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ep.1 ファーストゲーム

俺は名前は、ルーシー・アスタジオン

見習い冒険者さ!  


待ちに待った冒険者人生のはじまりだ! ベシッ!


昨日はわくわくとドキドキで眠れなかったなぁ

ベシッ!

この先、伝説の飛竜や封印されし巨神兵!ベシッ!

そして

エルフやケモ耳の仲間たちと波乱万丈で奇想天外な

大冒険のスターとぉ...


あれ...どんどん意識が....遠のいてぇ...ベシッ!


「チョレイ!チョレイ!」


人気の少ない森の中、ルーシーは

縄に縛られ木にぶら下がっていた。


そんなルーシーの顔面目掛けて、

ゴブリンがどこかで盗んできたであろう

しゃもじではたいていた。


「チョレイ!チョレイ!」


世界チャンピオン顔負けの素振りを、

お披露目中のゴブリンは

なぜ卓球のユニフォームを着ているのか?

これもたぶんどこがで盗んできたのであろう。


「チョッチョチョレレーイ!!!」


一定のリズムを崩し、ゴブリンの大きく振り被った

強烈な一撃がルーシーの頬にクリーンヒットした。


ルーシーは薄れていっていた意識が戻った。


「いってぇぇぇぇ〜〜〜!!!!」


冒険者人生初日で罠にハマって

この兄弟揃って素振りがうまそうなゴブリンに

やられるなんてごめんだぜ。


まだ走馬灯がないから、

自己紹介しちまったじゃないか!


悪いなゴブリン、奥の手使わせてもらうぜ


「たぁーーすぅけぇーーーてぇーーー!!!!」

「だぁれがぁぁ!!しぬぅぅぅぅ!!」


残り少ない体力を全て注ぎ込んだ渾身の雄叫び


流石のゴブリンも怯みをみせたが

手汗をユニフォームで拭い

しゃもじを...ラケットを握り直した。


「チキーーーータッ」


ゴブリンのラケットがルーシーの顔面に

斜めにむかって来る。


「ゲーム & マッチ トゥ ゴブリンかぁ」


ルーシーは目をそっと閉じた...


その時、


「《双龍の尻尾》ツインテーールぅ!」


掛け声と共に二本の光がゴブリンを吹き飛ばした


ルーシーが目を開くとそこには


薄桃色の長髪を左右に高い位置でまとめ

二本の束をなびかせたツインテールの

少女がそこには立っていた。


「だすげでぐれて、ぎゃりがどうぅ」

パンパンに膨れ上がり

涙と鼻水で目と鼻の位置を確認できた


「別に!あんたの為にやったんじゃないからね!」


そんなテンプレの一言を残しツインテールの少女は

街に駆けていった。


ついでに卓球ゴブリンも森の奥に駆けていった。


「なわぁをほどいてくれぇー!!!!」




ルーシーは夕日と共に現れた

どんぐり拾いのおじぃちゃんに助けてもらった。


(チキータは人語だよなぁ.....)

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