冒険者リベンジ
「クロ!私、冒険者になれるかな!?」
「なれるさ、大丈夫!」
「うん!もっと頑張らないと!」
(しっかしどうしたものか、娘(仮)が自分の目標に向かって行こうとしてるけど、それが危険なのがわかっている時の対処法は、前世の俺ならどうする?)
(というか、そもそも娘どころか、
奥さんもいなかったがな、、、お守りか何かあげようかな、あ、そうだ。)
「ミナ、ちょっといいかな?」
「クロ?どうしたの?」
「これを渡そうと思ったんだけど、
ちょっと髪の毛1本くれない?」
「え?うん、」
「これをこうして、、」
「これって?」
「身代わりの護符だよ、使い捨てだけど大怪我を肩代わりしてくれるんだ!」
「え?」
「、、、え?」
「こんな高級なもの、どこで手に入ったの?」
「いや、自作だけど?」
「自作、、、」
「いらない?」
「、、、要る。」
「じゃあ、魔法の練習頑張るよ!」
ミナは形代をポケットに入れ、魔法の修行に戻った。
「そうだ!いろんな妖術を形代に閉じ込めておいて、
冒険者になったら使えるようにストックしよう。」
俺は部屋に戻って、形代を作りまくった。
こうして、あっという間に3ヶ月が経った。
〜〜〜
「いらっしゃい!どのような要件で?」
「冒険者登録したいです!」
「え?お嬢ちゃんが?」
(その気持ちわかるよ、受付嬢さん、、、)
「危険だよ?本当に大丈夫?」
「うん!」
「、、、じゃあ試験を受けてもらいます。」
〜〜〜
「では、何を希望していますか?」
「冒険者です!」
「えっと、希望の職業は?」
「ウィザードです!」
「肩の猫は従魔?」
「はい!」
「じゃあ従魔の試験も受けてもらいますよ?」
「大丈夫です!」
「ではまず貴方の試験を、あの的を魔法で撃ち落としてください。何でもいいですよ。」
「分かりました!」
「届かなくてもいいですよ。その場合近接魔法試験を受かればいいので大丈夫d」
「〘ライトニング〙!」
ドッカァァァン!
「え?」
「撃ち落としました!」
「えぇぇ!!!」
(ですよね、、、)