ゴミ箱の気持ち
僕はゴミ箱。
公園に置かれたゴミ箱。
今日もオジサンやってきて、臭い臭いお弁当の空き箱を捨てていった。
でもそれが僕の仕事。
ほら、朝になるとちゃんと業者さんがきて、僕に溜まったゴミを処理してくれる。
最近はそういう人がきてくれないゴミ箱もいるらしい。
だから僕は幸せな方だと思う。いつもスッキリして朝を迎えられるのはいいことだもんね。
それでも、ワガママかもしれないけど、僕にだって不満はあるんだよ。
僕は公園にあるから、みんな適当にゴミを捨てていくんだ。
ほらまた捨ててった。今度はくさーいビールの缶だ。
僕は燃えるゴミなんだ。缶は隣の缶専用にいれてくれないと困るよ。
業者の人だって、そういうのを見ると悲しい顔をするんだ。
だから、今度からは気をつけてね。今から投げ返すから、いくよー。
ぽいっ。
かんっ。
あ、気絶しちゃった……だ、大丈夫だよね? ぼ、僕は悪くないもん。
おや、今度は子どもがきたぞ。きっと僕を揺らして遊ぶ気だ。
遊んでくれるのは、本当はすごく楽しいんだけどね、ゴミが溢れたら大変なんだよ? だからもうやめてね。
……お説教する前に飽きちゃったみたい。子どもって残酷だなあ。
うーん、ちょっと切ない。
お、今度は若い人がきた。何か抱えてる。
ゴロン。これはなんだろう?
あ……これ赤ちゃんじゃないか!
コラー!
生ゴミは家庭のゴミでしょうがあー!
僕に捨てるなー!
ずっと投稿作品ばかりやっていたので、リハビリに一つ。




