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私と母と父と

 この町の子供は必ず、この町にはヴァンパイアがいると信じている。なぜなら、大人は子供たちに「夜更かしをするとヴァンパイアがさらいに来る」と教えるからだ。きっと、夜に公園にいると口裂け女が襲いに来るとかで、大きくなって夜公園にいると何も起こらなかったという体験はしたことがある人もいると思う。そしたら、それは嘘だと信じなくなるだろう。だが、この町は違うのだ。面白半分で夜更かしをした子供は必ず見るのだ。窓からのぞくヴァンパイアの影を。…もちろん、それは親がやっているのだが。

 きっと、そんな大人も驚く。この町に本物のヴァンパイアがいれば…。


 窓から明るい日が差し込んでくる。スズメも可愛く鳴いて、私の目がはっきりと覚める。私はお母さんの形見のネックレスをかけて、階下へおりようとする。…と、そこへどたばたと朝からうるさい足音が。この家にはお母さんはいないからお父さんしかありえないのだけど、内気で弱気なお父さんがこんなことをするはずがなく…。私は急いで階下におりて行った。

「お、お父さん!どうしたの!?」

「梨音か。それが…」

お父さんは言いにくそうにちらっと玄関を見る。そこには、明らかに怪しいと思われる男性2人が山のように立っていた。

「ちょっと、あんたたち!うちのお父さんに何してくれてんのよ!?」

すると急にお父さんは慌てだした。

「ち…違うんだ、梨音!用があるのはお父さんじゃない。梨音だ」

「え?…」

私は怪しい男2人組を睨みつける。

「なんの用?」

男どもは私を指差してごにょごにょ…。そして私によってきた。

「おまえが最上梨音、(わざわい)を呼び寄せるネックレスの持ち主か?」

「禍って…これの事!?ふざけないでよ!これはお母さんの形見よ!禍とか言わないでよ!」

「だが、本当の事だ」

私は無意識にこぶしを固めていた。

「ま…待つんだ、梨音!彼らの言う事も聞いてやれ」

お父さんがこんなに必死に私を説得しようとしているのは初めて見たかも知れない。仕方なく、私は待ってあげた。

「そのネックレスは禍を呼び寄せる。今まで誰も触ろうとしなかったため名は無いのだが、この事実だけはある。それを持っている者には事故死を、周りには最も最悪な不幸が訪れる。おまえの母親も事故死だ。…そのため、おまえはヴァンパイアの屋敷に移ってもらう。父親の方はその事を知っているにも関わらず、娘にネックレスを持たせ、周りに迷惑をかけようとした。そのため私達の所属する、ヴァンパイアから住民を守ろう委員会に入ってこき使わせてもらう」

「…は?…ええ!!」

よく理解できていないのに勝手に話を進めてしまうし、私達のこれからを勝手に決められるし、頭にきた。

「なんなのよ、あんた達…。いい加減に…して!!」

私は思いっきり男どもを殴り飛ばした。…と思ったが、ひらりとかわされたこぶしは目的の場所を失い、持ち主の私は思いっきり体を前に出した。

 すかさず男どもは私を抱え、後ろにあった車に放り投げられた。

「ちょっ!!」

しまってくるドアを押しのけようとすると、バァァァンとしまった。手を出せるわけがない。出したら指がちょん切れる!お父さんの方はあいつらと何か話をしているお父さんは泣いて、ずっと頭をさげている。しばらくして2人は車に乗ってきた。

「ちょっと!お父さんはどうなったの!?」

「父親の方は何も心配はいらない。今すぐに委員会に入会してもらった。1番最初の仕事は、おまえを黙って見送ること。何も心配はいらない。…心配なのは梨音、おまえの方だ」

「…え?」

「正直、我々『ヴァンパイアから住民を守ろう委員会』には最悪の事だ。ヴァンパイアを主な敵とみている我々がヴァンパイアを頼るとは…。だが、そのネックレスはもともとはヴァンパイアの物。扱いに困るのならば返してまえば良いのだ。…が、我々が触るわけにはいかない。我々はボスの命令で動いている。ボスがネックレスを返しに行けと言えば、ネックレスに触らなければいけないため死ねと言ったのと同じ事になる。ボスはそんなことを言ってはいけない。触らせてはいけない。…なら、触らなければいいのだ!」

…何かすごい語っている…。

「そのため、おまえごと返しに行くのだよ」

「てかさ、ヴァンパイアなんて本当にいるの!?」

「いる!いなければそのネックレスはここに無い!!」

…あら?つまり、私はこんな訳わかんない謎の組織の犠牲になんなきゃいけないの!?…やばい、即死ぬわ、これ…。私の不運の凄さで死ぬわ…。ああ、ただのこんな不運で死ななきゃいけないのか。やだなあ…。

「あのねえ、一応言っとくけど、私はヴァンパイアの物じゃないんだから。私ごと返しに行くって言うのはやめてくんない?」

「いや、おまえはヴァンパイアの物だ。これから元の所に戻るんだから、説明はいらないな。もうこれ以上我々に話かけるな。死ぬぞ!!」

…え?いや、ちょいとばかし意味がわからない。殺されるのか、話しかけたため手元くるって事故るとか、その辺の説明が不足している…。

 しばらく、無言が続いた。2人はすごく気を張ってて、もう息も止めてるんじゃないかってくらい。てことは、事故るとかその辺かな?でも、この道はそんなに危なくないし、本気で危ないのはもっと奥。そこまで気を張るほどでもない。…そのとき、1人の男が呟いた。

「…来るぞ!」

急に速度を落とした。…だから、どんなに地面が出っ張っていてもそうひっくり返ることはない。でも、そう思っていた時には車は傾いていた。

「きゃあ!」

珍しくかわいい声出した、と思っていたら、車から放り出されたためだった。…私って反応遅いよね、うん…。

「あれ?何でこんな高い所にいるの、私…」

男2人組は空にいる私の方を見上げて唸っている。

「あっははぁ反応可愛いね梨音ちゃん♪」

「へ!?」

急に、知らないけど懐かしいと思う声が聞こえてきた。

「だ、誰!?」

「え~?誰だと思う?梨音ちゃん♪」

「まず、何で名前知っているんですか?」

「え~?何でだろうね?僕も知りたいなあ。…それより…」

私を抱えているこの人の目は、一瞬で変わった。そして、声のトーンまで低くなる。

「きみっちは何でこっちを睨んでくるの?この子?それとも、僕かな?」

「わかっているだろう。我々の敵はヴァンパイアただそれだけ。おまえ意外に他に誰を睨む奴がいる?」

「僕なのぉ?ひどいなあ。だって、この先入って他の暴力的なヴァンパイアにコテンパンにされるよりも、僕が目的の物を引き取って帰ってあげた方がきみっちのためでしょ?ヴァンパイアに勝てると思うの?何百年もの知識と経験が詰まっているこの頭に!?」

「…ちっ」

男どもはこっちを睨みながら去っていこうとした。

「…もう遅いよ。思いっきりぶっ潰したい相手がここにいるんだ。しかも喧嘩上等の目つき。ヴァンパイア(僕たち)に勝てるわけないのに。うふふ♪1対2じゃ僕たちかわいそうだから、1人呼ぼうっと!」

え……私はどうすれば…?私はロケットランチャーらしきものを取り出している男どもと、茶色の瞳がキラキラ輝いているヴァンパイアを見た。私はこの先、どうすればいいの!?

 こんにちは、桜騎です!今回はこれを読んでくださった方に謝りたいことがあります。すみません!文字数の基本としていた1000文字代を過ぎてしまいました!長くて飽きてしまった方、本当にごめんなさい!次から気をつけます。許してくださるとありがたいです!…と、いうことで次回は1000文字代を目指します。これからよろしくお願いします。

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