やわらかなるホワイトデー生活♪③
続きです♪
さてさて、疲れを癒したバカたちは喉の乾きと小腹のすきを、覚えなくてもいいのに覚えてしまっていた。
そこで何かしら食べるものはないか?どこかに飲み物はないか?とばかりに、廃部室のあちこちを引っ掻き回す(そんなもの有るわけがない。もしあっても腐ってる)作業を開始した。
そして、そんなバカたちの姿を認め、近寄る影が2つ。
ゆるゆる物音をたてないように、そばに寄っていった。
そして、、、
「お兄ちゃん、なにやってんの?」
「またバカなことしてんの?バカなの?」
『「「ふぁ?」」』
同時に声をかけてきた【おにゃのこ】二人に対してケツを向け、バックからOk!バッチコイ♪なウホッ!な前傾姿勢で部室のどこにも有りもしない飲食物をロッカーに頭を突っ込み探してた3人は、くんずほぐれつしながら、三者三様お互いの股ぐらから別々に顔を出すという世にも珍しい体位を誇示しつつ、すっとんきょうな声をあげて人類の至宝【おにゃのこ】に顔を向けた。
『OбΗapyжeHa!!《アブナルージゥィナ》(敵だ!!) ΓpaΗata!!《グラーヌト》(手榴弾!!)』
「「Het!!《ニエット》(ダメだ!!)」」
そこいらに落ちていた小汚い野球の軟式ボールをつかみ、失脚リーダーメガネが何をとち狂ったのか人類の希望【おにゃのこ】に対して、まるで旧ソ連軍の手榴弾通称・F1レモン(形がレモンぽいから)のピンを抜き、この手榴弾を起爆させるのに必要な独特の操作までする素振りを見せて涙目で投擲しようとしたので、バカやめろ!!とばかりに二人の元同志に足蹴にされ抑え込まれたのでした。
『なぜじゃ!なぜ投げさせんのじゃ!?』
「ミ〇爺!!うんにゃ同志落ち着いて!!」
『このままでは谷、いや俺の心が全滅じゃ!!』
「むしろ全滅してろ!!ていうか、酸の海に浸かって消滅しろよお前!!」
部下だったと彼が勝手に思っていた元同志二人に、メガネっ子の、とぉ~~~~っても可愛らしい妹がいたことにリーダー(笑)は半狂乱になり無駄に暴れ狂った。
いくら軟式のやらかいボールとはいえ、当たればただではすまない。
リーダーメガネの狂気、ここに際まれりである。
はあ、はあ、はあ。。
廃部室の、床に溜まった大量の埃を盛大に、まるで瘴気の如く捲き上げながら彼らバカ三人衆はくんずほぐれつ。
若さゆえの過ち的な無駄な体力を無用に発揮して疲れ果て、ごろんと三人は埃と土まみれの床に転がった。
ぐ、ぐすぐす。。ぐすん。
『ねぇなんで、なんでお前らばっかり女っ気あるん?』
突然なにを思ったのか失脚メガネ書記長は涙ぐみ、涙ぐむどころかリアルに大粒の涙と鼻水を公園の噴水の如く噴出させて、床を無用に転がっては小童みたいにオイオイ泣きはじめた。
「「なぜ妹ごときで泣く??」」
『だってだって!我輩にはこんな可愛い妹いないんだもん!』
「「可愛いか??」」
「「可愛いよ!!」」
メガネ美少女たちが兄者たちに抗議した。
そして、現在ただいま16時55分。
三バカメガネの阿呆たちは妹メガネちゃん‘sの尻に(リアル)に組み敷かれ、うっとり恍惚の表情で今すぐ逝っちゃいそうなリーダーメガネ猿は自害して、、、間違えた。除外して、兄者たちはいつものことなのだろう、一刻も早くどいて欲しいと訴えた。
「どかないよ?いつも家でしてるじゃん」
「あたしたちが可愛いって千回言ったら退いてあげる♪」
『全部吾輩にとってはご褒美じゃないかァ!!可愛いよ!!ypaaaaaaaaaaaaaa!!可愛いよ!!ypaaaaaaaaaaaaaa!!可愛いよ!!ypaaaaaaaaaaaaaa!!……』
「「お前は黙ったまま逝ってどうぞ!!」」
可愛いよ。に、ypaaaaaaaaaaaaaa!!まで足して千回、この世の快楽をほしいままに叫び始めたメガネカス猿は、二匹のメガネをかけた人でなしに一カ月間履き続けた上履きを鼻に当てられ、、
『うっ!状況瓦斯!』
と叫んで悶絶し、あやうく閻魔大王に『阿鼻地獄においで歓迎するよ♪』と召喚されかけた。
「もう、バカばっかりして」
「また親父にどつかれるよ?」
呆れ顔のカワ(・∀・)イイ!!妹二人は、呆れた顔のまま小さなピンクのリボンが付いた二個のブツを兄者に手渡した。
「「なんこれ??」」
「「ホワイトデーのお返し♪♪」」
小さな包みを眺め見たバカサルメガネの二人は、ああ。。と何故か納得した表情を途端にして見せた。
『あの汚姉さまがた申し訳御座いません。汚質問を二・三しても汚よろしいですか?』
「「汚よろしいですのことよシンダロカ姫♪なんなりと聞くが汚よろしいのですわ♪♪」」
三バカはお互いどこぞの汚腐乱酢に居そうな(いないし無い)メガネをかけた汚腐人、いやさ、貴婦人のようなナヨナヨしくもオゾマシイしなを作ってウインクぱちくり、妹ちゃんたちの尻の下からよく分からない汚ならしい小芝居を唐突に汚始めだしたので下衆。
「なんか始まった?」
「中二病ってホントにあるんだね。感染したらどうしよう」
妹マイマイたちよ、これは中二病ではない。ただのバカだ!
うっかりすると感染するし、期末テストにもでるぞ。気を付けろ!
『汚姉さま。もしかしてmy天使'sに【千夜子・ヴァレンシュタインさま】をお渡しになられたので?』
【千夜子・ヴァレンシュタイン】とは、バレンタイン・チョコの貴族っぽい呼び名のことである。
「ええ【千夜子・ヴァレンシュタインさま】を汚渡し致しましたですのことよ。あと妹はシンデマエ姫の天使ちゃんでは御座いませんわ。汚勘違いなさらないで」
「もちのろん【千夜子・ヴァレンシュタイン】さまを与えてあげましたわ。それはもう、当たり前田のクラッカーで御座いますわ♪それとあたくしの妹は、シンジャッタ姫のエンジェルマークの正露丸(シナプス味)では御座いませんのことよ。汚考え違いをなさらないで!」
ここまで読んで【汚】を素直に【お】と読めるあなた。やつらのバカが感染しましたよ。なんかもう、吹っ切れてください。
閑話落第。
さてさて、バカたちが汚下劣な小芝居に熱中しているさなか、とある恐怖が校舎の彼方から近付きつつあった。