その2 悪魔のゲーム(王様ゲーム)~罰ゲーム施行・みんなでやれば怖くない~
「角田士だ。あの後、攻介は帰って来て本番ちゃんとやると言っていたのでそこはひとまず安心だ。攻介は1人ではない。俺達も一緒に目立つので攻介だけが怒られるという事態は避けられるハズだ。」
「士、先生キレテルゼ。オマエ、アイツノ話聞カナイカラ」
「どうせすぐ終わるだろ。そんなことよりもこれからの方が大事だからな?」
「いつの間にやら始業式が始まるようだ。
こっちも始めるとしよう。
人生ゲーム始まり始まり~」
始業式。
遂にこの時が来てしまった。
学園の講堂で行われる始業式は、中等部・高等部合同で行われる。
講堂に到着した俺達は名前の順に座らせられたのでそこに座る。残念なことに、攻介は俺から少し離れた所に座っているので攻介の動きに合わせるのは難しい。まあ、近くに士がいるからそっちに合わせよっと。
「ZZZ・・・」
なんか早速寝てる奴(虎鉄)がいるけど始業式は始まったようだ。
学長の長く、かったるい話を睡魔と戦いながら聞き流す。・・・なんか後ろでアレックスと栄二が騒いでるけど、うるせーからアイツ等もう目立ってるし。
「ZZZ・・・ンゴッ!!」
虎鉄は虎鉄で若干目立ってるし。あれ?そういえば、さっきから士が見当たらないな。席近くだったから士に合わせようと思ったのに・・・。
「皆さんこんにちは。高等部生徒会長3年C組大野冬希です。今日から学校生活が始まりますね。高等部の3年生は進路活動が始まるので日頃から身だしなみ等気を付けて下さい。3年生以外も普段から校則を守り、上級生は下級生の手本となるように、下級生は上級生を見習い羽目を外さないようにしましょう。」
大野冬希。男っぽい名前だけど女子。髪は長め、若干垂れ目。胸は控えめだけど太ももが非常にイイ(虎鉄情報)。生徒会長。美人でスタイルいいしオマケに成績もいいから、学園内で会長のことを嫌っている人は多かれ少なかれいるらしい(士情報)。
大野先輩で思い出したけどそういえば、虎鉄は会長の話で攻介やるって予想してたけど、もう話終わるぞ?
「以上で終わります」
ていうか終わったぞ。
やっぱりここじゃなかったかーって思ったら攻介が自席から立ち上がり
「大野先輩ビンタして下さーい!!」
こう叫んだ。
は?ビンタ?って顔してるよ大野先輩。可哀想に。
講堂内ザワザワしだしちゃったよ。マジで目立ってるしコレ。
そしていなくなってた士が何故か会長のいる壇上前に現れ、
「大野先輩~俺にも愛のビンタ下さーい」
こいつも叫びやがった。講堂内はザワザワザワザワ。
「えっ?えっ?」
大野先輩は戸惑ってアワアワしちゃってる。めっちゃ可哀想だな先輩、俺達の罰ゲームの道具みたいにされちゃって。
「偽善者ぶるのは止めようぜ真。俺達もいくぞ」
「虎鉄・・・起きたのかお前」
「準備万端ダゼ!」
「え?本気でやるの?」
それから俺達も先輩に「ビンタ下さい」って叫び出して講堂内は俺達のせいでもはやカオス。
その後、暴れに暴れた俺達は6人揃って先生に捕まり説教され反省文を書く羽目になった。
勿論、大野先輩に6人で謝りに行きました。怒られました。虎鉄はちょっと欲情して誤る寸前でした。殴って止めました。
「全く、新学期早々コレかよ。もう書き飽きたわ」
「元はといえばお前があそこでやるのが悪いな」
「それ士が言う?やれって言ったの士なのに」
「まあ、攻介。1人で反省文書いて怒られるのよりはマシだろ?」
「そうだなエイジ。お前等、なんかありがとな。いっつも皆で庇ってくれて」
「困ッタ時ハお互い様ダゼ!」
「そういうこと」
やっぱりなんやかんやで俺達仲がいいからな。男の友情、素晴らしい。
この6人でこれからも居られるといいな。
「シン、お前もう反省文書き終わったのか!?」
「攻介、まだ終わってねぇのかよ...プッ」
「あぁ?ていうかそもそもお前以外誰も終わってねぇじゃねぇか!」
あー。本当最高だな。これからは先生に目をつけられるだろうけどまあ、それはそれだな。
楽しいけどやっぱりあれだな。
「士、次はもっと易しめなやつで頼むぞ?」
「どうも、伊東攻介です!
第1回悪魔のゲームが終了したぜ!結果は全員で説教&反省文でしたー。
それはそれとして。まだシンの情報を出していないことに気づきまして出そうと思いまーす」
進藤真。身長171㎝。いっつも黒のパーカーを羽織っている。成績はそこそこ良い。過去に何かがあったらしく女苦手。家庭内でも何かがあったらしく1人暮らし中。他の5人からかなり愛されてる。
「こんなもんか?
まあ、今回はこれで終わりとしよう。
次回は何をやるのかお楽しみにな!
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