またまた薬草採取そして魔物との遭遇
翌日、宿屋で朝食を取り冒険者ギルドへと向かう。
ギルドカウンターのミラの受付の場所へ向かい、
「今日は、何か新しい依頼はあるのかしら?なければ、薬草採取をまたしようと思っているのだけれど?」
ココアはミラに尋ねる。
「そうですね。現在、ココアさん向きの依頼はなさそうです。猫の関係は、もう少し時間かかりますし薬草採取がいいかもしれませんが、あまり森の奥には行かないように気を付けてください。」
ミラが注意事項を伝え、ココアの意見を支持する。
街を出て、ココアは昨日に引き続き薬草の採取のため森に入る。
入口の付近は結構探してある程度取りつくしたので、気持ち奥に向かおうと注意深く進んでいく。
昨日、スライムを討伐した当たりまで進んだ所で薬草を採取を開始する。
周囲の警戒を怠らず、少しづつ薬草を集めていく。
暫くしたとき、草むらから何やら音がする。
草むらから、スライムが現れココアを襲おうとする。
昨日のようにがむしゃらにスライムを切りつけなんとかコアを破壊し、スライムは液状になり大地へ還る。
数時間、スライムを倒しつつ薬草採取に励み、疲れて来たので少しの休憩を取る事に。
休憩を取ったのち薬草採取を続けようと思うのだが、周囲の薬草はかなり取りつくされていてさらに奥に行かないと採取できない状態になっている。
ココアはこれ以上奥に進んでいいものか悩む事になり、今日の所は引き返すことに決めた。
今日のココアの成果は、薬草が35本で倒したスライムが4匹だった。
時間的にはまだ夕方になるにはだいぶがあるが、安全のために街へ戻り冒険者ギルドのミラのカウンターへと行く。
「ココアさん、今日の帰りは早かったのですね。迷子猫の依頼の詳細が届いておりますが、お聞きになりますか?」
ミラはココアに尋ねる。
「はい。私が受けた依頼ですし、どういう結果になるか知りたいです。」
ココアは、素直に答える。
「では、迷子の猫の依頼ですがギルドの諜報員が調べた所やはり飼い主による虐待の事実が判明し、依頼は無効となりました。報酬は最初の取り決め通り、金貨1枚をお支払いいたします。こういう依頼の場合、何も気にしない冒険者はそのまま捕まえて依頼主に届け報酬を受け取る事が多々ありギルドとしても細心の注意をもって依頼を遂行するように指導はしているのですがなかなかうまくいかないのです。ココアさんのように相談してくれる方ばかりだといいんですけどね。」
「今回の納付された薬草はすべて問題がありませんでしたので、銀貨35枚になります。薬草採取をしていて、何か問題はありませんでしたか?」
金貨4枚と銀貨5枚をココアに渡し、ミラは尋ねる。
「えっと、スライムが何匹か出てきて倒しましたが他に危険なことはなかったです。スライムを倒すのに結構手間がかかりましたけど・・・」
ココアが答える。
「そうですか。そういう知識は、ココアさん持っていらっしゃらないのですね。スライムの場合は核と呼ばれる若干色が濃い部分がありまして、それを破壊すれば難なく倒すことが出来ます。また、スライムに装備などを取り込まれた場合消化されロストする事に成ります。」
こういう知識は先輩の冒険者たちが教えてくれるものなのだが、スキルなしでパーティーを組むのに難しいココアにとってそういう情報を得る機会がほぼないと言っていい。
ミラは、自分が持っている必要な知識をココアに教えようと思うのだった。
「スライムを倒したということなので、経験値も得ていると思います。その経験値を使用し、各ステータスを強化する事も出来ます。ステータスの詳しい説明もさせて頂きますね。HPとMPはマスターが簡単に説明してましたね。力というのは、腕力による純粋な攻撃力です。武器やスキルで上げることが出来ます。魔力とは、魔法を行使したときの威力です。これも杖や指輪といった物で強化する事が可能となります。次に体力ですが打たれ強さだと思ってください。この数値が高ければ、その分HPの減少を抑えることが出来ます。防具や盾といった物でダメージは軽減できます。」
ここでミラは一息いれて、次の説明を始める。
「で、速さというのが移動できるスピードや攻撃速度、回避力に影響してきます。防具などで速さが制限される場合もあるので注意してください。残りの幸運というのは、状態異常に対するレジスト能力や罠の回避やモンスターが稀にドロップする宝にも影響してきます。経験値は、モンスターを倒した場合取得できる数値でそれを使用し各ステータスの強化をする事が出来ます。」
ミラは一通りの説明を終え、ココアに質問がないかを尋ねる。
「経験値の割り振りというのは、どういう風にするのでしょうか?割り振りするには、ギルドに来てステータスを確認してするものですか?」
ココアは尋ねる。
「常時、経験値を確認する方法は存在します。魔法であったり物品であったり様々ですね。ステータスボードというものをギルドでも販売しており、それを利用する事でステータスの確認と経験値の割り振りが出来ます。価格は、金貨2枚になっています。スライムを倒したという事なのでステータスを確認してみましょう。」
ミラはココアに提案する。
「はい。お願いします。」
ミラは、ギルド用のステータス鑑定機を出しココアに手を置かせる。
名前:ココア
HP:E(15)
MP:D(32)
力 :D(38)
魔力:C(79)
体力:E(14)
速さ:E(16)
幸運:B(279)
経験値:50
保有スキル:なし
登録ギルド:レーズン冒険者ギルド
更新ギルド:なし
上記のような情報が表示される。
「え?経験値が50?ココアさんどんなモンスターを倒したのですか?」
吃驚して、ミラはココアに尋ねる事になる。
「昨日と今日でスライムを5匹倒しましたけど?」
ココアは答えた。
「レアな個体だったのかしら・・・ 通常のスライムであれば、経験値は5のはずだから。」
ミラが独り言のように声をだした。
「私にはわかりません。必死に倒しただけですしね。」
ココアは、それに素直に答えた。
「まぁ、いいでしょう。経験値の数値についてですが、各ステータス項目をあげるのに必要な経験値があります。Eが10、Dが30、Cが70、Bが230、Aが2790、Sが658150ポイントです。S以上のランクは存在しませんので同じSランクであっても強さが大幅に違う事もあり得ます。」
ミラは経験値の説明も詳しく教えてくれる。
「ミラさん、ステータスボードを売ってください。万が一のために常備しておきたいです。」
金貨を2枚支払い、ココアはステータスボードを購入する事にした。
2日分の稼ぎがほとんどなくなったが、自分の安全のためを思い決断したのだった。
ステータスボードの使用方法をミラから聞き、宿に戻ってから何を上げるかを考えステータスアップを図る事に決めた。
今日は早い時間に仕事を終えたので、部屋でのんびりしながらどのステータスを上げるかをココアは思案する。
『ここは、HPと体力をDランクになるまで上げて残りを力に振る事にしよう。今度、経験値が入れば速さをあげるかなぁ。』
そう決めてステータスボードを操作し、ステータスを上げる。
名前:ココア
HP:D(30)
MP:D(32)
力 :D(57)
魔力:C(79)
体力:D(30)
速さ:E(16)
幸運:B(279)
経験値:0
保有スキル:なし
登録ギルド:レーズン冒険者ギルド
更新ギルド:なし
上記の様にステータスを更新し夜食を食べ部屋に戻り、明日からの事を考える。
稼いだ分のお金はステータスボードの購入に消えたから、明日以降もっと頑張ってクエストを熟さなきゃダメになった。
薬草も奥に入らなきゃたぶん採取は出来ないだろうから、違うクエストがあればいいな。
ミラさんに確認して、安全なクエストを紹介して貰えないかなぁ・・・
私に出来る事なら、いいんだけど・・・ スキルないのはやっぱりつらいな・・・
ふとしたことで、ココアは悲しくなってしまった。
そんな考えを吹き飛ばすために今日は早めに寝て、気分転換しよう。起きていれば、悪いことばかり考えてしまいそうだしね。
マリル、私頑張るからね! 自分を奮起させ、目を閉じると眠気が一気に襲い掛かり眠りにつくことが出来た。
お読みいただいてありがとうございます。もうちょっとだけストックがあるのでまた更新します。