何かヤバいのが出たっぽいです
「、、、」
俺は思わず空を仰いだ。
「、、、はぁ?」
目の前には、山の様なモンスターが立っていた。
「ど、どちら様で、?」
クロが子供の姿である事を除いても明らかに大きい
鑑定結果と見た目が一致する。
8つの首と8つの尻尾、蛇のような鱗に
血のように紅く光る鋭い目
8つの山を覆う巨体に、苔や植物が生えている。
間違いなく、最悪の天災と言われた妖怪
八岐之大蛇だろう。
ズズズズ
睨まれただけで心臓が止まりそうになる、
さっきのドラゴンをペロッと飲み込めるサイズの頭をこちらに近づける
「主よ、どうされた?」
八岐之大蛇が俺の事を主と呼ぶ、
しかしステータス的にも
主なのはそちらなのではないかと言うツッコミを
飲み込み、クロは気丈に振る舞う
「う、うむ、その、とりあえず小さくなってくれ、
話しづらい、、」
八岐之大蛇が首を上げる
「、、、そうか、では、」
八岐之大蛇が淡く光ると、
先程の質量は何処に言ったのかと
問い詰めたいほど縮小した、
大体さっきのが500mだとすると
今は25m位になる。
500mと聞くとパッとイメージがつかないだろう。
大体東京ドーム2.5個分、
東京タワーがおよそ300m程
スカイツリーおよそ600m程である。
「これでいいか?」
そう聞く八岐之大蛇、
「あ、あぁ、それで、あの、
俺達をあそこの町まで運んでくれないか?」
俺が指差すと、八岐之大蛇が返事をする
「相分かった、」
そう言い頭を下げる、
どうやら頭の上に乗れ、ということらしい。
「あぁ、それで、
俺の仲間のこいつらも乗っていいか?」
先程から固まって動かないミナ達を指差す。
「、、うむ、承知した。」
俺、ミナ、エナ、ガイア、マイ、ナグモ、ラース
7人なので乗り切るだろう。
俺が乗っかり、頭の棘らしき物を掴む。
車の運転席見たいな感覚だな。
「おぉ、意外と安定するな、」
俺がそう言うと、
「光栄です。」
八岐之大蛇が返事する
「お前らも乗ったらどうだ〜?」
俺のその声でハッと気づいたらしい。
「ゆ、夢じゃなかったか、、」
ガイアが言うと、
「わ、私も想定外だった、、」
エナも同意する
全員が乗ったのを確認すると
八岐之大蛇が頭を上げる、
「高っ!」
高度10m、なかなかヒヤヒヤする高さだ。
「おぉぉぉ!凄い!遠くまで見える!」
ミナが興奮していると、
「では、参る。」
八岐之大蛇がそう言い動くと、
だんだん速度が上がる。
「おぉ、風が気持ちいいな。」
時速にすると大体10km、馬車と同じ位だ。
だんだん速度が上がる
「まだ上がるのか、」
そう言うと、ある点で速度が上がらなくなる
「早いな、」
大体時速20km急ぎ目の馬車より早い。
「そうだ、お前に名をやろう。」
「よいのか?」
八岐之大蛇だと長いしな、
ヤマタノオロチ、
オロチ、安直だな、
ヤマタ、苗字っぽい
蛇、蛇、、循環の蛇、あ!
「ウロボロス、ウロボロスでどうだ!
かっこいいだろ!」
すると、八岐之大蛇は満足そうに言う
「ウロボロス、しかと名前を頂きました。」
ふう、いい感じになってよかった、
マイとかはまんまでカマイタチから取ったが、
本人が気に入ってるし可愛いので良しとした。
ナグモはツチグモなので何となくツチをナにした。
かっこいいからそうした悔いはない。
ラースは鴉天狗、カラスだからラースだ。
冗談で言ってみたら本人が気に入ったそうなので
そうした。
(はぁ、レベル、レベル、なんで下がったんだ、、)
そう思いつつ、町へ向かう。
と言うか揺れもないし、速さも丁度いい、
凄いなこいつ。
「まさか、遠い存在だと思っていた八岐之大蛇に
乗る日が来るとは、長生きはするものだわい。」
「本当、そうですな、」
ナグモとラースの会話が聞こえる、
元が猫だからか、鼻と耳は効くらしい。
しかし、
ラスボス見たいな奴を仲間にしてしまったな。
森に入り、町まで後少しという所で、
「ウロボロス、止まってくれ。」
俺はそう声をかけた。
「どうしたの〜クロ!」
ミナが言うので答える
「このまま町に入ったら騒ぎになる、
この辺でウロボロスには人化してもらおう。」
そう言うとウロボロスは察した様に頭を下げる。
俺達が降りると、
ウロボロスが、
「では、ヒトの形になればいいのですな、」
と言うので、頷くと、ウロボロスが収縮する
光が人型になると、
光が散り、1人の男が現れた。
深緑色の短髪の60代
瞳は更に深い緑になり、
目尻に赤いライン、
鼻は高く、すらっとした体格、
身長は190cm程、なんとナグモを抜かした。
服は深緑ベースの和服だった。
(マイは服がなかったが、
こっちは服を最初から着てるんだな。
イケオジの再来だな。)
そう考えていると、
「主よ、これでいいか?」
そう言うウロボロスに
「あぁ、問題ない。」
俺は答える。
町まで行くと、何やら騒がしかった。
「冒険者さん方、無事だったか!」
町長が待っていた。
「なんの騒ぎだ?」
エナが聞くと、
「火山の方に、とんでもなくデカい龍が見えたと
騒ぎがあってな、私も見ましたが、きっと
黒き龍の再来だと大騒ぎになりまして、
それで、、」
俺達は後ろを振り返る
腕を組んでいるウロボロスを見る。
そしてため息をつき、
「あれは恐らく、私達がファイアドラゴンを
討伐した時に発生した竜巻でしょう、
8本程上がったので恐らくそれかと、」
俺が嘘をつくと、
町長は安心したように、
「良かった、竜巻でしたか、では
約束の報酬です。お受け取りください。」
町長に討伐証明の牙を渡すと、
袋を渡される、開けると、中には
金貨が100枚入っており、
それを受け取り、帰ろうとする
すると、町長が言う
「所で後ろの御仁はどなたで?」
「えっと、その、遅れてきたうちの
パーティーメンバーです、
先に偵察して貰ってました。」
エナがアドリブをかますと。
「そうでしたか、ありがとうございます。」
町の人々に見送られ、俺達は馬車に乗る。
「やっと帰れるな、」
俺が言うと
「楽しかったね。」
ミナが言う。
しかしエナは険しい顔をする
「しかし、なんでクロのレベルが1になったんだ?
ステータスをみた時は確かに54だった。」
ガイアもそれに賛成する
「あぁ、マジでなんでなんだろうな、
レベルが表記されるようになったときも、
10かそこらだった、いくらサポートメインで
キルボーナスが無いにしても、
パーティーメンバーに
均等に経験値が分配される以上、クロも
レベル2〜30あってもおかしくない。」
俺が真剣に考える。
何故俺のレベルがいきなり下がったか、
ステータスをもう一度開く
HP 1430/2000
MP 17800/100000
SP 14600/40000
LP 0/0
LV 1
名前 クロ(酒田 浩一)
状態 魔力欠乏(小)
種族 猫又
年齢 3
性別 男
職業 陰陽師
称号 異世界からの来訪者 連勤術師(笑) 勇者(仮)
ブラック企業に務めし者 黒魔術師(w)
式神の主 指揮者
スキル 妖炎 式神召喚 裁断 和紙生成 筆記
翻訳 魔力変換 錬金術 人化 獣化
元素制御 簡易結界 式神強化 鑑定
,,,
式神 鎌鼬 土蜘蛛 鴉天狗 八岐之大蛇
加護 地球神の加護↓
(ん?この点はなんだ?)
俺がステータス欄の点を押すと、
名前 クロ(酒田 浩一)
状態 魔力欠乏(小)
種族 猫又
年齢 3
性別 男
職業 陰陽師
称号 異世界からの来訪者 連勤術師(笑) 勇者(仮)
ブラック企業に務めし者 黒魔術師(w)
式神の主 指揮者
スキル 妖炎 式神召喚 裁断 和紙生成 筆記
翻訳 魔力変換 錬金術 人化 獣化
元素制御 簡易結界 式神強化 鑑定
経験値獲得量増加
式神 鎌鼬 土蜘蛛 鴉天狗 八岐之大蛇
加護 地球神の加護↓
(そういやこんなスキルあったな。)
俺は自分が獲得した鑑定で調べる
経験値獲得量増加
経験値の獲得量が2倍になる
「結構前からあったっぽいが、効果を感じないんだよな、現にレベルは1だし。」
ふと、式神召喚を鑑定する
(微妙に違うけど)式神を召喚する
LV10以上で使用可能
鑑定を更にかけてみる
式神
霊力を込め召喚した妖怪、魔物を倒した際
経験値の一部を主に献上する。
どんな妖怪だろうと、召喚した者を主と呼び
付き従う、主のスキルを一部受け継ぐ、
現在のレベルと霊力をすべて消費し、
霊力は上げれば上げるほど
上位の妖怪が出やすくなり、
召喚された式神は、召喚主のレベルを全消費し、
召喚主のレベル×3のレベルで召喚され、
ステータスもそれに見合う様になる。
(、、レベルの3倍、、)
ウロボロスに手を向ける
鑑定
HP 273520/735200 (制限中)
MP 124900/249000 (制限中)
SP 45400/154000 (制限中)
LV 162
名前 ウロボロス
状態 平常
種族 八岐之大蛇
年齢 2260
性別 なし
職業 なし
称号 神をも怖れさせる者 覇者 恐怖を齎す者
生ける厄災 生ける自然災害 不死者
大酒飲み 破壊者
スキル 火炎魔術 水流魔術 大地魔術 嵐風魔術
雷撃魔術 腐食の吐息 火炎の吐息
猛毒の吐息 血魔法 状態異常耐性
超速再生 不老 体積操作 人化 獣化
加護 破壊神の加護
制限中?あぁ、合わせてくれたのか、
、、、レベル162、、ねぇ
54×3 = 50×3+4×3 = 150+12 = 162
、、、もしかして、こいつのせいなのでは?
よく考えたら、経験値獲得量増加がついた式神達、
マイは+がついて割とすぐ召命した。
つまり、レベル15×3=45くらいで、今まで魔物と戦い上がったから最初68で、
ナグモは結構余裕を持って召喚したから、
レベル25×3=75
ダンジョンで魔物を倒しまくり94に、
ラースはその後割とすぐ召喚したため、
17×3=51で殿を務め魔物を倒し75へ
そうか、そうだったのか!
何故先に召喚したマイより、
後に召喚したナグモやラースの方が強いか、
俺のレベルを使っていたのか!
「あぁ、そう言う、そう言う事か、、、」
「分かったのか?クロ、」
エナが聞くため、俺は答える。
「俺が式神を召喚するたび、
式神が俺のレベルを全部使って高レベルの
式神が出てきたっぽいんだ。」
すると驚いたようにラースが答えた
「なんと、それは申し訳ないことを、、」
謝るラースを俺は許す
「いいんだ、その代わりお前らが魔物を倒す度、
俺もレベルが上がるらしい。」
「な、ならいいのですが、」
すると、馬車が急に停止する。
「冒険者さん!盗賊です!お願いします!」
御者の言葉に、俺達が立ち上がる
「行くぞ!」
俺達が馬車から出ると、
「おい!そこの馬車!命が惜しいなら、
荷物と女を置いて行きな!」
盗賊と思わしき男が5人居た。
(うわ〜典型的な盗賊だ〜、
プラスで雑魚キャラ&カマセ役っぽい。)
俺達が武器を構えると、
「主よ、ここは私が行っても?」
「いいぞ〜」
嗚呼、哀れな盗賊よ、南無三、
「おい、爺さん、命が惜しかったら
金目の物だしな、さもないと、、」
盗賊1は至近距離でナイフをウロボロスに向ける。
「おい、聞いているのか?爺さん、耳まで聞こえなくなったか?ハハハハハ!ゴブァ!」
ゴシャ!
すると、ウロボロスが盗賊をいきなり殴り飛ばした
「今ゴシャっていったぞ、、大丈夫か?あいつ。」
「お、お前、やりやがったな!」
すると盗賊2がナイフをウロボロスに
突き立てる、
バキン!
しかしナイフは着物にすら刺さらず折れる。
「この着物は我の鱗が変形した物、
その程度の玩具で傷つけようなど、片腹痛いわ、」
「ば、化け物が!」
盗賊2が逃げ出すが、
「な、か、体が、、動かない、、」
「儂の糸から逃れるかの?」
ナグモがいつの間にか
木の間に糸を張り巡らせて居たらしい。
「クソ!死に晒せ!〘ファイアボール〙!」
(魔法が使えたのか、)
しかし、火球は空中でぶった切られる。
「なっ、」
「あそんでくれるの!?わーい!」
マイが凄まじい速度で盗賊に迫り、
盗賊3の横を通り抜けると、
ババババシュン!
「ギャァァァ!」
盗賊3の持っていた刃物ごと手首から先が
バラバラになる。
「逃げろ!」
盗賊4が逃げるが、
「おやぁ?迷子かな?」
「ギャァァァァァァ!」
ドサッ
「ふむ、そんなに恐ろしかったか、滑稽滑稽、」
鴉天狗が空中から逆さまに盗賊の眼前に現れ、
盗賊4は卒倒してしまった。
「う、うわぁぁぁぁ!」
狂乱した盗賊5がこちらに来る、
[どうしたの?あっちが安全だよ、ほら、
あっちあっち]
俺は猫又に戻り、盗賊5に語りかける。
「え?え?あ、あああああああああああ!」
こちらをみた盗賊5は、恐怖に顔を歪ませ、
俺が指差す方へ逃げ出す、
すなわち、ナグモの巣に
「うわぁぁぁぁぁ!」
そう叫んだ盗賊5は気を失った。
俺が人の姿に戻ると、
ナグモ、マイ、ウロボロス、ラースが俺の後ろに
控える。
「これが、はるか昔より人々に恐れられた、
妖怪の実力だ、冥土の土産にするが良い、」
ニタリと笑うクロ達を見ていたミナ達は
「大将達を絶対怒らせたらいけねえな。」
「だな、」「だね、、」
1つの教訓を得たようだ、
[妖怪を敵に回すと怖い]と。




