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ヴァンパイアは

 今、私はヴァンパイアという現在ではありえないような人(?)に抱えられ、上空にいる。下にはヴァンパイアたちを敵とみている『ヴァンパイアから住民を守ろう委員会』がロケットランチャーらしき物を抱えて持っている。こうなった原因は私にある。私は亡き母の形見のネックレスを付けていたが、それは元々はヴァンパイアのネックレスで、持ち主と周囲に禍を呼ぶらしいため、委員会の奴らがネックレスに触らないように私事返そうというわけだ。そして今に至る。

 「んふふ。ほ~んと、面白そうな目をしてるね。きみっちの血なんか見たくもないけど、表では僕たちはきみっちを敵とは見ていないからね。もし食欲をそそられたら飲んどいてあげるよ」

「そんなことは考えなくていい。我々が血を流すところは見れないのだからな」

…ほんと、私はどうすればいいの!?そう考えていると、ヴァンパイアと目が合った。

「君はそこで見てればいいんだよ。大丈夫。何にも心配いらないよ?」

そこでパチンとウィンクひとつ。私はなぜか止めようという意思が削れ、少し離れている木にもたれかかった。

「んじゃ、1人呼んでくるわ♪」

「その必要はない」

「!?」

「あ、ルキト、いたの?」

…びっくりした。

「人間の血の匂いがプンプンしてな。たどってたらここに着いた。タイガもいる」

ルキトと呼ばれたヴァンパイアかもしれない人は、私がいる木の後方を見た。

「ま、血の匂いがしてここに来ないバカはいませよね。…ヴァンパイアの中で」

「きゃ!!」

すぐ近くで声がして、驚いて後ろを見た。そこにはおそらくヴァンパイアと思われる人が別の方向を向いていた。つい気になって同じ方向を見ると、少し遠くから数人のヴァンパイアがこちらに向かって歩いて来る。…うそ…?まさかここのヴァンパイアってこんなにいるの!?

「おおう!皆来てるねえ。すごいすご~い!」

「バカにしてんのか?」

「ま、ヴァンパイアなら誰だってごちそうのある場所に行くよね。ん…いい香り。この中に別格が1人いるね?」

 ヴァンパイアと思われる人が沢山集まると、最初のヴァンパイアは真ん中に立って大声を出した。

「はいは~い!さあさあ皆!委員会の奴ら殺りたい奴はこの指とぉまれ~!1番最初が勝ちだよ~」

…これって、ただの喧嘩じゃないの!?殺し合いなの!?

「…私は別に…。彼女の血が1番美味しそうな匂い漂わせてますから」

「え!?」

いや…私、ヴァンパイアに血を吸われに来たわけじゃないよ?ネックレスを返すためだからね?

「…って、あ!!」

私は、ヴァンパイアの勢いに怯えている委員会の奴ら目指して一直線。早く、あの人たちに話さなくっちゃ!

「委員会さん!」

「な…なななな、なんだ!?」

「あのさ、私が屋敷にこのネックレスを置いてきて、帰るのはダメ?」

「ああ…。……いや、それはだめだ」

…え?何で…。

「おまえの母親が事故死したのは10年前。つまり、おまえがそのネックレスを付け始めたのも10年前になる。ネックレスからその体に移った禍が周りにも禍を呼ぶかも知れない。おまえがあの地へ帰るのはだめだ。おまえの体は、もう取り返しがつかないくらいに染まっている。…無理だ…」

「そんな…」

私の足は力が抜けて、へなへなと地に座り込んだ。…私はもう、家に帰れないの!?

「まあ、おまえもあの町の住民だから、我々の目が届く場所ならば守らなくもない。…が、手がふさがってなければの話だ。今なら間に合うかもしれない。血だけでも吸われないように逃げるんだ。…きっともう、我々はおまえを守る余裕さえもない!」

私の事を住民だと、仲間だと言ってくれた委員会の人たちに感謝して、早く逃げようと思った。力の抜けた足にもう1回力を入れ、立ち上がろうとした瞬間、私の足は地を離れた。

「きゃあ!!」

お腹のあたりに手が巻き付いていて、私の後ろにはタイガと呼ばれたメガネをかけた頭のよさそうな人がいた。急に、耳元で声が聞こえた。

「行かせませんよ。あなたの血はきっと普通の人間よりも別格の血が流れています。そんな美味しそうなごちそうを逃がすバカがどこにいますか?」

「い…いや!助けて…」

私は委員会の奴らに手を伸ばした。…が、さっき私を守る余裕がないと言っていたのを思い出して、手を下した。私の目には、私に向かおうと腰を上げた2人を、他のヴァンパイア2人が遮ったとこが映っていた。

 視界の端に、タイガの顔と牙が見えた。ガプっと嫌な音がしたとたん、急に私の視界はぐらついた。揺れて、私の視界は徐々に狭くなっていった。そして、チュウチュウという嫌な音が止んだとき、私の視界と思考は一気に暗くなった。

 こんにちは、桜騎です!…ふふふ…どうです?どうです?今回はちゃんと1000文字代で書き終わりましたよ!…2000文字に近いのですが…。1000代は1000代です!

今回は梨音が初めて、ヴァンパイアに血を吸われて気を失った所でした。まさか、初めてがあんな形になるとは思いませんでした!今回の話は、一応あらすじは決めてあるのですが、中身とか最後とかぜんっぜん決まってません!!きっと今回の話は長くなるだろうなあとは思うんですが、自分が飽きないかどうか心配です…。私、飽き性なので…。『保健專は人気者!』というのが今度出るんですが、今はもう飽きちゃって、ヴァンパイアとか書いちゃってます。飽きたので早く終わらせたいと思うのですが、あの子たちが終わらせようとせず…(自分のせい)。こんな私ですが、これからもよろしくお願いします!

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