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迫る厄災

「ねえ、エナ、今どれくらいお金貯まったかな。」

「そうだな、合わせて160万1024リルだな。」

「そうか、キリがいいな。」

「、、何で?キリ悪くない?」

「いや、こっちの話だ。」

(1024は丁度2¹⁰(2の10乗)でキリがいい、

理系の先輩がドヤ顔で言ってたな、)

「う〜ん、300万リルまであといくらだろう、、」

「えぇっと、たぶん、、、」

「あと139万8976リルだな、

生活資金の分を考えると、あとプラス50万リル

は欲しいな、だからあと189万8976リル、

貯めればいいだろう。」

(会社の経理も経験したことあるからな、これくらいの暗算はできる、サラリーマンなめんなよ?

元、だけど、、、)

「「、、、」」

「ど、どうした?」

「「えぇぇぇぇぇぇぇ?!!!」」

「いきなり大声出すな、、宿だぞ?ここは。」

「ねぇクロ!?いつの間にそんな計算できるように

なってたの!?」

「算術はそこそこの貴族か、

商人くらいしか出来ないぞ!?」

「ぇ゙、」

(そうだった、この世界は日本と違って義務教育が

ないんだ、一体、どう説明すれば、、)

「、、それは、」

「「それは、、、」」

「秘密にゃ。」

「えぇぇ〜」

(ちょっと待て!俺今なんて言った!?

「秘密にゃ。」だと?!普通に「秘密だ。」と言ったつもりがだったのに、、一体何が、、)

「じゃあ、今日もクエスト行こうか、」

「そうだね!そうしよう!」

「おい、今日は安全なクエストを受けるぞ、

今日こそは!」

ポーン

「あれ?放送?」

「ここ数カ月聴いたことなかったのにな、

何があったんだ?」

『この街に滞在する冒険者は、至急 、冒険者

ギルドに集合してください。繰り返します。

この街に滞在する冒険者は、至急 、冒険者

ギルドに集合してください。』

「何があったんだ?」

〜〜〜

「あれ?ゴブリン討伐クエストがない?」

「リザードマンの討伐クエストもないぞ?

一体何が起こっているんだ?」

「しかも、空気もピリついている、

そんなに深刻なのか?」

「冒険者諸君、集まってくれてありがとう。」

「あ!あの人は、、」

「知ってるの?エナ?」

「知らないのか?あの人は、この街のギルド長、

ガイルギルド長だ。」

「「ギルド長!?」」

「私はこのギルドのギルド長をしている。

ガイルだ。集まってもらったのは他でもない。

この街に、厄災(・・)が近づいている。」

「厄災!?」

「そんな馬鹿な事があるか!」

「事実だ。」

ザワザワ

「幸い、このままなら今日の夜頃、

街の東50km程先を南南西から

北上し、通り過ぎるだろう。」

「皆も知っての通り、厄災は強大だ。

とてもでは無いが、人間が正面から戦って

勝てるような相手ではない。

それこそ、【勇者】でなければな。」

「そうだ!勇者様は何処に、、」

「そう、勇者、彼らなら厄災を討つ事が、

できるかもしれん。だが、万が一この街を襲われそうになったらだ。そのまま通り過ぎるなら、

そのままで良い。

よって、厄災が通り過ぎる、

明日まで、この街から出ることを制限させて貰う。」

「どうしてだ!」

「勇者様が居るこの街から出たいなら出ればいい。

命の保証は無いがな。」

「、、、!」

「いいか、この街が襲われたら、近くの王都まで

被害が出る!国全体が窮地に陥るだろう。

我等は厄災が通り過ぎるまで、おとなしくしている方が賢明だ。皆ありがとう!ここで解散とする。

ご苦労だった。」

〜〜〜

「厄災か、」

「不安か、ミナ、」

「そりゃあ怖いよ、クロはなんか小部屋に

籠もっちゃったし。」

「厄災か、通り過ぎればいいんだが。」

〜一方クロは〜

(今のうちに試作でも何でもいいからアレを仕上げなければ、アレができれば時間稼ぎくらいできるかもしれない、備えあれば憂いなし、だ。)

〜数時間後〜

「、、、エナ、起きてる?」

「起きてる、寝れるわけ無いしな。」

「そうだね、このまま何事もなければ、、」

ゴーン!ゴーン!ゴーン!ゴーン!

「、、嘘でしょ、、、」

『緊急事態発生!緊急事態発生!

厄災が突如進路を変更!1時間以内にこの街を

通過します!冒険者は大至急ギルドに集合してください!大至急ギルドに集合してください!』

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