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新たなる裏ギルドの脅威


 新たな依頼がムラサメたちに舞い降りた。ギルドの戦士が捕まえたある裏ギルドの団員から情報を得るため、ムラサメが協力することになった。ムラサメは<イビルアイ>を使い、粋がる裏ギルドの団員を催眠で操った。


「大人しくなったわね」


「あれがムラサメのスキル、<イビルアイ>のもう一つの能力、催眠よ」


「催眠⁉ 相手を操れるってこと?」


「まぁね。だけど、ムラサメより強い魔力を持ってる奴はしっかりと催眠にはかからないわ」


 と、リミスはソワンに簡潔に話をした。ムラサメはぽけーっとしている裏ギルドの団員のあごを掴み、口を開いた。


「とりあえず、お前の所属している裏ギルド、そんでもってボスの名前を教えろ」


「俺が所属しているのは……デーモンブレス。デーモンブレスのボスは……クチア」


「よーしよしよし。おーい、こいつが言ったこと書いたかー?」


「ばっちりです!」


 取調員が左手を上げ、ムラサメに返事をした。ムラサメは笑みを浮かべ、頭を揺らしているデーモンブレス団員に話を続けた。


「よし、クチアって奴のことを教えろ。どんな武器を使うか、どんなスキルを使うかなど、知っていることは全部話せ」


「く……あああ……クチアさんは……いろいろと武器を使う。スキルは……」


 その時、突如デーモンブレス団員は目を開き、口や鼻、耳から大量の血を流した。ムラサメは驚いて後ろに下がり、リミスとソワンも悲鳴を上げた。ギルドの戦士がぐったりとしているデーモンブレス団員に近付き、首を振った。


「死んでます。一度、死体を調べますので少々お時間をください」


「ああ。分かった……ん?」


 ムラサメはデーモンブレス団員の死体の服を見て、一瞬だけ何かが光ったのを確認した。ムラサメは急いで死体に近付き、光ったものを調べた。


「何かあったんですか?」


「おかしいと思わねーか? どうして敵の都合がいい時に団員が死んだのか」


「それは口封じのために……」


「口封じってのは分かる。だけど、どうして今のタイミングで口を封じられた? もし、情報流出を恐れるのであれば、捕まった瞬間、もしくは俺が<イビルアイ>で操る前にやってたはずだ」


「そうですね。え? じゃあもしかして……それって……」


「隠しカメラだ。ご丁寧にマイク機能も付いていやがる」


 と言って、ムラサメはマイク付きの小型カメラをギルドの戦士に見せた。




 デーモンブレスアジト。隠しカメラを操っていた団員がため息を吐いた。


「あーあ。俺たちが動いているってこと、ばれちゃいましたよ」


 そう言いながら、後ろで座っているクチアにこう言った。クチアはゆっくりと立ち上がり、モニターを睨んだ。


「ギルドに勘のいい奴がいるとは思わなかった。だが、あの猫女のスキルは分かった。かなり厄介なスキルを持っているな」


「対策します?」


「どうやって? 俺の推理だが、あの猫女の目を見たら即座に魔力が弱い奴は操られる」


「じゃあ目を潰すとか?」


「俺は接近戦が得意だ。それに、ワルザーのアジトを潰した奴の話を思い出せ」


「えーっと……あ! 確か猫女がどーだかこーだかって!」


「そうだ。あの猫女が噂の奴の可能性がある」


 クチアと部下が話をしていると、ムラサメがマイクを口元に近付けた。


「おいコラ! 隠し撮りとは趣味が悪いな! 俺たちの話をこーやって見て聞いてたんだな! このスケベ野郎! 変態、悪趣味、鬼畜外道! クチアって言ったっけな、テメーみたいな変態野郎は太った奴の尻に潰されて苦しめ!」


 と言って、ムラサメは隠しカメラを床の上に叩きつけた。その瞬間、モニターが消えた。


「俺たちのこと、察したみたいですよ」


「アジトまではばれていないだろう。だが、俺たちデーモンブレスに宣戦布告したと考えていいだろう」


 クチアはそう言って、部屋から出て行った。その時、モニターの前に座る部下にこう言った。


「集合だ。あいつらのことを部下たちに話す」


「はっ!」


 その後、クチアは部下たちを集めて話を始めた。


「今、ギルドに捕まった奴が死んだ。情報を漏らす前に始末した」


 クチアの言葉を聞き、部下たちはどよめいた。クチアは咳ばらいをし、話を続けた。


「捕まった奴に仕掛けた隠しカメラで、あいつらの情報を得ようとした。もちろん、奴らの動きを知るためだ。だが、奴らは隠しカメラの存在に気付き、俺たちに宣戦布告をしてきた」


 この言葉を聞き、部下たちは怒鳴り声を発した。


「俺たちを相手に喧嘩しようってのか?」


「上等ですよ! ギルドが相手だろうが、返り討ちにしてやりますよ!」


「で、どこのどいつか教えてください!」


「落ち着け。ギルドはウターン。喧嘩を売ってきたのはそこのギルドに所属するムラサメと言う名の猫女だ」


 猫女が相手と聞き、部下たちは笑い始めた。余裕を持った部下たちを見回し、クチアは机を強く叩いた。その音を聞き、部下たちは一斉に笑うのを止めた。


「そのムラサメと言う猫女は、ワルザーたちを倒したと噂される猫女だ。どうやら、相手を操れるスキルを持っているようだ」


 クチアの言葉を聞いた部下たちは、ざわついた。だが、クチアは話を続けた。


「すぐに喧嘩を売るわけではない。あいつらは俺たちのアジトを知らない。準備をして、喧嘩をすれば戦える相手だ。とにかく、今は準備をしろ。祭りはすぐに始まらない」


 クチアの話が終わった後、団員たちは返事をした。


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