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三人目の聖剣使い


 プレイとグエの戦いが終わって数時間後、ムラサメは風呂に入っていた。


「ふぃー、あまり疲れてねーのに、おっさんみたいな声がでらぁ」


 ムラサメはリラックスしたような声を上げ、再び大きな息を吐いた。しばらくお湯につかっていたが、扉の方から影が現れた。


「誰だー? リミスか? それともソワンかー?」


「残念、天才の私でしたー」


 そう言いながら、全裸のプレイが風呂場に入ってきた。大きく揺れるプレイの巨乳を見て、思わずムラサメはその動きを目で追ってしまった。


「キャハハ。私の胸の動き、目で追ってるわよー」


「そりゃースケベな男なら、誰だって目で追っちまうよ。俺が男だったら、どうなってたことやら」


 風呂場から聞こえる会話を聞き、雑誌を読んでいるリミスは呆れてため息を吐いた。


「風呂場で変な会話するなっつーの」




 その後、プレイは体を流した後でムラサメがいる湯船に入った。


「おじゃまー」


「俺の真正面でいいのかよ。お前サービスしすぎだよ」


 そう言いつつ、ムラサメは無意識のうちにプレイの胸に手を伸ばしていたが、その前にプレイがムラサメの胸を掴んだ。


「あひぃん!」


「おさわりは禁止だよ」


「その言葉、そのままそっくりお返しするぜ。いてて、強く乳を握りやがって。俺は牛じゃねーんだよ。絞ってもミルクは出ねーぞ」


「私のおっぱいを絞ってもミルクは出ませーん」


 笑いながらプレイは言葉を返した。ムラサメはプレイの胸を見つつ、グエとの戦いを思い出していた。


「なぁ」


「何? 隙を見ておっぱいでも触る気? ガン見してるの分かるわよ」


「ばれたか。いや、エロ系の話じゃねー。今日の戦いの話だ」


「あー。あの雑魚との戦いね」


 プレイが笑ってこう言うと、ムラサメは少し間を置いて話を始めた。


「どうして剣を使わなかったんだ? 腰に立派な剣があったじゃねーか。それさえ使えば、あんな無駄に時間を使わずにあの程度の敵を倒すことができたっつーのに」


「答えは簡単。あんな雑魚に私の剣を使う必要はない。それに、あの時は戦いの時間を気にする必要はなかった。だから、わざと時間をかけたの」


「余裕ってことか」


「そゆことー」


 プレイはそう言って、ムラサメに近付いた。


「質問するなら今のうちだよ。今の私、すごく気分いいから何でも教えちゃう」


「身長体重スリーサイズもか?」


「それはノーコメ。それ以外のことで」


「そんじゃ、あの立派な剣のことを聞くかな」


 と言って、ムラサメは脳内でリミスが持つヒアラ、ソワンが持つクルアの形を思い出した。プレイが持っている剣は、あの二本の聖剣と似たような形だったからだ。


「あの剣はなんだ? ヒアラとクルアと形が微妙に似ている。ただの剣じゃないってことは分かる」


「あはは。観察力高いわねー。ま、いずれ話すことだから、もったいぶるのもよくないわね。お察しの通り、私は聖剣に選ばれた一人」


 プレイの返事を聞き、ムラサメはやはりと思った。深堀しようとしたのだが、プレイがムラサメにキスをして、口の動きを封じた。


「焦っちゃやだよ。答えは明日教えるわね。それじゃ、今日は一緒に寝る?」


「もちろん喜んで」


 と、ムラサメは笑顔でこう答えた。




 その日の夜、ムラサメはルンルン気分でベッドに向かっていた。


 いやっはー! あの大きなおっぱいを揉んだり枕にしたりエトセトラエトセトラしたり眠れるとは。ちょっとリミスとソワンの反応が怖いけど、それ以上に嬉しさが勝っているぜ!


 鼻の下を伸ばしながらバカなことを考えつつ、寝室の扉を開けた。そこには、パジャマ姿のプレイ。そしてリミスとソワンがいた。


「あ……ありゃ? リミスとソワンも?」


「ベッド、一つしかないでしょ」


「今日は少し冷えるの。私たちもベッドで寝るわ」


 リミスとソワンはムラサメを睨みながらこう言った。冷や汗を流すムラサメを見て、プレイは笑っていた。




 翌朝、ムラサメたちはギルドのキッチンで朝食を食べていた。


「で、いつになったらプレイの聖剣の力を見せてくれるんだよ?」


 ムラサメは目玉焼きを食べながらこう言った。プレイは小さく鼻を鳴らし、周囲を見回した。


「すみませーん。お皿割るから大きな音が出ますけど、気にしないでくださーい」


「いや、気にするだろ! お皿割るって」


 ムラサメが止めようとしたのだが、プレイは空になった皿を地面にたたきつけ、粉々に割ってしまった。


「え? マジでやったよ」


「何考えてんだ?」


「天才って言っているけど、天才のやることは分からん」


 様子を見ていた人は、変な物を見るような目でプレイを見ていた。ムラサメは動揺していたが、リミスは動揺せずに黙々とパンを食べていた。


「おい、どうすんだよこれ?」


「大丈夫。今から私の聖剣、リタンの力を見せるから」


 と、ムラサメに答え、プレイは腰にある自身の聖剣、リタンを手にして魔力を開放した、リタンから緑色の光が発し、粉々に砕け散った皿に付着した。


「え? これからどうなるんだ?」


「見てて」


 プレイはムラサメにこう言った直後、粉々になったはずの皿が勝手に動き、元の姿に戻っていた。それを見たムラサメは、目を丸くして驚いた。


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