旅路
「この街から魔王城まではかなりの旅路になる、
まず、王都を通り、そこから水の都市ルクタ、温泉が有名なガルダ、
神皇国グランディア、高難度ダンジョンで有名なガリア、そして、、魔王領。
そこの中央が、魔王城。」
俺は地図を指し、それを神妙に見る一同、
「ルナは転移魔法を使えるものの、行ったことある場所までしか行けない。
まぁ王都に跳んでそこから歩けばいいな。」
そう、ルナは超限定的、〔月が見える夜間〕のみ、行ったことのある場所へ転移する魔法、
〘月下ノ虚イ〙が出来る。
「時間はかかるが、いつでも家に戻れるから気長に、、」
突然ラースが口を挟んだ。
「では吾輩がルナ殿の空蝉の形代を持って魔王城まで飛んでルナ殿を転移させ、
そこで転移魔術を発動すr「皆の者さぁ、まずは王都に征かんとするぞ!!!」
『応〜!!!』「え、いやあn」
俺はラースの意見を聞こえなかったことにし、
王都に跳んだ。
開始数時間で魔王城とか、そんなヌルゲー1話と持たんわ。ケッ!!
王都へ
「ではまず乗合馬車で水の都市ルクタへ行くぞ。」
、、まぁ夜だから一泊せにゃならんが。
「そうだ!走っていった方が早「マ〜イ〜?おくちチャ〜ック!」
まったく、こいつらは、、なぜこうもRTA勢しか居ないのか!!?
※RTA Real Time Attack リアルタイムアタックの略。最速クリアを目指す挑戦のこと。
「一泊するぞ!いいな!?」
かくして、俺達は宿へと向かった。
「はぁ、何故だ、何故、、ところでこの石、、手放すな、、って言われても手放せねぇんだよなぁ。」
捨てても気がついたらポケットに入ってたり、気がついたら握っていたり、、
ど〜したもんか。
ガチャ
「ハァッ!!」
石を窓の外へ全力で投げる。
バタン
「寝るか。」
そう思いベッドにダイブした。
(なにこれ硬い。)
なんということでしょう、先程投げた黒い石が、枕の下に入ってるではないですか。
「神皇国でこの石の呪いを解けるかもなぁ。」
そうして眠りについた。
〜〜〜
「さて、乗合馬車に乗れたはいいが、本当に良かったのか?マイ。」
「私は歩いてたほうが楽だから良いの〜。」
俺、ミナ、エナ、ガイア、マイ、南雲、ラース、ウロボロス、ルナ、玄武
なんと10人もの大所帯、6人しか乗れない馬車、
硬いが床にも一人座れるつまり3人は歩かなければならない、
俺が猫又になってルナの膝上に座っている。
ミナとエナがそれぞれ横に、正面に南雲玄武ウロボロス、後ろの床にガイア、空をラース、陸をマイが走っていた。
「畜生、まさかじゃんけんに負けるとは、、」
かくしてハズレ席に座らされたガイア。
「どんまい」
「走るの楽しいよ!」
「死にそうだからいいかな、、」
ガイアはそういい空を見上げた。
「ラースの飛び方華麗だよなぁ。」
ここからだと見えないが、確かに飛び方が鳥より綺麗な飛び方だ。
「烏天狗って皆そうなのかねぇ。」
すると、マイが馬車に飛び移った。
「主!なんか来てる!」
そう言われ馬車の外に身を乗り出した。
「うわ、、なんかいるなぁ。」
遠くから超高速で走ってくる物体があった。
御者の男がその方向を見る
「おっと、アレは車海老ですな、水の都市ルクタだからこそ見れる光景ですな。」
車海老、、?あのちょっとお高い店のエビフライに使われるアレか?
「車海老ってなんですか?」
御者が言う
「陸上を超速で走り抜ける海老型の魔物でさぁ。〔海老が車みたいに、、車海老ってか?〕
と、昔の勇者が言ったことで馴染んだ名前だそうで。
稀に馬車に突っ込んでくるんで厄介な魔物なんでさぁ。」
交通事故待った無しじゃねぇか
って待てよ、その車海老がコッチに来てるんだよな?
「主!なんかあの海老からすごい殺気を感じる!」
「やっぱロックオンされてんじゃねぇか!!嫌だぁぁ!!
死因:海老に撥ねられた
ってどんな世界だこんちくしょぉぉぉぉ!!!」
「美味しそう、、、狩ってきて良い!?」
「いや、まて海老に撥ねられるなよって、あぁ、、」
行ってしまった。
「車海老か、高級食材ってわけでも無いが、中々お目にかかれ無い食材だな。」
と、エナが言う
「プリプリで、肉厚で、旨味が凄いんだ。焼いて食べるも良し、茹でて食べるも良し、
特に産卵期の今、脂が乗っててそれはもう、、」
、、、なんだそれ美味そう。
「主よ、」
突然立ち上がる南雲、
「、、傷をつけず捕まえるなら儂が適任かと思うんじゃg
「よしそれだ今すぐひっ捕らえろ!!!海老パじゃ海老パ!!!」
『御意。』
〜〜〜
「おぉ、2m弱の海老が15匹も、、」
さて、茹でるか、、焼くか、、
「いっそ丸揚げにしてみるか?でもまぁここは揚げ物なんてできないし、焼くか。」
まずは洗わなきゃならんし、、お、
「南雲、水魔法で洗ってくれないか?」
「承知しました。」
サッと水洗い、そして、、
「〘元素制御〙地面から鉄を抽出、、結晶化させる。」
そしてデカい鉄の板を作った。
「そしてこの鉄板の上に海老を2匹置いて、、ウロボロス〜火を頼む。」
板の下で燃やしている火炎魔法で火を通す、、
ジュワァァァァァァ!!!
ふわっと香る海老の香りとあふれる肉汁。
「美味しそう、、」
よだれを垂らすマイとミナ。
「そろそろ良いかな。ウロボロス〜もう良いぞ〜」
「ではいただこうか!」バクー
『ぬあぁぁぁぁぁ!!!』
畜生先を越された!!
「負けてたまるか!」
そう言い俺も一口かじる。
(うま〜〜〜〜い、、、)
口全体に広がる海老の旨味、海老ってこんなに美味いんだなぁ
そう思い振り返ると、、
合戦が起こっていた。
海老の三分の一程を咥え逃走するマイ、
周りの勢いに負け一口も食べられていないエナ、心なしか涙目である。
海老を半分持ってったウロボロスと殴り合いの喧嘩をするルナと、
なんとか抑えようとして吹っ飛ぶ玄武。
端の方で静かに黙々と食べる南雲とラース、
ミナとガイアはなんとか一口ありつけたようだった。
「こりゃあ、2匹じゃ済まないなぁ、、」
結局ここだけで8匹食べた。
「御者さんもいかがです?」
「あ、ではいただきます。」




