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ちょっと無茶をしました・・・

翌日銀貨を払い朝食をとり、朝からギルドへと向かう。


ミラのカウンターの列に並び、順番を待つことにする。


しばらくして、ココアがカウンターへと呼ばれる。



「ココアさんいらっしゃいませ。クエストも新しいので、ココアさん向きなのが今日の所も見当たらないようです。ココアさんがパーティーを組んでクエストに望めればよいのですが現状では難しいでしょうね。話を聞く限り、森の少し奥に行かないと薬草採取も出来ないようですから、無理はしないで欲しいのですが・・・」



明日にはココアさん向きのクエストを用意するので、無理しないで欲しいと伝え出来れば休んで欲しいと伝えるミラであった。


ココアはギルドを出て街の外へ出て、ミラの言う事を聞かないで森の中の探索をすることに決めた。


あまり奥に行かなければ、きっと大丈夫だよね、1日でも早くお金を貯めてこの街を去りたいし、必死に探せばいくらか薬草が見つかる可能性もきっとあるわ。



森の浅い部分から、じっくり時間をかけ薬草を探していく。


途中、他の複数のパーティが面白いものでも見るような眼でココアを見ながら、冷やかしの声を掛け奥へと向かっていく。


その声に耳を貸さず、ココアは必死に薬草を探し続ける。



やはり、浅い部分の薬草は取りつくされているようで採取できるような大きさの薬草は見つけることは出来なかった。


ココアは仕方ないので、もう少し奥まで足を延ばす事にして草むらから現れるスライムを倒しながら奥に進んでいく。



昨日より少し奥に行った所に小屋を見つけ、ひとまずそこで休憩しようと中に入る。


その小屋の主は留守のようであったが、生活している雰囲気がその小屋から感じられる。



『ごめんなさい。少しだけ休ませて頂きます。』



ココアは、心の中で小屋の主人に謝る。


精神的に疲れていたので、安全とも思える小屋で休めた事はココアには大きかった。


気力が回復した所で心の中でお礼を言いながら小屋を後にし、さらに奥に入り薬草採取を開始する事にした。


さらに奥には行った事で薬草の群生地を発見する事ができ、周囲を警戒しつつ袋に薬草を入れていく。



ココアは周囲に警戒していたはずだったのだが、ゴブリン6匹が襲い掛かって来たのだった。


初撃をココアは受けて動揺するが、武器を構え必死の攻撃を近くのゴブリンに放つ。


攻撃を受けたゴブリンは倒れる事になるが、武器が刺さってしまってすぐには抜けないでいた。


ココアは焦り、必死に武器をゴブリンの身体から抜こうとしている。



それを見たゴブリンたちは一斉にココアに向かって突進を始める。


ゴブリンは、人間の女性を繁殖のために捕え巣穴に連れ帰る習性を持つと昔マリルから聞いた事があった。


ココアの焦りが極限まで達したところで、武器が抜ける。


闇雲に剣を振り回し、近づいてくるゴブリンたちを近寄れないようにするのがやっとである。



『ミラさんの言うとおり、今日は森に入るんじゃなかった・・・』



ココアは後悔しながらも、生き残るため捕まらない為に必死であった。


ゴブリンの攻撃も受けつつ、それでも全力で剣を振るう。


最後のゴブリンを倒した所でココアは気を失ってしまう。


極限状態の中、気力を使い果たしてしまったのだった。



ココアが気を失っている時、近づく者がいた。


先程ココアが無断で使用した小屋の主で狩人のガッデスである。


彼は気を失った彼女を背負い、自分の小屋まで連れて行きベッドに寝かし気が付くのを待つことした。



そんな事を知らないココアは気を失った時、精神だけを神界へと連れて行かれることになる。


夢か幻かわからない状態のココアに対し、至高神が話しかけてくる。



「ココアよ。よく聞くがよい。妾は、下界では至高神と呼ばれている存在じゃ。お主にはスキルがないのは、妾達の加護が強すぎるのが要因じゃ。お主には転生した時点で、至高神、武神、愛の女神、魔法神、狩猟神、農耕神が加護を与えておる。」



至高神がココアに語り掛ける。



「それに加え、異次元収納魔法と経験値獲得値増量の加護がついておる。ここまではよいかな?」



至高神がココアに尋ねる。



「至高神さま、加護が強いと何故スキルがないのでしょうか?私が英雄譚にあるような転生者なのですか?」



ココアは至高神に質問する。



「うむ。お主が異世界で亡くなった時に妾が提示した選択肢を選んだ結果、この世界へと転生する事となった。お主の魂が汚れなき物で稀なる存在であった為、他の神たちも興味を持ち加護を与えてくれておる。神の加護が強すぎるためスキルとは認知されず、スキルなしとなる。スキルとは、神の加護ではあるのだがお主の物と比べれば弱いものである。」



至高神の話を聞き、ココアは前世の記憶が蘇ってくる。



「そうだ、私は朝霞なつき。過労のためになくなったと至高神ニケさまから教えられ、私は異世界に転生する事を選択したんだった。私の残した業務はどうなったかなぁ・・・」



ココアは前世の記憶を思い出し、言葉にする。



「前世の記憶が呼び起こされたようじゃな。では、加護についての説明などをするとするぞ。」



ニケは、ココアにそう伝える。



至高神の加護 すべてのステータス異常攻撃の無効化、視ることによって様々なものステータスが確認出来る。


武神の加護 すべての武器の能力値を最大限の効果を発揮することが出来る。すべての職業の攻撃スキルを視ることによって獲得できる。


愛の女神の加護 男女問わず惹きつける魅力を発揮 知恵のある魔物であれば意思の疎通も可。


魔法神の加護 呪文名さえわかればその呪文の名前を発音する事で通常の5倍の威力で行使できる。また、自分が望んだ効果の魔法を使う事が出来る。(知らない魔法であってもココアが設定した効果を発揮する。)


狩猟神の加護 アイテムドロップが3倍になる。


農耕神の加護 最高品質の食べ物や薬草等を収穫する事が出来る。


異次元収納魔法 物品等を収納する。容量は∞。生物であっても収納可。生物は収納されている間は活動停止となる。


経験値獲得値増量 通常の経験値の10倍が手に入る。




説明が終わりココアは経験値が通常より多く獲得できた理由を知る事になり、自分に与えられた加護の凄さを実感する事となる。



「妾たちの失敗は加護の強さの為スキルなしと判断され、お主の生家を追い出された事だな。済まぬことをした。詫びに幾ばくかの金をお主の収納魔法の中に入れおいたから使っておくれ。」



ニケは、ココアが家を放逐されたことに対し後悔を見せ詫びるのだった。



「いえ、ニケさま。私は、その事を恨んだりもしておりません。かえって自由の身になれたと思えば、幸せな事です。ありがとうございます。」



ココアは、至高神にお礼を言う。



「まことに心の美しき娘な事よ。お主の幸せを妾たちは願っておるぞ。そろそろ、意識が戻る時間じゃ。前世の記憶を残したままにしておくのがよいか?」



至高神はココアに問いかける。



「はい。この世界ではココアとして生きていきますが、前世の記憶が役に立つこともあるかもしれません。したがって、このまま記憶を残してください。」



ココアは至高神にお願いしそれをニケは了承し神との邂逅が終了し、現実の世界へとココアは意識を戻し目を覚ます事になる。


彼女が目を覚まし周りを見渡すと、見知らぬ男性がココアが寝ているベッドの傍で椅子に座って彼女の様子を伺っていた。



「お、お嬢ちゃん目を覚ましたな。お嬢ちゃんは、森の中で気絶していてそれを俺がここまで連れて来てやったんだぜ。」



目の前の男は彼女にそう告げる。



「ありがとうございます。私は、ココアと言います。冒険者見習いといった感じでしょうか。イテテ・・・」



ココアは目の前に男性にお礼を言い自分の名前を名乗り、自分があちこち傷だらけな事に気づく。



「ココアか、俺はガッデスだ。ここの小屋に住みながら猟師をやっている。傷が痛むのか?」



目の前の男性はガッデスと名乗り、ポーションを差し出してくる。


ココアはそれを受け取り飲むと、傷の痛みが消え傷も癒されて傷痕はわずか赤くなって残っているだけだった。



「ありがとうございます。この飲み物は一体なんでしょうか?」



ガッデスに質問する。



「それは下級ポーションだが、ちょっと傷くらいなら治してくれる。」



そう教えてくれる。



「ポーションにそんな効果があるんですね。知りませんでした。」



ココアは感心したようにガッデスに伝える。



「お嬢ちゃん、今日はここに泊まって明日帰るといいぞ。夜は、ゴブリンより危険なモンスターも森の浅い場所にも出るからな。」


「ありがとうございます。お言葉に甘えさせて頂きます。」


「周りにゴブリンが数体倒されたとこにココアが気を失っていたが、あれを倒したのはお前なのか?」


「ゴブリンに囲まれ必死に戦っていたので、何匹倒したかはわかってません。全部倒したと思った所で気を失ったみたいです。」



ココアは答えた。



「冒険者見習いにしては、頑張ったな。一人で倒したとすれば、すごいもんだ。かなり強力なスキルを持っているだろうな。」


「いえ。私はスキルを持っていません。剣術とかの基本さえも全く知らないのです。誰か教えてくれる人はいないでしょうか・・・」


「スキルなしって・・・そんな人間初めて聞いたぞ。いや、数年前に何処かの貴族の娘がスキルなしだったという噂が流れていたな。」



ガッデスは、驚いたように思いだした事を口に出す。



「たぶん、それが私だと思います。それ以降10年近く家から出る事は叶いませんでしたので、人目に付くことはありませんでしたし・・・」



ココアは、ガッデスの言を肯定するような発言をしてしまう。



「てことは、お嬢ちゃんは貴族の娘さまってことか?こんなとこにいて大丈夫なのか?」


「はい。私は家から勘当され屋敷から立ち去る事になりましたので、貴族の娘であっても貴族の娘ではないのです。家名も名乗る事を禁じられましたから。」



ココアは、重大な事をガッデスに告白する事になる。



「はぁ、貴族様にもいろいろ都合があるようだな。これ以上は、その事には聞かない事するぞ。それで、冒険者になろうとしてたんだな。」



ガッデスはこの件についての話を終わらせ、冒険者になろうとしているココアについて興味を持つことになる。



「明日の朝、俺も冒険者ギルドに報告に行くから一緒に連れて行ってやる。今、晩飯を作ってやるからそれを食って早めに寝とけ。」



ガッデスはココアに晩御飯を御馳走し彼女に森の事を教えてやろうと決め、それに合わせ弓の事を教えてやろうと考え眠りにつく。



お読みいただきありがとうございます。

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