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買出し


「まずは服装だな、次に鞄、日用生活品、装備品とあとは薬品関連があるところに行って見ようかな」


 メインストリートで目に付いた服屋に入り、店員に適当な洋服と肌着を3着ほど選んでもらい、一緒に売っていた肩掛け鞄に入れて12銀貨で売ってもらう。最初に女の子用の服を出してきたが、そんなに紛らわしい顔立ちをしているのだろうか?


 日用雑貨を売っているお店を紹介してもらい、一通りの日用雑貨で旅に使える程度には頑丈なものを売ってもらう。この世界は宿には風呂がないが銭湯があるそうなのでそれらで使うタオルなども一まとめにしてもらい、それを入れて担げるリュックサックのような背負い鞄に入れてもらい8大銀貨で買う。これ以上は持って歩けないので宿に届けてもらえるよう手配する。


 さらに紹介で武具を扱っている店に行き装備を買う。鉄系の鎧は体力的に無理なので革製品で部分鎧と、初心者はショートソードがお勧めらしいが体に合うサイズが無いため、大振りのナイフを腰に下げられるベルトと一緒に売ってもらう。さすがに冒険者用の装備だけあって初心者用でも合計で2金貨が消えた。


 またも紹介で薬品関係を聞いたが、薬師所と魔法薬が売っている雑貨屋、魔術師ギルドが紹介された。薬師所と言うのはこの町の薬師が集まって研究をしているところで、町の魔法薬や医師が持っている薬はここから販売されていて、一般小売はしていないが、徒弟は募集してるので行けば学ぶ事ができ、徒弟であれば購入することもできるそうだ。


 とりあえず薬師所は保留して魔法雑貨屋へ行って見ることにする。冒険者ギルドでのぼったくりに反省して市場調査が必要だろうと思う。


 店は裏路地に入ったところにあった。中に入ると、薬品のためか店内に光が入らないように二重扉になっていて、中は魔法光が照らしているが薄暗い感じで壁には細かな仕切りの棚が作りつけられ、それぞれに効果が書かれていた紙と薬瓶が並んでいた。


 HP、MPの回復系、状態異常回復各種と治癒促進に造血など等、結構色々あるんだな、素材は乾燥したものか鉱物しか置いてないか……にしても、6級で5大銀貨か2ヶ月しか持たないのに、5万円相当じゃ保険としても高いのか安いのか……って言うか、2ヶ月しか持たないのになんで作っておいてあるんだろう?


_____________

ポーション(6級)

HP回復 40

品質保持期間 2ヶ月

CP 2

_____________



「いらっしゃい。何かお探し物かい?」


 しわがれた老婆の声にそちらを見ると、年齢を判別できないほどの老婆がカウンターごしにこっちを見ていた。糸目すぎて見えてるのか分からないが。


「こんにちは、薬の材料と調合用の機材が欲しいのですがありますか?」

「ほう、お前さん薬師なのかい? 声の感じからまだかなり若いようだけど、調合なんてできるのかい?」

「調合は師匠から習いましたが、まだまだ駆け出しなので出来れば中古でも良いので、安い調合機材があれば良いのですが、薬の素材は練習も兼ねてるので回復用の素材があればと思っています」


 やはり老婆は目が見えていないのか、音と感知系のスキルでこちらを見ているようだ。

 感知系のスキルは高レベルであれば目が見えなくてもこちらを認識してくる。逆に目ではない故にこちらの本質を見抜かれるかもしれないほどだ。


「ふぅむ、その魔力は年相応じゃないねぇ、本当に薬師なのかい? まぁ、いいわい、丁度ひとり立ちした弟子が使っていた調合機材があるわ。それを売ってやろう、ついでに弟子が残して行った素材も持っていくといいよ。ただし見ての通りなんでワシじゃ運んだりは出来ないから自分でやっておくれ」


 老婆は付いて来るように言って、浮遊魔法で座布団ごと浮かび上がらせて移動する。

奥の部屋には工房なのか所狭しと機材が置かれている。老婆が示す机には木箱が置いてあり古びた、しかし手入れをして大事に使われていたであろう機材が入っていた。


「3金貨じゃ、払えるかい?」


 調合機材一式とはいえ割高な感じがするのだが、大切に使われた機材を見て惜しくないと思い了承する。


「分かりました。3金貨で買わせていただきます。木箱ごと頂いてよろしいですよね?」

「ああ、木箱には素材なども入ってるからそのまま持ってお行き」


「あと、作った薬って個人で売っていいんですかね? さっき聞いた話では薬師所が店への販売をしてるって聞いたもので」

「まぁ個人で売り買いする分には構わないんじゃないかい。門の周辺で露店販売とかしてる奴らも居るしね。ギルドに販売すると多少安くなるが定価がはっきりしているし詐欺なんかはしないからどちらかで売るのがいいかね、個人店への販売は買取をしてもらえないことが多いからね」


 私は礼を言って木箱を抱えて表に出る。結構な重量なので休み休み宿へ戻る。


「とりあえず一通り買えたし、残金は9金貨と3銀貨あるからロンダさんへの謝礼を払えるかな? お昼が遅かったからまだお腹減ってないし、今のうちにカードを少し作っておこう。それにステータスの確認とかもしておかないといけないしね」


 キャラクターシートとギルドカードのステータスを表示させて見比べてみると、偽装スキルを使った項目はキャラクターシートでは括弧表記で書かれるが、ギルドカードでは括弧内は表示されないようだ。


 冒険者はジョブをセカンドジョブまで持つことができるが、NPCはファーストジョブしか持てない仕様だったためなのか、ギルドカードにはファーストジョブしか表記されないようだ。


 ジョブにはそれぞれ特典が付き、冒険者は2つのジョブを持つことが出来る分、NPCより優遇されている。

 学生のジョブ特典は2系統のスキルを習得することが出来る。

 付与術士のジョブ特典は物質のCPキャパシティーポイントが見えること、もちろん付与術士のジョブを持っていなくても付与魔法を習得することは可能だが≪系統取得≫にSPスキルポイントを支払い付与魔法を覚えなくてはならない。そして、CPを見るためには物品鑑定のスキルを身につけて行う必要がある。


____________

__キャラクターシート__

 名前 :エイジア・アーガス

 種族 :人間(亜人 魔血族)

 性別 :男

 年齢 :7才

 出身 :エルダーフォレスト

 属性 :聖

 レベル:3            

 ジョブ:学生 (魔道学・神聖魔法)

 ジョブ:付与術士


_ギルドカード_

 名前 :エイジア・アーガス

 種族 :人間

 性別 :男

 年齢 :7才

 レベル:3

 ジョブ:学生

 

 所属 :冒険者協会ファルタ支部

 ランク:F 

賞罰 なし

_________


 能力値とスキルはギルドカードもキャラクターシートも表記は全て同じだが、先ほどの偽装をキャラクターシートに施しておけば、仮にギルドカードを全部表示させられたとしても、都合の悪い部分は最初から無いものとして表示されない。と言うことができるのでギルドカードは基本全部表示にしておいて、キャラクターシートに偽装を掛けて対処しようと思う。


 種族特典としてMPが上昇しているのを本来の数値に変更、ユニークスキルの非表示、あとは師匠からの伝承スキルも非表示にしておこう。


 能力値 

 HP :41

 MP :79

 

 体力 :17

 強さ :24

 器用 :22

 知能 :47

 精神 :32

 神気 :34

 魅力 :42


 スキル 

付与魔法

魔道学

神聖魔法


語学(共通語)  隠密1Lv  鑑定(知る者)3Lv  気配感知1Lv  危険感知1Lv細工2Lv  鍛冶1Lv  彫金2Lv  薬学3Lv  無詠唱2Lv 料理4Lv


 取った覚えの無いスキルがあるが、現実の世界で培ったものがこちらに来た際にスキルとして表示されているのだろうと思う。キャラクターシートのスキル欄に残SPが4p残っていると表示されているが、今後なにか問題があったら対応できるスキルが取れるように残しておこう。



がんばってGW前にはまた投稿できるようにします。



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