クエスト開始
「本当に大丈夫か?やっぱり今日は辞めないか?」
「大丈夫だよクロ!絶対平気だよ!」
(不安でしかない、、)
43のおっさんにとって、
自分に娘がいたとしたらこのくらいだろう
という年齢の女の子がモンスターに向かって行ったら不安でしかないのだ。(妻も子供もいないけど)
「いた!」
「あれがゴブリンか。」
(怖えぇぇぇぇぇぇぇ!!
なんだよあれ!まんま子鬼じゃねえか!
ゴブリン、
ファンタジーアニメによくいる初級の魔物、
いわゆるザコモンスターの1種、
棍棒や錆びた剣を持っているゴブリンは、
単体ならば大したこと無くとも、
10体程で固まると、中級冒険者でも油断すると
ヤバいくらい厄介になる。
その理由が、)
「はぁぁぁぁ!〘ライトニング〙!」
ドォン!
「あれ、もう3体いたのに、、」
「ギェェェ!」
「後ろだ!〘妖炎〙!」
ボォォォォォ!
(知恵を持つことだ。主に知恵がない獣と、
知恵を持つ魔物と、獣型の魔獣がいる。
特に人に近いゴブリンやオークは、連携が得意で、
初心者の死因トップ3に入る程だ。)
「ゴブリンは討伐しきったな。
魔石を持って帰ろう。」
「そうだね。」
〜〜〜
「これ、討伐証明です。」
「はいはい、ゴブリン5体分ですね。
依頼の3体分とプラスで2体、計銀貨5枚です。」
「やったー!これで今日はお肉食べよう!」
「そうだな、今日はステーキを食べようか!」
「行こう!行こう!」
俺とミナは宿に向かった。
「、、、やっぱりあの猫、言葉を話してたよね?」
〜〜〜
「ふ~お腹いっぱい、、」
「今日はもう寝ようか。」
「そうだね、おやすみ〜」
「ミナ、ちゃんと歯を磨いたのか?」
「え〜?歯を磨くの〜?」
「磨かないと歯に虫が湧くぞ〜?
そしたら歯を抜かないといけないな〜」
「え!?分かった!磨いてくる〜!」
(後輩の娘が歯を磨かないときは
こうしてたらしいけど、効果抜群だな。)
パタパタと歯を磨きに井戸の方に向かうミナを
追いかけながら、明日のことを考える。
(やっぱりパーティメンバーが欲しい。1人だと守りきれる自信がない。)
俺は明日、ミナに相談することを決意し、
ミナを追いかけていった。