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倒した相手が悪かった。

「あ〜、腰が痛いのぉ、、」

と、玄武が腰をトントンと叩いていた。

すごいな、圧倒的なおじいがいると、

普通におじいさんなはずの南雲とウロボロスが少し若々しく見える、、

「にしても、ドラゴンと言うからには、もう少し歯ごたえがあっても良かったと思うんだがのぉ、」

と、ウロボロスはがっかりしたように言った。

その言葉を聞き、俺はあることを考えていた。

(あのドラゴンをどうやって倒したか聞かれたらどうしよう、、)

しかし、、この式神召喚強すぎないか?

こう、、こんなに強い式神ばっか出るのは、良いことなのだろうか、、

しっかし、本当、どうやって説明したものか、、

「仲間がドラゴンを瞬殺しました」

だけで納得してくれるものだろうか。

すると南雲が、

「しかし魔王は世界を滅ぼせる厄災なのだろう?楽しみじゃのぉ、」

その言葉にルナが反応する、

「それは良いことを聞きました、そうなったら全力で戦いたいですわねぇ♪」

…嫌だわぁこの戦闘狂達、

魔王なんて一生かかわらなくていいよ。

そう思い洞窟を出る。

すると、

「〘飛竜斬ドラゴスラスト〙!」

ズドォォン!!

急に斬撃が飛びかかり、俺の胸を抉った。

「グッハァァァァァ!!??」

ボッ!

形代が真っ二つに裂けると同時に燃えた。

(あっぶねぇ、、形代を人数分用意していて良かった、)

すると、前に居た4人組のリーダーらしき男が叫んだ。

「そこにいる3人!早くこっちに来い!そいつらは人に化けた魔物だ!」

魔物?

、、誰が?

妖怪おれらか!?)

「いや、ちg」

「魔物め!勇者である我らが!悪を滅ぼす!」

まずい、誤解を解かねば、、

「いやいやいやいや!!待ってくれ!」

「待たない!」

フッと影が駆け抜け、ミナたちを横からかっさらう。

「なっ、ちょ!」

「大丈夫だからね、今アイツラを倒すから、、」

勇者と名乗った人物たちがミナ、エナ、ガイアを回収、

5人だったようだ。

早々に立ち去る5人目、

「いや、誤解だよ!その人達は仲間だから!」

ミナの言葉に、ハッとしたような表情をする、

すると勇者たちは歯を食いしばり杖を出すと、

「大丈夫、落ち着いて、〘眠り歌(スリープ)〙」

ガクッとうなだれる3人、

勇者が燃えるような瞳をコチラに向けた。

「貴様ら、、この者たちに洗脳をかけるとは、、許されざる悪だ!」

(人の話聞かない奴だぁぁ!!!?)

「あの、本当まっt」

ドゴッ

後ろから嫌な音が響く、

「主を斬りつけるだけでなく、儂らの仲間に良う分からん魔法を掛け眠らせるとは、、」

南雲が見たこと無いような鬼形相で勇者を睨みつける、

ラースは無言で短剣を腰から引き抜く

「死にたいなら最初から言えば良いものを、殺してやる、、」

ルナまでガチギレであった。

(お前らまで話をややこしくするなぁぁぁぁぁぁ!!!??)

「許さない、」

マイまでいつものふわふわトーンが鋭くなっていた、

ウロボロスが手をボキボキ鳴らすと、

「貴様ら、、我が主を傷つけたこと、冥府で悔やみ続けるが良い。」

ガチガチという音が響く、

玄武までもが、歯を打ち鳴らし、無言でキレていた。

全員の姿が変わる、

マイは上腕から先にかけて大鎌の刃になり、

南雲は片目が蜘蛛のように4つに別れ、爪が鋭く伸びる

ウロボロスは竜人のように半身が鱗に覆われ始める

ルナは瞳が肉食獣のように鋭い目つきに、

玄武はいつの間にやら鎧武者になり、百足の仮面をつけていた。

それを見た勇者もそれぞれの武器を構える、

その光景を見ていた俺は諦めて気絶しようか戦うかで真剣に悩んでいた。

勇者パーティーの方は、リーダーが聖剣らしき物を構え、

仲間の女は、木の長杖を構え、よくあるとんがり帽子を被っているところから

魔法使いであろう、

もう一人の女性は弓を構えていた。狙撃手、アーチャーだろう。

一人は綺麗な神官服を着用する女性、話に出ていた聖女様だろうか。

最後の一人、小柄な女性だった、おそらく盗賊、シーフだろう。

全員の武具からは、神聖なオーラが漂っていた、

おそらく、すべて神から賜った神器だろう。

そこに聖女の祈りかなんかのバフを受けている。

鑑定!

ジジ、、パァン!

【鑑定が無効化されました】

な、、いや、おそらくあの腕輪、あれ、いつぞや王都で見たぞ、鑑定無効化の腕輪だな。

【スキル〘推測〙を獲得】

、、、クソッ、やるしか無いか!

「全員、陣形を組め!玄武、マイは前衛、

ルナ、ウロボロス、俺は中衛、ラース、南雲は後衛!

相手は勇者パーティー!話が通じん以上、一旦ねじ伏せ、落ち着かせる、殺すなよ!」

『了解!』

「〘戦闘解放〙!ありったけ霊力を持っていけ!」

起動しただけで霊力の1割弱が持っていかれた、

残量は、、

940.000/1.000.000

、、うし、1時間は持つ、

「全員、陣形を組め!俺が前衛!

シアさんを囲め!トウカ!人質は平気か?」

すると魔法使いの少女が答える

「大丈夫、ぐっすり寝てるわ!ニア、ありがとう。」

シーフの少女が親指を立てた

「ケン!魔法の矢も準備オーケーよ!」

「分かった!ルカも気を抜くなよ!」

(ふむ、勇者の男がケン、弓使いがルカ、魔法使いがトウカ、盗賊がニア、聖女がシアか、)

勇者パーティーの名前が割れたな。

さて、やるべきは、、

(マイ!盗賊を頼む!)

パーティーを分断させる!称号指揮者、念話による連携の補正!

こっちは一人一人が一騎当千級だ、1対1に持ち込めれば!

(わかった!)

(殺すなよ、)

(、、わかった。)

ヒュン!

「な、消えっ!」

勇者が動揺した瞬間、盗賊の少女が横に吹っ飛ぶ、

「な、っく!」

カァン!と武器を弾き飛ばされるニア、

「見えない!どこ!?」

ヒュン、ヒュン、スパン!

「痛、、!」

(無駄だ、鎌鼬の速度は人間の反応速度を大きく超える、

時速換算で脅威の時速500km!新幹線の最高速度320kmすら余裕で追い越すその速度は、

かの超電導リニアにすら迫る!)

(南雲、弓使いをやれ、)

(了解、)

ヒュッ

「クッ、ルカ!ニアの援護を、、なっ!」

ルカという弓使いは南雲の糸により縛り上げられていた。

「うっ動けない、、」

「ルカ!?今切る!ハァァァァァ!!」

ギチッ

「き、、切れない!?」

(土蜘蛛の糸は、同じ太さの鋼鉄の20〜30倍の強度を誇る、その強度は、

ミスリルを超え、アダマンタイトにすら匹敵する!)

、、まぁ火には弱いけど。それでも焼き切るのにはかなり手間がかかる、

(残りで3人を叩く!行くぞ!)

(了解!)

「っく、待っててくれルカ、ニア、アイツラを倒して、ほどかせる!

全員構えろ!おそらく指揮を取っているのは真ん中の子供だ!先程からコチラを見て

目を離さない!」

(、、ヤッベ、バレてら、)

「全員倒してやる!ハァァァ!!」

カァン!

しかし、振り上げた刃は同じく玄武の刀に衝突した。

「な、侍!?」

「フォッフォッフォ、お主はこの老いぼれが相手じゃ、、ほら、かかってこい、」

ん?侍?

(あの勇者、、ケンって言ってたか。黒髪黒目だし、侍を知ってる、、日本人か。

そう考えると、、ルカとトウカも日本人らしい名前と外見だ。高校生達が異世界に召喚され、

勇者として各地を回っている、、シアは聖女、ニアは、、途中でできた仲間ってとこか。)

「「チッ、あのジジイ、美味しいところを、、」」

ルナさ〜ん、ウロボロスさ〜ん、本音出てますよ〜

そんなことを思っていると、、

「〘インフェルノ〙!」

ドゴォン!!バァン!

「ヌゥ、、結界が、、」

「なんでこの世界に侍とお坊さんがいるのよ!?」

と、トウカが叫んでいた。

(南雲の結界を破ったんか!?ホへぇ、さすが勇者パーティーの魔法使い、、)

昔あった勇者とは外見が違うし、

別の国の方から来たか?

「あら、ショッボイ炎ですこと♪」

ルナさ〜ん、南雲の結界を一撃で割ってる以上結構やばいですよ。

ルナがゆらりと腕を構えた。

「炎というのは、、こういうものでしてよ。〘妖炎ようえん〙」

すると、俺のと同じ青い炎、だがその何十倍も高い威力で、

魔法使いに迫った

「〘プロテクション〙!」

バァン!!ギギギギギギ、、

「な、、」

(アレを防ぎよったぁぁぁぁぁ!!!)

ルナが悔しそうに言う

「チィ、、あのトカゲ未満はこれで消し飛んでたのに、、!」

(トカゲ未満て、、あのドラゴンのことか、、あの焦げ目あんたかよ。)

すると聖女が祈り始めた

「皆を癒やしてください、〘神聖鐘ホーリーベル〙」

ゴーン、ゴーン、という教会の荘厳な鐘の音が響く

突然、頭痛がし始める、

同時、傷ついていたニアとケンの傷がたちまち塞がる。

「うへぇ!?それはないよぉ!?」

マイが驚く

「喰らえ、我が奥義!ハァァァァ!〘天解てんかい〙!!」

ドゴォン!

「ぬぅぅ、、」

なんと、玄武が押され始めていた。

ラースとルナがいくら攻撃しても壊れない防御魔法、

ニアはマイが完封していたが、いつまで持つか、、

ウロボロスは俺についているため離れられない、

「ウロボロス、ルナ、玄武、南雲、マイ、ラース、全員に告げる。」

全員がピクリと動く。

「全員、妖怪になることを許可する。」

苦肉の策だった、

これしか無い。

これ以上やっても、手加減しても止まってはくれない、

もう、、全力で押しつぶすしか無い。

残り霊力は、、

536.000/1.000.000

「へへ、、良いんですか?」

「そうですか、、承知しました。」

思い思いの返事をする皆、

カラン、

「何だ、諦めたのか、ではその首をもらう!」

ガキン、、

「な、、、」

聖剣が全く通らない。

ゴゴゴゴゴゴ、、

全身が巨大化し始め、その外骨格を表す玄武、

その姿は、、大百足、

ついで巨大化するウロボロス、

その鱗と、睨まれただけで失神しそうになる瞳、

八岐之大蛇であった。

遠吠えを上げるルナ、その姿は、月夜に現れる白銀の妖狐の頂点、九尾の狐だった。

山の神様とも評される烏天狗、人食い蜘蛛と怯えられた土蜘蛛、

人々を切り裂いた鎌鼬、

そして、猫又。

妖怪である彼らの、真の姿だった。

「な、な、な、、」

驚愕する勇者パーティー、すると、

ヒュカカカカカカカカカ!!

ズババババババババババ!!!

凄まじい速度で間を駆け抜ける影があった、

「痛、、!」「いって!!」

「キャア!!」

肌が露出しているところを的確に切り裂かれる勇者たち、

「あ、足が、、!」

いつの間にか糸で覆われていた足元、

「いやぁぁぁぁぁぁ!!食べないでぇぇ!!!」

巨大な蜘蛛と化した南雲に簀巻きにされ、泣き喚くルカ。

「せ、〘セイクリッドブラスト〙!」

カァン、と、無慈悲に弾かれる魔法、

ルナが吠えた瞬間消し飛ぶ結界。

「け、結界が、、」

すると、周りの岩が空中に浮き始める、

ラースが腕を振り下ろすと、

岩がドカドカと墜ちてくる、

神通力による妖術だ。

勇者は、2体の巨大な妖怪達を見上げ、そして、

「あ、あぁ、、あ、、」

カラン

聖剣を取り落とし、戦意喪失した。

〜〜〜

「、、う〜ん?」

ハッとした、

「ルカ!トウカ!シアさん!ニア!」

その声で目が覚めたのか、残りの4人が目を覚ました。

「ケン?」

全員、無事なようだった

「なんか、悪い夢を見ていた気がする、」

と、トウカが言った。

「私も、大きな蜘蛛に食べられるかと、、」

ルカも、そう苦笑いした。

「私もです、悪夢なんて、小さい頃一度見たきりでしたわ、、」

そう、シアも少し笑った

「私も、全身切り刻まれた夢を見た、、」

と、ニアも小さく頷いた、

「ところで、ここはどこ、、」

そういい、振り向いた瞬間

「やぁ、お目覚めですかな?」

眼の前にカラスのような、鋭い目つきをしている男が自分を見下ろしていた。

後ろには、腕が鎌のように鋭くなっている少女と、

老齢の男性3人、見たことも無いような美しい女性が立っていた。そして、

「やぁ、、君たち、随分とまぁ、やってくれたねぇ。」

と、俺達をこの世界に呼んだ王様が目の前にいらっしゃった。

「国王陛下!?」

咄嗟に、俺達は全員国王様に傅いた。

「良い、この世界について、詳しく教えなかった儂も悪かった。」

国王は後ろの人物に目を向けると、

「この世界にはな、彼らのように魔物が人の姿を取り、共存している者もおるのじゃ、

この世界では当たり前すぎて、教えてもらう機会がなく、この国は魔物の数も少なく、

気づかなかったのだろうが、人口の半分は魔物じゃ。」

「な、、つまり俺達は、、」

愕然とする俺達に国王陛下は、

「あぁ、なんの関係もない冒険者パーティーを襲撃し、

その仲間を連れ去った。」

「す、」

ガバッと頭をさげる

「すいませんでしたぁぁ!!!」

すると、後ろの男が言う、

「許すわけがなかろ」

「HEY!!!」

ゴスッ!!

急に奇声を上げた男の子がその老人の顎を蹴り飛ばす。

「いえいえ、こちらも強硬手段に出てしまったので、、お互い様ですよ。」

すると、男の子が緑髪の老人の胸ぐらを掴みコソコソと話す

「せっかく丸く収まりそうだったのに!話を!ややこしく!するな!分かったか!?」

「は、はい、、」

すると男の子がコチラを振り向き、笑顔で話し出す

「コチラはお気になさらず!私達はこれにて失礼します!では!」

スタコラサッサと逃げるように帰っていく人たち、

彼らは、、一体、、

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