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調査

別視点です。

 私はある人物の依頼で、王都から10日程かかるこの森へ来ていた。

 その依頼内容とは、ある人物にある物を渡すという非常に簡単かつ面倒なモノであった。

 まず第一に、彼が人里離れた森に住んでいるということ。

 昔から変わり者だったが、あの戦争以来さらに酷くなったらしく、戦争を終えるとともに姿を眩ましたのだ。

 依頼人曰く、厄介事に巻き込まれたくないとのことらしいが、厄介事を起こしていたのは常に彼だったと記憶している。

 あの頃の事を思い出すと、今でもため息が出てしまう。

 第二に、彼は厄介事から逃れるために認識阻害の魔法をよく使っている。 

 魔法には熟練度があり、使えば使うほど影響も強くなる。

 その為、彼を見つけるにはかなりの時間がかかるのだが、自分が持っているアイテムなら容易く見つけることができる。

 『(まこと)の眼鏡』と呼ばれるこの眼鏡なら、認識阻害の魔法を見破ることができるのだ。

 だからいつも彼を探す役は自分に回ってきた。

 また思い出すだけでため息が出てしまう。

 とりあえず、彼がいそうな所を探そう。

 そう思っていると、前を歩いていた戦士の方から声をかけられた。

「ゲメナさん。そろそろ広間に着くぜ。」

「あ、はい。」

 気が付けばかなり森の中まで来ていたようで、気を引き締める。

 少し歩くと、周りに何もない広場に着く。

「あれだよ。どうやらまだ何かいるみたいだな。」

 戦士の方が指を差したのは、木を焼いた跡と、近くに転がる骨だった。

ゲメナさんはmeganeの順番を入れ換えました。

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