EP.5救助
更新遅れました。
少し長めです。
ただひたすらに草原を歩かなきゃいけないと思ってた。
そんなことはなかった。
5分ほど草原を歩くと結界のようなものにたどり着いた。
ここの地域を囲むようにできている結界だったが、普通にすり抜けられた。
「おぉ、初異世界の結界。…でもなんでここに結界ができているのだろう。なんか、マップ?ないかな。」
んー、お?作成すればいいのか?創造魔法で。
「でもできるかな?スキルの作成。」
でもまぁ、クミンはイメージが大切だって言ってたし、やるだけやってみればわかるよね。
イメージは自分が通ってきたところがわかるように、周りにいるモンスターとか、人とか、採取できるアイテムとかもわかるような感じかな?
「クリエイト、マッピングスキル。」
あ、あと、この世界の地図とかと合わせてみたいな。
「クリエイト、世界地図。」
〈確認しました。スキル作成成功。獲得しました。〉
「うぉ、なんだろうこの声。」
これが、オレガノが言ってた壬かな?
「まぁ、作成成功って言ってるしちょっとステータス見てみるかなぁ。」
名前:神崎 朱里
年齢:15
種族:戦闘天使
称号:探求者
異世界最適性者
加護:主神の加護Lv.∞
武神の加護Lv.∞
魔神の加護Lv.∞
生命神の加護Lv.∞
商業神の加護Lv.∞
生産神の加護Lv.∞
レベル:10
HP:1460000/1460000[(100+10000+4500)×100]
MP:1550000/1550000[(1000+10000+4500)×100]
AT:1010000[(100+10000)×100]
DF:1010000[(100+10000)×100]
SP:1010000[(100+10000)×100]
称号スキル:記憶力Lv.∞
言語理解Lv.∞
スキル取得効率Lv.∞(MAX:100倍)
経験値取得効率Lv.∞(MAX:100倍)
ステータス効率Lv.∞(MAX:100倍)
ステータス倍率Lv.∞(MAX:100倍)
加護魔法スキル:創造魔法Lv.∞[主]
身体強化魔法Lv.∞[武]
武器召喚魔法Lv.∞[武]
物理攻撃耐性Lv.∞[武]
火属性魔法Lv.∞[魔]
水属性魔法Lv.∞[魔]
風属性魔法Lv.∞[魔]
地属性魔法Lv.∞[魔]
闇属性魔法Lv.∞[魔]
空間属性魔法Lv.∞[魔]
付与魔法Lv.∞[魔]
召喚魔法Lv.∞[魔]
魔法耐性Lv.∞[魔]
聖属性魔法Lv.∞[生命]
状態異常耐性Lv.∞[生命]
鑑定解析Lv.∞[商]
無限収納庫[商]
アイテム加工技術Lv.∞[生産]
スキル:片手剣スキルLv.5
両手剣スキルLv.3
弓スキルLv.5
体術スキルLv.10
料理スキルLv.9
社交スキルLv.6
計算スキルLv.10
マッピングLv.1
手加減スキルLv.∞
異空スキルLv.∞
世界地図
「おぉ、ちゃんと獲得してる。ていうか、レベル上がってる。え?早すぎないか?」
私の知ってるレベル制のRPGステータス1000いかないんだけどな。
もし人に会ったらそれとなく聞いてみるのもいいかもしれない。
「…そういえば3回創造魔法使ったはずなのに、MP減ってない?」
…もしかして。
目的のものをスキル鑑定解析を使って探してみる。
「あった!クミンの加護か。」
魔神の加護:魔神クミンの加護。
最大MP上昇、魔法技術上昇。
加護Lv.∞で全魔法解放。魔法耐性解放。
毎秒MP回復(MAX:100)
うん、これやな。
毎秒MP100回復って、回復し過ぎな気がする。
まぁ、無くて困ることはなくなるからいいか。
「そうだ、折角スキル創ったんだし、使ってみよう。」
マッピングスキルと世界地図を同時展開してここのマップに表示する感じで…。
「探査。」
するとウィンドウが現れ、赤や青、緑といった様々な色の点の記入された地図が出てきた。
「おぉ、赤が魔物で青が採取できるものか。」
ん?
「緑は、???ってなんだこれ?」
詳しく見ると自分の近くには緑の点が6つ、纏まって表示されていた。
「近いし、見に行くかな。」
私は緑の表示がある場所に急いだ。
私が表示の場所に着くとそこには、狼の姿をした魔物と、羊の姿をした魔物、そして7人の薄い羽根の生えた妖精?がいた。
え?狼っ羊食べるんじゃないの?
どういう組み合わせだろう。
草むらの影に隠れて詳しく観察してみると、狼の魔物が怪我をしていて、羊の魔物が狼の患部に草をあてていた。
きっと、薬草をあてて看病をしているんだと思う。
妖精たちの手からは光が出ていて、狼を癒しているように見えた。
「聖属性魔法で癒している感じかな。…でも間に合ってない。このままじゃあの狼が死んでしまう。」
今出たら絶対に警戒されてしまうだろう。
でも今じゃなきゃ間に合ってない。
こうなったら出るしかない。
私は覚悟を決めると、狼のすぐ近くまで近づいた。
「メェェェェ!!」
羊の魔物は私が近づいてきたのに気がつくと威嚇を始めた。
「ごめんね、大丈夫だよ。一緒に狼さんを助けよ?」
そういうと、意味がわかったのか威嚇をやめ、私の足に体を擦り付けた。
可愛い。
…って、そんなこと思ってる場合じゃない。
早く助けないと。
狼の怪我をよくみると、前脚に剣で斬ったような切り傷が深く刻まれていた。
はっきりいうと、取れるんじゃないかと思うほどの深い傷だった。
私は聖属性魔法で怪我を治すためにイメージを膨らませた。
イメージは、まず傷を塞ぐ。その時他の部位を傷つけないように気をつける感じで。跡もないように。また元気に走れるように。
「ハイヒール!」
魔力は足りなくならないように少し多めに、だけど多過ぎずに。
そうすると狼の体が光を帯び、収まった。
「鑑定解析。」
私は状態異常などが残っていないかを調べるために、鑑定解析をした。
名前:なし
種族:フェンリル(神獣)
年齢:10
状態:気絶
レベル:20
HP:10000/10000
MP:130/1500
フェンリル!?
「状態:気絶ならすぐに目を覚ましそうだな。」
ちゃんと治ったみたいでよかった。
「もう大丈夫だよ。」
私がそういうと、羊の魔物と妖精たちは安心したように私に近づいてきた。
くすぐったい。
あー、緊張した。
あ、意識が、保てない。
そして私の意識は暗転した。