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ちーと天使の異世界放浪記。  作者: ヴィル
第1章 冒険編
9/12

EP.8キャンプ

かなり間が開きました。

また間が開くとも思いますが、読み続けてもらえると嬉しいです。

 オレガノは帰っていき、ネロ達は異空に留まることになった。

 私としては創るだけ創って管理のことなど考えていない箇所もあったが、代行してくれたりするというので、とても助かったのは内緒だ。

 さて、話は変わるがそろそろ異空から出てヴェルダンディを、世界を見て回りたいので、外に出るとしよう。

 柘榴(ガーネット)やフェル達はまだ修練を始めたばかりなので置いて行く。

 呼び掛ければ応えて出てきてくれるそうなので大丈夫だろう。

 また、リックが言っていたのだが、私の容姿はとても目立つものらしい。

 しかしだからといって染めるのは気が進まない。

 何故なら、前世で亡くなった母が好きだといってくれたからだ。

 母は私が7つの時に亡くなった。

 私を幼稚園から迎えに行く途中に、居眠り運転をしたトラックに引かれ、重体で病院に運ばれたものの、すぐに息を引き取った。

 私が持つ母との記憶は5つの頃からのものしかないが、当時から母は父と同じ髪色で、母と同じ瞳の色の容姿の私を可愛がってくれていた。

 そんなことから、目立つと分かっていても染めたりすることはしたくはなかった。

 私は異空に入る前に無限収納庫にあった外套を着ていたが、リックからは人前に出るときは被ることを勧めてくれた。

 第一印象で悪くなってしまうのでは?とも思ったのだが、冒険者の中には装備を隠すために着る者も多いとのことだった。

 一安心である。

 では早速冒険を始めるとしよう。

 そして私は異空から出たのだ。




 異空から出ると其処は入った所と同じところに立っていた。

 そう、フェル達を助けた場所である。

 時間がかなり経っているようだ。

 最初にヴェルダンディに着いたときは明け方だったが、今は昼前といった雰囲気だった。

 まずは、周りの状況確認からかな。

探査(サーチ)

 私の目の前にはタスクのように広がった探査、マッピングの結果。

 赤の点が近くに2つ。全体的に青の点が散りばめられていた。

「よし、青が採取できる者だからじゃんじゃん採っていこう。で、赤い点は魔物だから、今の強さを把握するために積極的に狩っていこうかな。」

 青は薬草系は数本を残しつつ回収。

 問題は、魔物討伐。

 最初に出てきたのは、黒く大きな凶悪そうな熊だった。

「まずは剣で…ってないじゃん。敵、見てるし。…あ!そういえば武器召喚魔法あるじゃん。それで召喚すればいいのかな。」

 どうせならカッコいい剣召喚したいよね。だけど下手に強いのだと今の強さわからないから、微振動する剣にしたら切れ味あがるよね。

 あとは、取り敢えず壊れるのは嫌だから頑丈に。

 此処らへんはあるあるな機能だよね。

 最後は、他の人が持てないように重めにして、個人用に設定すればいいかな。

 剣の名前は…

武器召喚(サモンズウェポン)《片手剣》震剣ヴィル・グリム」

 名前が浮かばないから武器は全部ヴィル・グリムにしよう。私専用って事でヴィル。

 そしてある兄弟からあやかって、グリム。

 よし準備はできたから、片手剣スキルを併用しつつ試し斬りしてみよう。

 素材とかは売れそうだから、首チョンパとかがいいのかな。

 他の部位を傷つけないように避けつつ、首を狙って…

「スラッシュ!」

 思わず口に出ていた。

 恥ずかしい。

 でも敵はちゃんと倒せた。

 というか、切った感覚なかったな。

 こう、スパッといった感じ? 

 まぁ、いっか。

 そして近くには熊の死骸が。

「これは無限収納庫(インベントリ)に入れてっと。」

 そして入れてみると、メニューのようなものが現れた。

〈ブラックベアーの死体を加工しますか?〉

〈はい・いいえ〉

 なんと。

 取り敢えず、はい。

 すると、無限収納庫(インベントリ)ではブラックベアーの加工が行われ、部位や種類ごとに分解された。

 肉や毛皮、モツと言ったように細かく加工された。

「リアルに分解しなくて良くなった!嬉しい。解体とかできないと思ってた。」

 こんなに簡単に解体出来るとは。

 そのままでも後で解体もできるみたいだから必要な分だけ解体して、あとはそのまま入れておくかな。

 こうして私は狩っちゃ採っちゃの繰り返しをしていると、いつの間にか周りは暗くなってきていた。

「おぉ、もう夕方じゃん。」

 水は魔法で作れるとして、食べ物がない。

 そして寝床もない。

「あ、でも魔物狩った肉もあるし、採取した葉っぱもあるから、調理道具でもつくって料理するか。」

 そう、思い立ったが吉日。

 早速調理道具を造った。

 調味料は、採取したやつの中には野菜もあるし、ハーブもあるし、なんか胡椒っぽいのもあった。

 此処らへんはネロに送って量産してもらおうと。

 ちなみにネロが異空に留まると決まった時にアイテムやメッセージを飛ばせるようにしてみた。

 実際には簡単じゃないけど、創造魔法様々である。

 本当にゲームみたいだと思うけど、決してゲームだとは思わない。

 何故なら、私は此処に生きているから。

 これを忘れると破滅すること必至。

 尚、これは自論である。

 話は脱線したが、これで食べ物問題は解決と言っていいだろう。

 次は寝床。

 いっそ、創造魔法で家を創って無限収納庫(インベントリ)にしまうのもいいかと思ったが、そればっかりに頼るのもダメだと思うので、地魔法を基礎に創造魔法でも機能性と見た目を作ろうかな。

 うん、いい感じ。

創造(クリエイト)

 そして出来上がったは、煉瓦でできた3階建ての館。

「うん、かっこいいね。これならあまり目立たなそうだし、ぴったりそうかな。」

 何故必要もないのに3階建てにしたかって?

 ずっと憧れていたからです。

 ちなみに家具も適当に合わせて創った。

 一括作成素晴らしいね。

 そうして私は、一夜を明けた。

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