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なんか、ことごとく邪魔がはいるよね…

更新が遅くなってすみません!今は黒猫とヴァンパイアを最優先なので、こっちは少し遅くなります。Twitterで桜騎として更新時間などをつぶやいているので、よかったら見てみてください!

 私たちは新しい私の部屋にむかう。

「あの…訊いてもいい?シカミの過去…」

そのとたん、キユウの表情は曇った。

「どうしても知りたい?」

「え?まあ…」

なんだろう?訊いてはいけなかったかな?

「・・・そうだね、君も一応ココで暮らすんだから、知らないとね・・・」

そう言いながら、キユウは私にジリジリと近寄ってくる。そのため、私は下がるしかなくて下がってしまう。下がり続けたら、いつの間にか壁がすぐ後ろにあって、背中がドンとぶつかる。次は横に行こうかと思ったら、キユウの手が逃げ道を塞いで行けなくなる。

「え・・・と・・・」

もしかして…聞いちゃいけないことだった…?

 キユウの笑みが顔のすぐ近くにあって、私の視界に牙が映りこんでくる。それには恐怖しか感じなくなっていて…。

 「君が知りたいなら…血を頂戴?」

「え…」

「まさか、タダで教えてもらえると思ってたの?だとしたら大間違いだよ♪」

「えっと…タダで教えてもらえると思ってました。あは♪」

無理に笑って正直に言ってみる。

 するとキユウの目がみるみる大きくなっていって…最後には笑われてしまった。

「ぶっはは!本当に思ってたんだ?しかもそれを正直に言っちゃうとか…笑えるんですけど?」

「う……。ごめんなさい…」

「あー違う違う。そうじゃなくて…」

 キユウは一旦私から離れてあたりをうかがって…また私にくっついてきた。

「気に入ったってこと♪」

耳元でささやかれて、背筋がぞわぞわ~とした。…悪い意味で。…どうせなら離れたまま戻ってこなければよかったのに…。

 「気に入ったからぁ…特別にタダで教えてあげるね?シカミはね…」

「……キユウ……」

「ひゃああ!」

「うるっさ…」

「あっれ~?シカミじゃ~ん!どったの~?」

「見張りに来た…」

「ㇸ…へえ、何を?」

「二人を。……なんか余計なことしないかなあって思って。…そう思って見に来たら、予想通り、なんかやってるし…」

あ…もしかしてこれって……?

 「早く行くよ。案内なんてさっさと終わらせて」

「はいはい、わーったよ」

シカミは先頭に立ってさっさと行ってしまった。キユウがそのあとに続いたため…私もついていくことに。

 「あの…キユウさん……」

「ん?ああ。あれ、また今度でい?」

「ええ……」

やっぱり、お預けだ…。

「仕方ないじゃん!こうして邪魔が入ったんだからさ。まだこれから、た~っぷり話す機会はあるんだしさ。…ね?」

「い…今、ここでこっそり教えてくれても…」

早めに知っておかないと、シカミさんの踏んで死にかねない…。

「だぁめ!今ここでこそこそ話しているのも、ぜ~んぶシカミに筒抜けだよ?それでもいいの?」

「え!?」

あ…。思いっきり大きな声を出してしまった…。

 その時、シカミが振り返った。

「当たり前でしょ。私たちヴァンパイアは何年生きていたと思っているの?その間に暇つぶしとしていろんな技術を習得してきたんだから。だから…ほら。こうして一瞬であんたを追い詰めることができる。さっきキユウがやってたのはただの遊び。からかい。あんたなんか、一生私たちの足元にも及ばない…」

嘘……!

 シカミはもう飽きたとでもいうように私から離れ、踵を返してすたすたと歩いて行った。

「あ”~…あはは…あんまり気にしないでね?」

無口になった私に気をつかってか、キユウはそう言ってくれたが、それどころではなかった。

 「梨音…?」

ポンっと肩をたたかれた。その拍子についポロリと本音をこぼしてしまった。

「…ぃい…」

「え?」

「かっこいい!」

「……え?……は…え…?」

キユウは急な展開においついていけないといった風だったが、私は感動が止まらなかった。

 「かっこいい!今の!すごく!!」

「あ…ああ。はいはい」

「ねえ、キユウもできるの?見して、見して!」

「え~っとお…今?」

「今!!」

「今じゃなきゃだめ?」

「うん!!」

キユウはしばらく黙った後、少し下がった。…と、思ったらいなくなっていて、気が付いた時には私のすぐ目の前にいた。…なぜかシカミと同じ体制になっていた。…別にそこまでやれなんて言ってないんだけどな…。まあ、いいか。

「え…と……どお?」

あまりに反応のない私に焦ってか、キユウはそう聞いてきた。

「早くてびっくりした…。あれ?っと思った時には目の前にいるんだもん!すごかった!」

「そ…そっか…うん、よかったよ。じゃ、先に行こう?シカミが先で待ちくたびれてて、殺気をめっちゃ放っているから…」

あ、それはやばい。大変だ、急がなきゃ!

 「いこ!キユウ!」

「ああ、うん」

私たちは急いでシカミのあとを追った。

「きっとね、ついたら一発くらいは殴られるんじゃないかな?」



 …二発でした。しかも、キユウだけ。

 こんにちは、桜騎です!久しぶりのヴァンパイア、ネックレスでした…キャラが多くて覚えらえなくて…なので今回は私の中で一番印象に残っているキャラ二人でいかせてもらいました!次回はシカミとなかよくなる!かもしれません。ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!

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