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固い体を柔らかくしろ


 ミカグラは攻撃を受ける寸前、<ストレスパワー>の力を最大限に発揮し、体を固くして一時的に防御力を大きく上げようと考えた。ミカグラの予想通りに<ストレスパワー>のおかげで体は固くなり、リミスの攻撃をノーダメージで防ぐことができた。


「残念だったねェェェェェ‼」


 叫び声を発しながら、ミカグラは動揺して棒立ちのリミスに接近し、剣による渾身の一撃を放った。攻撃が放たれたと同時にリミスは我に戻り、後ろに下がって攻撃をかわそうとした。


 斬った手ごたえ……あり!


 ミカグラはそう思い、笑みを浮かべた。リミスは左肩から左胸にかけて、下一直線に切り傷を負ってしまった。ミカグラの一閃は服をも切り裂く威力で、斬られた範囲でリミスの肌が丸見えになった。


「みっともない姿だねぇ。このまま全身切り刻んですっぽんぽんにして、ストリップ嬢にしてやろうか?」


「こんな森の中でストリップ? 物好きなバカしかこないわよ」


「安心しなよ。私がちゃーんと大々的に宣伝してやるからよ。血まみれのストリップショーってな」


「血まみれねぇ」


 リミスは魔力を開放し、すぐに傷の手当てをした。治療速度を見たミカグラは驚いたが、すぐに笑みを浮かべた。


「治したけど、敗れた服は戻らないよ。それに、どれだけ治療しようが、また血まみれにしてやるわ」


「これ以上攻撃を受けるのは勘弁。もうあんたを倒す方法は見つけたから、とっとと終わらす」


「はっ‼ この私を倒せるだって? 戦ってる中でくだらない冗談を言わないでくれよ!」


 ミカグラは再び<ストレスパワー>を使い、リミスに接近した。リミスはヒアラを光らせ、ミカグラに向かって走り出した。


「またその変な剣かい!」


「あんたを斬るわね」


 と言って、リミスはヒアラの力を使った。次の瞬間、ミカグラは一気に全身の力が抜けるのを感じた。


「ち……力が……」


「これだけ力を抜けば、容易に斬ることもできるでしょう」


 リミスはヒアラに魔力を注ぎ、とんでもない大きさの炎の刃を形成した。それを見たミカグラは驚き、すぐに<ストレスパワー>を使おうとした。だが、なかなか力を入れることができなかった。


「クソッ! どうしてだ!」


「強いリラックス効果をあんたに与えたわ。しばらく全身に力を入れることはできない」


 リミスの言葉を聞き、ミカグラは動揺した。その隙に、リミスは大きな炎の刃を発したヒアラをミカグラに向かって振り下ろした。炎の刃は、ミカグラの体に命中した。


「ぎゃ……」


 攻撃を受けたミカグラは、斬られた痛みを感じていた。その直後、斬られた個所から噴水のような爆炎が上がった。


「ギャァァァァァァァァァァ‼ き……傷から炎がァァァァァァァァァァ‼」


「これが私の技、ボルケーノペイン。痛みと同時に、熱も感じなさい」


 と、リミスは悲鳴を発するミカグラを見て、こう言った。




 ムラサメは<イビルアイ>を使って周囲を見ていた。ムラサメの目には、敵の影が映っていた。


 やーれやれ。どんな奴か分からねーけど、不用意に動くことはしたくねーなー。


 そう思いながら、ムラサメは慎重に動くことを決めた。その時、木の陰から物音が聞こえた。ムラサメはすぐにネコノテストレートを放てる構えをし、木に近付いた。


「何かいるのか?」


 ムラサメが目にしたのは、際どい衣装を着た美女だった。ムラサメは好みの美女が現れたため、ネコノテストレートの構えを解き、発情しながら美女に飛びついた。


「うっひょひょーい! そこのチャンネー! 俺と遊びましょーい‼」


 そう言いながらムラサメは美女に近付いたが、美女は突然破裂した。


「おわっ⁉」


 ムラサメは破裂音を聞いて我に戻り、すぐに後ろに下がった。破裂した美女からは、無数の風の刃が発していた。ムラサメは風の刃をかわし、周囲を見回した。


 俺と同じ風の魔力。敵の仕業だな。こんちくしょーが、こんな罠で俺を誘うつもりかよ。


 敵の罠だと思いつつ、ムラサメは敵に近付こうとした。だが、再び美女が現れた。しかも、今回は全裸に近い恰好だった。


「にゃにゃにゃにゃーん! そんな恰好で森を歩くのは危ないよー! 俺が今すぐ抱いて温めてあげるからねーん‼」


 と言って、ムラサメは美女に飛びついた。その直後、美女は再び破裂した。


「あぎゃーす!」


 攻撃を受けたムラサメは、情けない悲鳴を発しながら吹き飛んだ。その様子を、敵のキュムが見ていた。


「あの猫女、一体どんな性癖を持っているんだ?」


 キュムはあっさりと罠に引っかかるムラサメを見て、呆れつつ引いていた。キュムは風の魔力を使って美女を作り、敵方であるムラサメたちの気を引こうとしていた。安っぽい罠だが、油断と隙を作るにはどんなことをするのがキュムの考えだった。


「たとえ罠だと知って何もしなくても、俺の好きなタイミングで破裂させ、風の刃で攻撃できる……が、こんな簡単な罠に引っかかるバカがいるとは思わなかった」


「バカで悪かったな根暗野郎!」


 そう言いながら、傷だらけのムラサメがキュムの背後に回り、攻撃を仕掛けた。


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