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状況を覆せ


 戦いを終えたソワンはブルドを動けないように縛った後、魔力を探知してムラサメたちの様子を探っていた。


 リミスとムラサメの魔力は少し荒れているわね。まだ、戦っているのかしら。プレイの方は……。


 プレイの魔力を探知していると、プレイがソワンの背後から現れた。


「私の方は無事だよー‼」


「うっひゃァァァァァ‼」


 プレイの声を聞き、ソワンは悲鳴を発しながらその場に倒れた。慌てふためくソワンを見て、プレイは笑っていた。


「あんたのその声、ウケるー!」


「ウケるーじゃないわよ! 弱くなってたからやられたかと思ってたけど、心配して損した!」


「天才の私がそう簡単にやられるわけないっしょー! それよりも、ソワンはこれから何をするつもり?」


 プレイの質問を聞き、ソワンはリミスの魔力を探知しながら答えた。


「リミスの援護に入るわ。ムラサメの方はどうにでもなると思うし」


「その選択は大きな間違い。正解は、私とあんたでカマンズベリーのボスを叩く」


 この返事を聞き、ソワンは大きな声を発した。


「ちょっと! リミスのことが心配じゃないの⁉」


「少しはね。でも、リミスもムラサメもそう簡単に倒されるほど弱くない。それだったら、今の時点で戦いが終わっている私とあんたでボスを叩いた方がいい。傷はあるけど、動く分には苦にならないでしょ?」


「それはそうだけど!」


「なら行くわよ。二人が戦っている敵が強敵だとしても、頭であるボスを倒せばあいつらを追い詰めることができる!」


「それが目的?」


「そう。それじゃあ行くわよ」


 と言って、プレイはナグリバチやヨロイアリを召喚し、一斉に放った。


「あの子らがボスの居場所を教えてくれるわ」


「簡単に見つかればいいんだけど」


 ソワンはナグリバチとヨロイアリを見ながら、こう言った。




 リミスとミカグラは武器の押し合いを続けていた。リミスが傷を負った分、まともに力を出すことができなかった。


「はっ! そろそろおねんねの時間になりそうだね!」


 徐々に迫る爪を見て、リミスは冷や汗を流した。そんな中、近くの地面が一瞬だけ光った。リミスはミカグラのかぎ爪の一部を破壊したことを思い出し、あることを考えた。


「一か八か」


「あん?」


 その直後、リミスはヒアラの力を発した。


「んなっ⁉ 何だその剣は? 変な光を発しやが……て……ふぇぇぇ……」


 光を浴びたミカグラは気の抜けた声を出し、その場に座り込んだ。リミスはヒアラの力を使い、ミカグラをリラックスさせたのだ。そのおかげで、ミカグラの全身の力は一気に抜けた。


「うう……ふざけたことをしやがって……」


 ミカグラは何とか立ち上がったが、何かが飛んできて右足の太ももに命中した。


「あぐう!」


 傷を受けたミカグラは、右足を突いた。右足の太ももを見て、何かが突き刺さっていることを確認したミカグラは、急いでそれを引き抜いた。


「これは……爪の一部!」


 攻撃の押し合いの時、リミスが見たのはかぎ爪の一部だった。リミスはミカグラの力を抜いた後、急いでかぎ爪の一部を手にし、<フワフワタイム>を使って攻撃したのだ。


「スキルか何かか⁉ クソみてーなことをしやがって!」


 リミスに対し、ミカグラの怒りが爆発した。その直後、無数の砂利がミカグラに向かって飛んできた。その時の勢いは、弾丸のように速かった。


「なっ⁉」


 急に飛んできた砂利を避けることができず、ミカグラはこの攻撃を受けてしまった。命中した個所は右の脇腹。大量の血を流しながら、ミカグラは声を発した。


「クソッたれがァァァァァァァァァァ‼」


「いい加減諦めなさいよ。意外とタフね」


 リミスは魔力を開放しながら、迫るミカグラを見た。右手には、<フワフワタイム>の力が込められた砂利が握られていた。


「確実にお前を殺してやる!」


「頭に血が上った奴が、私を倒すことなんてできないわよ」


 と言って、リミスは二回目の攻撃を放った。ミカグラは攻撃を見切り、飛んでくる砂利をかわした。


「二度も同じ攻撃が通用すると思うな!」


「はいはい。じゃあこれはどう?」


 リミスは不敵に笑みを浮かべてこう言った。その笑みを見たミカグラは苛立ったが、かわされた砂利は途中で軌道を変え、ミカグラに向かって飛んで行った。


「なっ! 戻ってきた!」


「これが私のスキルの力よ」


 リミスは驚くミカグラに向かってこう言った。ミカグラは体を震わせ、大声を発した。


「こうなったら、やるしかないねぇ‼」


 そう叫ぶと、ミカグラは怒りの形相になった。それを見たリミスは、こう察した。


 まさか、防御するつもり? どんなスキルか知らないけど、あいつは何らかのきっかけで自分の体を強化するスキルを持っている!


 リミスはミカグラが強化をし終える前に、攻撃を命中させて戦いを終わらせようと考えた。しばらくして、猛スピードで飛ぶ砂利はミカグラの体に命中した。


「全身に当てた……つもりだけど」


 そう呟き、リミスは仁王立ちするミカグラの様子を見た。数秒後、ミカグラの体はゆっくりとリミスの方を向いた。その腹には、傷がなかった。


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