表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/17

魔王?

「フッ、望むところだ! 魔剣騎士め!」


俺はベッドの上に立って敵に言い放った。


「あなたも魔剣騎士ね!」

「そ、そうだよ!」

「私はオルセイン。あなたは?」

「え、俺はハヤトだけど……」

「素敵な名前ね! 死んで! そしてその魔剣をちょうだい!」


強気になったのも束の間、俺は動揺している。

いきなり窓から侵入されて名前を褒められ、殺意を向けられたのだ。

ちょっとまた話を聞かない系の人かもしれない。


「あなたが魔剣を手にしていることは知っているわ! 今日、騒ぎを起こしていたからね!」


心当たりがあり過ぎる。


「さあ! 大人しくその魔剣を渡しなさい! 【破壊】スキルを使っても無駄よ! 私が使っているのは【破滅】なんだから! しかも、そんな折れている魔剣じゃどうにもならないわ! 私の前じゃ無意味な魔剣……いや、魔短剣だわ!」

『主! 彼女の言っていることは本当です!』

「ああ、お前は魔短剣だよ」

『そっちじゃないです! 主! そろそろ私も怒りますよ?』

「ごめん! あっちのほうが強いんだな?」

『そういうことです』

「魔短剣と相談しているのかしら?」

「そうだよ! 俺のグリムは渡せない」

「いいえ、絶対に奪ってみせる! だって、それで私の仕事がやりやすくなるもの! 魔王から逃れるために!」


え、魔王?

死んだんじゃ……!?


「魔王って死んだんじゃ……? なぁ、グリムは魔王の遺品だよな?」

『主! 敵の言うことを聞いてはなりません! 攻撃がきますよ!』

「えっ!? グリム!?」


なんかグリムが怪しい雰囲気を出しているぞ。

何か……俺に秘密にしている……!?


「ゴチャゴチャとうるさいわね! 問答無用だわ! いくわよ!」


敵の魔剣騎士は剣を抜いて構えた。


「くっ……やるしかないか……!」


俺は覚悟を決めて、右手に握ったグリムを構える。


「行くぞぉっーーーーー!!! 【破壊】スキルで勝てないのであれば!!」


俺は思いっきりジャンプして、敵に向かって斬りかかった。

【破滅】スキルとやらを放たれる前に倒してしまおう。

しかし、俺の攻撃は簡単に避けられてしまった……!!


「遅い! 遅すぎるわ! そんなんじゃ私の【破滅】スキルを出すまでもないわよ!」

「うぐぅ……! クソォッ!!」


俺は何度も剣を振ったが、ことごとく避けられてしまった。


「どうしたの? どうしたの? どうしたの? ねぇ……どうしたの?」


こ、この子……やっぱり人の話を聞かない系だ!!


「どうしたの? それが本気なの? 本当に? 嘘でしょ?」


いや、性格が悪いだけか!?

ムカつくなぁ……。

待て……冷静になれ……熱くなるな!

このままだと負ける!!

俺は勝って、自由に生きるんだ!


「グリム! 【解放】! ……からの【破壊】だ!!」

『主! それは! 解放しないでください!また頭痛が来ますよ!?』

「そ、そうだった……!! ああああああっ!? 頭いてぇ!! 頭が痛いよおっ!!」

『主! バカあああぁっーー!!』


---


俺の脳裏にまたあの光景が浮かぶ。

女性……魔王は女性……。

血だらけの俺。


「そう、私は魔王だ」

「ま、魔王!?」

「思い出してしまったようだな……」

「お前が魔王なのか!?」

「思い出していないようだな……」

「俺は何も知らない!」

「思い出していないなら構わない」

「俺は何も知らないんだ!」

「錯乱しているようだな……」

「俺は……俺は……何者なんだ!?」

「こんなに思い出さないなんて、お前は都合の良い駒だ……」

「駒!? 俺は駒なのか!? 俺は何も思い出せない!!」

「ちょっとうるさいな……。早く戦え、このままだと死ぬぞ。私からしたら、どっちが勝っても良いんだ……」

「なにぃ!? なんだその立場は!? どうやって勝つんだ!?」

「え……自分で考えろよ……」

「俺とアイツ、どっちが勝ってもいいなら教えてくれてもいいだろ!?」

「押しが強い男だな。……【破滅】に勝つには【絶望】のスキルしかない」

「ぜ、絶望……!? 絶望のスキルだな!!」


---


『主! 主! 大丈夫ですか!? 敵の攻撃が来ますよ! 【破滅】が来ます!』

「グリム! 【絶望】スキルを使え!」

『主!? なぜそのスキル名を!? そ、それは危険過ぎます!』

「自由気ままなハッピーライフを送るには、やるしかないだろおっ!! 【絶望】!!」

『主ーーーー!! やめてーーーー!!』

よろしければ、ブクマ・評価をぜひお願いいたします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ