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白馬義従 -隊と共に、貴方の傍へ-  作者: くおん
第1部 隊と共に
14/21

第13話 ちっこいですね

…………テヘペロッ


「ちょ・・・ちょっとまってくだひゃい!!

私は劉備様のところで軍師をやっている諸葛孔明といいましゅ。

その先鋒に私たちも加えてもらえないでしょうか!」



ほぉあれが水鏡先生のところの秘蔵っ子ですか。


劉備軍に足らないものは名声、うちに足らないものは人手


たしかに頷かざる得ない内容ですが…


そう易々と頷くほど甘くはないですよ?



「はて?私達に何の旨みがあるのでしょうか?人手は足りてますが?ねぇ…白珪様?(ここは頷いてもらえないでしょうか?)」


「(それが幽州のためなんだな?)そうだな、私達は幽州軍が1万、そこの郭礼率いる伏馬隊が千、そして後続として夜にでも私直属の白馬義従が5千の1万6千だ。たしかにここにいる中では少ない方だが、より少ない桃香たちが混ざってどうする気だ?」



以前のダメ出しが効いてか、正式の場であるが故に言い回しが丁寧になっている。

対して劉備は慌てたように言葉を紡ぐ。



「す…少ないけど愛紗ちゃんたちがいるよっ!」

「桃香様落ちつきましょう。袁昭様、一先ずここは劉備軍と公孫賛軍で話し合った後でご報告でよろしいでしょうか?そちらも」

「わ・・・私は構いませんことよ!」

「私も構わないぞ」



ここまでは旨くいったと言うべきかな。


狙いとしては簡単だ。元から劉備軍とは合同で事を当たる予定でしたが、貸しをここで作っておいて損はない。


この戦が終わったら真っ先に狙われてるのは幽州だ、袁昭の考えそうなことである。


その時のための布石を打たせていただきますよ。





時がたち、劉備軍宿営では


「と・・・桃香様、名声を手に入れて大望を成就させるためには泗水関で手柄を取っておくべきです。」

「あわわ・・・そうでしゅ。」


二人の軍師による説得が行われていた。

それに対し、劉備は何故?と言わんばかりの間抜け面である。


「えと、朱理ちゃん、雛里ちゃん。詳しく説明をお願いしてもいい?」


「はわわ、分かりました!


現在私たちは義勇兵を率いていますがいつまでもこのままでは経済的にも厳しいものがあります。


つまり、この戦の褒賞で私たちはどこかに腰を下ろす場所を見出さなければなりません。


が、褒賞をもらうには将の首を取るか関を一番に通るかのこの二つです。


騎馬を持つ曹操軍などには関を先に通過することは難しいのです。


故に将ということになりますが、虎ロウ関の飛将軍及び、軍勢からみて厳しいものがありますので、狙うべきは華雄将軍となりましゅ」







なるほどと一部を除いた一同が頷く。

つまり、簡単に言えば解散防ぐために手柄を手に入れなくてはならない。

だが、寡兵しかいない義勇軍には強敵を打ち砕く力がないと暗に語っていた。

しかし、それに意見するものもいる。


「朱里!我らを見くびるな、呂布だろうがなんだろうが斬ってみせる!」

「そうなのだ!」


関羽と張飛が待ったをかける。

が、その勢いもまた男の声によって霧散することになった。


「ほぉ?興味深い内容ですな……ねぇ伯珪様」

「もういじめてやるなよ笙」


愉しそうに嗤っている郭礼に

それを諫める主である公孫賛の声が幕下の外から響いてきた。

ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい


活動報告に記載しましたがなんとか特急で一部完結まで逝きます

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