表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ひっちゃかめっちゃか会社員!!  作者: 崇めるべき存在は食人植物
1/4

第1話 ネーミングセンス


私の名前は銀羽 柚木だ。

一人称は私だけど、れっきとした男である。

今日は私の、私たちの初めての仕事である。


そんな私は今、とてつもなくネーミングセンスのない。

と、有名な『PASUTA』という会社に来ている。

嫌なことに今日から通う会社はこの会社である。


「はぁ....なんでこんなにネーミングセンスがないんだか。」

「全く、しゃきっとしなさい、しゃきっと!!今日が初めての会社、そんなしけた顔しない!!」


隣で話しかけてくる女の子。

こいつは、昔からの馴染み、いわゆる幼馴染というやつなだろうか。

そこらへんは私もうまく理解はしていないが、この関係には関係のないことだ。


説明をするとなれば、こいつの名前は神谷 玲奈

高身長から来たすらっとしたライン、そしてそれなりに豊富な胸

真っ黒な長い髪をものすごく大きなリボンでポニーテールにまとめている。


「じゃあ、玲奈!!私はこの意味のわからない名前の会社で奴隷のように働かなければいけないんだぞ? お前は辛くないのか?例えば『柚木くんPASUTAってだっさい名前の会社で働いてるんだって〜マジうけ る〜』とか言われたら傷つくだろ!?普通。」

「あんたねぇ、この会社も腐っても有名な一流企業なんだから、高卒の私たちが行けるなんて奇跡よ、奇跡、感謝したほうがいいんじゃないの?」

「ぐぬぬ、そう言われるとそうかも.....ん?待てよ。お前もちゃっかり自分の会社腐ってるって言ってね?」

「なんのことかしら〜」


このやろう、自分のことだけ棚の上に乗せやがって。

そんなことを話していると私たちがこれから、毎日通う会社

さすがに入る前は緊張する。


そんな私のことは気にせずテンション高めにはしゃいでる玲奈

こいつを見ていると、こいつの将来が心配になる。


「.....怖い上司とかいないかな.....」

「全く、柚木!!あんた男でしょ?なら男らしく私をエスコートしたらどう?」

「.....はいはい、わかりましたっての。」


そんなことを言いつつ、会社の自動ドアを通る。

私たちの部屋は.....3階だな。


「玲奈、エレベーター使うぞ。」

「はいよー了解了解」


そして私たちはエレベーターに乗り、3階へ向かう。

3階につくと、そこは少し騒がしい空気を感じる。

そのまま地図を見ながら部屋に向かう。

なぜだろう、部屋に近ずくほど騒がしくなる。

そして私たちはその部屋の前につく。


「.....なあ玲奈、ここが私たちの仕事場だよな?」

「ええ、そのはずだけど?」

「なんか騒がしくね?」

「気のせいよ、きっと....多分。」

「最後の多分は余計だろ!!」


騒がしい部屋を見ていると、エレベーターの方からチーンという音が聞こえてきた。

そちらを見ると、とても綺麗な少女が出てきた。


「あの、ここが3階の部屋ですよね?私、あんまり地図見るの得意じゃなくて。」

「ああ、ここは3階だよ。」

「はぁ、よかった〜間違ってなかった〜」


そして、その少女は私の隣で壁に寄り掛かる。

身長は155センチといったところか。

髪の色は銀に薄い黄緑色を足した感じのなんとも不思議な色だ。

首くらいまでしか伸びていない髪に、頭には帽子をかぶっている。


そんなこんなで10分程度沈黙の世界が広がっていた。

この沈黙を破ったのは、新しくエレベーターから出てきた、いかにも真面目そうなメガネをかけた女だった。


「ん?もしや、新しく入る、新入社員ですか?」

「あっはい。そうですけど。」

「そうでしたか、少し待っていてください。」


そう言って、メガネの女は部屋に入っていく。

それからまた数分の時間が流れ、メガネの女は戻ってきた。


「あの、非常に申し上げにくいのですが、これからあなたの上司になる人なんですが、

今説教を食らっていて、それでも大丈夫ですか?」

「私は一向に構いませんが。」

「私も構わないわよ。」

「はぁ、わかりました。では案内します。」


そう言ってメガネの女はドアを開け中に入る。

そこで俺らは絶句した。

それはなぜか?答えは簡単だ。

これから俺たちの上司になる人間が上司に向かって


「「「なんで土下座してんだよ!!!!ーー」」」


この言葉がこの会社の3階に長く響き渡った。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ