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本気のミレイ

敵のミレイさんが大技を仕掛けようとしている。


「グリム! ほら! 【破壊】のスキルを使おう! ヤバいって! マジでヤバいって!」

『ヤバいよ! マジでヤバいよ!』


グリムの様子がおかしい。

ミレイさんが右手を上げる。


「【闇影槍】」


闇の槍が5本現れた。

それが飛んでくる。


「くっ!」

『主!!』


グリムを使って叩き落とす。

5本の闇の槍は消え去った。

グリムが恐怖でおかしくなったのか、ぜんぜんスキルを使ってくれない!


「まだまだいくわよ」


今度は10本の【闇影槍】が現れた。

それも、すべて俺に向かって放たれる。


「くぅ!!」


俺は必死にグリムを振るう。

10本の闇の槍をすべて消滅させた。


「やるわね。それじゃあ、これはどうかしら?」


ミレイさんの周りに巨大な3つの魔法陣が現れる。

な、なんだ? あれは!?

魔法陣の中から、それぞれ1本ずつの黒い大鎌が出てきた。

3つの大鎌が回転しながら宙に浮かんでいる。


「なんだ? あの武器は?」

「私の最強の攻撃スキルよ」

「最強……」

『主!お気をつけください! おそらく、あの武器は私のスキルよりも強力です!』

「マジかよ……いや、スキル使えよ!」


ミレイさんは右手を振った。


「さようなら」


すると、3つの大鎌が動き出す。

まるで生きているかのように、ミレイさんの周囲を飛び回っている。


「まずい!」


俺は走った。


「無駄よ」


ミレイさんが手を動かすと、3つの大鎌が襲ってきた。

俺は避ける。


「くっ!」


さらに攻撃を避けるが、最後の一撃を避けきれずに斬られてしまう。


「ぐあああっ!!」


左腕に痛みが走る。

血が流れる。


「あら、急所は外してしまったようね。残念だわ」

「うう……」


痛ぇ……。

やばい、意識が遠のきそうだ。


『主!! しっかりしてください!このままでは死んでしまいます! ぶるぶる……!!』

「ああ……グリム……なんでそんなに怯えているんだ……」


なんとかしないと……。

俺はミレイさんを見た。


「ふーん。まだ動けるなんて、意外とタフな男なのね」

「……ミレイさん」

「なにかしら?」

「どうして、こんなことをするんだ?」

「どうして?」


ミレイさんが笑う。


「私が魔剣を正しい方向に導いているからよ。あなたじゃ、その魔剣を持っていても何もできない」

「えっと……」

『主、騙されてはいけません』


グリムの声が頭に響く。


「そうなのか?」

『はい、主こそが最強です! 主じゃなければ私の力を引き出せません!』


俺はミレイさんを見る。

ついに……ついにグリムがスキルを発動してくれるのか……!!

俺がピンチなのに、ぜんぜんスキルを発動してくれなかった!


「さあ、魔剣を手放して静かに暮らしなさい」

「断る」

「へえ……。この状況で、まだ私と戦うつもり?」

「戦う? もちろんだ」

「ええ、私に勝てると思っているの?」


ミレイさんが左手を上げる。

魔法陣から黒い鎖が飛び出してきて、俺を拘束した。


「くっ!」

「フッ、これで身動きが取れないでしょう? 終わりよ」


ミレイさんが右手を振り上げる。


「【闇影鞭】」


闇の鞭が現れて、俺の身体を打ちつけた。


「ぐあぁ!!」


全身が痺れて動かなくなる。


「うう……」

「いい子ね。大人しくしていてちょうだい」

「……ちくしょう」

『主! 主! 主! 主主主!!』


グリムの叫び声が聞こえる。

俺は必死になって頭を回転させていた。

どうすればいい?

どうしたらミレイさんを止められる?

どうすればグリムはスキルを使ってくれる!?


『主! 致し方ありません! 今こそ私のスキルを使ってください!』

「そう! そうだよ! 早く使ってくれ!」

『【破壊】では勝てません! 【解放】と叫んでください! いや、本当……私はこの女性と戦いたくないんですけども!』

「知らん! 【解放】!」


その瞬間、俺の頭の中で何かが弾けた。


「ぐあぁ!?」


激しい頭痛に襲われる。


『主!!』

「ぐうぅ……!」


頭が割れるように痛む。


『主!!』

「ぐぅ……!」


俺は歯を食いしばって耐えた。


「な、なんなの?」


ミレイさんが驚いている。


「ああああああっー!! なんか思い出すぅっーー!!」

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