、窓を打ち破り外に出て路地裏に降り立つ。
「追え!!」
あの大柄な男の声が聞こえた瞬間、数人が飛び降りてきた。
なら、このまま奴らのアジトに向かって王女を救うか・・・!
俺は、紙に書かれていた場所を目指すことにした。
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感知発動。
なるほど・・・今、俺に着いて来ているのは、少し離れた所に居る3人・・・。
他の奴らは、それぞれ、バテて追うのを諦めたり見回り中だった兵士に捕まったりして居なくなった。
古びた武器屋の下にあったバーらしき店の扉を破壊して中に入ってくる。
え?何でドアを壊したかって?開けるのが面倒くさかっただけだよ!
「地魔法」
地魔法で岩を出し入り口を防ぐ。
これなら多少は、時間が稼げるだろう、さて、王女は、どこに居るかな?
俺は、再び感知を発動し怪しいとこがないか調べるとすぐに見つけられた。酒が置いてある棚の裏にある隠し通路を発見。
「退かす時間なんて無いし・・・よし、風魔法!」
風魔法、ウィンドカッターにより天井と床ごと棚を真っ二つにし大きな音を立てながら倒れ俺は、先に進んだ。
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「ぐわぁ!!」
隠し通路でおそらく監視として残されていた奴らを蹴散らし先に進むと、とても広い部屋に出た。
見渡すと檻に入れられ隅の方で泣いている子や目に光がない子も居る。
この光景を見てあの仮面の集団に対し怒りが湧いてきたがじいちゃんがいつも言うって居た「平常心を常に保ち冷静で居ろ」と言う言葉を思い出し怒りを落ち着かせていく。
怒りが落ち着いたところで俺は、王女を探すために奥へ進んで行った。