修行
「〘ウォーターボール〙!」
パシャッ
「あまり威力が出ないな〜、」
「まぁ気長に頑張れ、、」
「クロ、それ何?」
ミナが形代を見ながら聞いてきた。
「魔法みたいなものだよ、
火炎魔法を刻んで見たんだ。」
(まあ本当は陰陽術の妖炎なんだけど。)
「いけ!」
ヒュン!ペタッ
「〘妖炎〙!」
ボォォォォォ!!
木はあっという間に黒焦げになって倒れてしまった。
「うわぁ!凄い!」
(あれ?こんな威力だっけ?)
もっと弱かった気がするけど?
(もしかして形代を通したからか?)
「私も魔法頑張らなきゃ!」
「うんうん!頑張れ!」
〜そして3ヶ月が経った〜
「〘ファイアアロー〙!」
ボォォォォォ!
「おぉ!凄い凄い!
もうこんなに初級魔法が使えるの!?
中級、いや上級も夢じゃないね!」
「えっへん!」
「今日はステーキにしよう!」
「やったー!」
〜そしてまた3ヶ月〜
(ムムムム、、)
むっず、また失敗か、、
「身代わりの護符、もう少しで作れそうなのに、、」
あれこれ試したが駄目だった、、
「自分と形代がリンク出来ない、、」
(思い出せ〜こういう時アニメで何をしていた?)
(でも陰陽師系のアニメは
あまり見てなかったからな〜)
何故なら魔法しか興味が無かったからだ!
(そう言えば呪いを込めたりする時、相手の髪の毛とか使ってたような、、、)
俺は自分のヒゲを1本抜いて形代に縫い込んでみた。
そして印を刻み、試してみる、、
(痛いのはまだ慣れないけど!)
ザク!
自分で自分の腕を引っ掻いて見る、、が、痛みが無い?
形代を見ると腕の部分が切り裂かれ、
しばらくすると燃えて灰になってしまった。
「ウオォォォォォォォ!成功したぞ〜!」
「身代わりの護符だぁぁぁ!」
尚、この世界で身代わりの護符が
凄まじい高値で取引されていると言う事は、
彼は知らなかったという、、、
〜半年後〜
「お~い、修行はどうだっt」
「〘ライトニング〙!」
ドォォン!バチバチバチ!
「oh、ジーザス、、」
「も、もう中級魔法が!?」
「うん!すごいでしょ!」
「お、おう、、」
3ヶ月後、彼女は12歳になる、、
そう、念願の冒険者になれるまで、あと、
3ヶ月だった。