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ボッチ少年と軍人女子  作者: 永怛 みなと
4/4

編入試験の闇

□■試験当日の朝■□

 朝の3時頃に目覚ましをセットした氷空は制服を来て、4時頃に来る電車に間に合うように準備をする、バッグは無いからリュックしかない、学校からは許可を貰ったのでそれで行くことにする、リュックの中に筆記用具や時計、番号札、本を数冊、そして運賃代込の料金を財布に入れ、それを全てリュックに入れ、仏壇に線香を立てて、家を出る。

「ふぅ…取り敢えず間に合った…」

 時間は4時14分、この時間だと3時間かかるなんて当たり前。

「取り敢えず眠るかね…」

 終点の三島まで1時間はかかるから氷空は眠ることにした。

『終点のぉ…三島ぁ…三島です…』

「はっ…終点だ。」

 目が覚め、周りを見ると、そこは既に三島だった。

『この電車は…車両庫に入りますので、忘れ物をなさいませんようお願い申し上げます…。』

「じゃあ降りないとな…」

 氷空が出ると同時に氷空はこう言った。

「エンジントラブルのぉ…恐れがありまぁす…車両庫に入る前にメンテナンスをぉ…しっかりして下さぁい。」

「え?」

「」

 氷空はこれを早口で言うと氷空は無言で改札を通り、東京駅に行く切符を買う。

『間もなく出発しまぁす。』

「やっべぇ!」

 と、乗り、ギリギリ間に合うと、氷空は落ち着いたのか、氷空は再び眠りにつくのだった。

「……今どこだ?」

 時間を見る、時間は7時10分頃。

「次か…」

 と思っていると。

『次はぁ…東京…東京です…お忘れ物なさいませんようお願い申し上げます。』

 プシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…

「ふぅ…はじめての東京だ…さて…健ちゃんはぁ…」

「あ!氷空ちん!こっちやこっち!」

「健ちゃん!」

「よ!元気そうやね氷空ちん!」

「健ちゃんも何より、で…編入試験まで間に合う?」

「勿論間に合うで、ほな行くか。」

「うん。」

 2人は全国でも有数の進学校、国立東京学園高等部と言う何とも長い名前の学園へ向かう。

「そういや氷空ちん聞いたか?」

 すると健ちゃんが質問を投げかける。

「ん?どうした?」

「今三島駅の終点の電車のエンジントラブルがあったらしいんやけど…もしかして氷空ちんがいったな?エンジントラブルの恐れがあるから車両庫入れる前に点検してくださいとか言ったやろ絶対。」

「流石健ちゃん、正解だよ。」

「やっぱりか…んで…何で気づいたん?」

「音?」

「何故疑問系でこっちに投げかけてくるんや…うちが知るわけ無いやろて…。」

「いやまぁ何だ…あれだよあれ、電車の走る音がさ、何か変なだなぁ…って思ったけど、案の定当たったみたいだな。」

「流石氷空ちん、技術者(エンジニア)って言われるだけあるわ。」

「んまぁ確かに…ん?N-42が…2機?」

「は?N-42?無い無い、()()()()()()()()がこんな所飛んでるわけ無いやて…ん?わっ!ほんまや!これか?」

「あぁ…それだね…多分今駅出れば見れると思う。」

 と言い、健ちゃんと氷空は急いで改札を通り、空を見上げると。

「……ほんまや…モノホンのN-42戦闘機やん…」

「健ちゃん…学校案内してくれって…」

「あぁ!すまん!今案内する。」

 案内中二人は色々と会話をした。

「なる程…だから空ちん学校の編入試験受ける言うたんか…」

「あぁ、軍の学校に入るのは真っ平ごめんだ。」

「氷空ちんらしいな、そういう所。」

「そうかな…皆そうだと思うぞ?あと、健ちゃんの高校って確か工業科もあるんでしょ?」

「おう、つまり俺は氷空ちんと同じ言うことやな。」

「そいつは嬉しい誤算だ。」

「わいも、工業科は二人一組で授業やるんやけど…相方がカスやからなぁ…氷空ちんがいたら百人力やな!」

「大げさだなぁ…ただの()()()()()()()()()()()()()じゃないか…」

「それ…威張れることやで?」

「え?そうなの?」

「……氷空ちんと居るとこうゆうことがあるから好きやなぁ友達として。」

「…何か照れくさいなぁ…」

「おっ!話ししてたらついたで、ここやここや、せんせぇー!連れてきたで!」

「ありがとう健二君、君が草薙君だね?やるのは筆記試験と実技試験だよ、頑張ってね。」

「はい、頑張ります。」

「おっ…」

 と言い、前から言われていた場所に向う。

「受かれば良いけどね…」

「その心配は無いと思うでせんせぇ、氷空ちんが頑張ります言うときはすげぇ事が絶対あるから。」

□■試験■□

「これから筆記試験を開始します、指定した科目は?」

「数学、科学の分子生物学、現代文の3つです。」

「では、数学からお配りします、コンパスや上記は」

「持ってきました。」

「分かりました、では、名前を書いて始めてください、時間は50分です。」

「」

「」

「」

「」

「」

「」

「」

「」

「」

「」

「そこまで、答案用紙を教師に渡してください。」

「はい。」

「では、次のテストに移ります、直ちに準備をして下さい。」

「はい。」(うっわっ…面倒くさ!)

「では、準備をして下さい。」

「はい、すぐに支度をします。」

(この先生(野郎)…あえて休ませないつもりの様だが、俺は長時間労働は得意なんでね。)

「次は科学です、名前をお書きし、始めてください。」

「」

「」

「」

「」

「」

「」

「」

「」

「」

「」

「」

「」

「」

「そこまでにして下さい、私に、」

「はい。」

「では最後に現代文です、名前をお書きし、始めて下さい。」

「」

「」

「」

「」

「」

「」

「」

「」

「」

「」

「」

「」

「」

「そこまで、10分後、技能試験を始めます、ジャージ等の作業着はありますか?」

「あ、あります。」

「では、先に失礼します、場所は作業室です。」

「……行きやがった…健ちゃんいるんでしょ?」

「あ、分かった?」

「うわっ…本当に居たよ。」

 教室の2つある内、後ろの扉から健ちゃんが教室に入ってきたが、本当に居るとは。

「あの先生、多分氷空ちんを落とそうとしてると思うで?」

「舐めんなバカタレ、俺を誰だと思ってんだ。」

「そうだったよ氷空ちん…氷空ちんはこう言う奴だった…作業室に案内するで、がんばりや。」

「ありがとう、早速案内頼む。」

 と言い、氷空は健ちゃんの案内により何とか時間に間に合うことができた。

(後はがんばりや、氷空ちん)

(おう、教師に目にもの見せてやる。)

「ま、間に合ったぁ…」

 と言い、氷空は焦ったように入る。


「健二君…君はどうして氷空()に優しいんだい?いつも皆に厳しいから。」

「先生…うちがここに居て頑張れてるのは氷空ちんのおかげなんよ、命の恩人さ。」

「そなんだ…あとさその…氷空君点数高くない?今採点し終わったけどこのテスト…()()()()()()()()()()()()()()…」

「氷空ちん…下手なテストなら満点取るで?どんな問題なん?」

「これだよ、僕もやってみたけど70点ぐらいが限界…」

「おいこれ…()()()()()()()()やないか!」

「え?そうなの?」

「おう、氷空ちんから範囲のもろたんよ、見てみこれ。」

「本当だ…こんなの信じるなって言ってるみたいだな…良くこんな物信じてこんな点数取れるわ…」

「何や見せてみ?って…ほとんど90点超えてるやないか…」

「……ん?これ…」

「あれ?ここ…」

「」「」

「「不正じゃないか(やんけ)…」」

「ちと訂正しよや、校ちゃんはこう言うのには厳しいから分かってくれる筈や。」

(校長先生と知り合い…こいつ何者だ…)

 と思いながら健二と一人の先生は急いで校長室に向かった。


「ふぅ…休憩…だ…」

 氷空は実技試験も無事に終わらせ、少しばかりの休憩をしていた。

「はぁぁぁ…疲れたときはお茶に限るな…」

 水筒の中の緑茶を少しづつ飲んでいく。

「さて、取り敢えずここで待ってるか…」

 と待っていると

(氷空ちん!おい氷空ちん!)

「ん?健ちゃん?」

 氷空を健ちゃんが呼んでいた。

(荷物持ってこっちに来ぃや!)

「え?良いの?」

(ええからはよせぇ!)

「わ、分かった。」

 氷空は急いで荷物をまとめ、教室から出ると、外で健ちゃんが待っていた。

「健ちゃん?俺まだ結果聞いてないんだけど…」

「何言うとるんや…結果はもう出とる。」

「ふぇ?どゆこと?」

「細かい話は後や後、取り敢えずこっちに来ぃ。」

「お、おう。」

 何かよく分からないことを聞き、健ちゃんに導かれるまま向かった部屋は

「り、()()()()?」

「せやせや、ここで入学手続きして次の週から行けるようにするやと。」

「お、おぉう…」

 駄目だ…健ちゃん何言ってるか分かんない…そう思いながら理事長室に入ると。

「こんにちは、草薙氷空君、私はここ、国立東京学園の理事長です、これからよろしく。」

「え?は、はぁ…」

「それで早速だけど…」

 と言い、理事長先生は一枚の紙を渡してこう言った。

「入学手続き用紙です、入学する人が必ず見る用紙です。」

「こ、これを書くんですか?今?」

「勿論だよ、氷空君寮生活じゃないんでしょ?」

「え?んまぁ…そうですね、村の人達が心配すると思いますから村通いですね。」

「分かった、じゃあこれ記入して、名前、住所、電話番号を書くだけでいいから。」

「分かりました。」

 と言い、記入欄に書くべきものを書いていく。

「これでいいですか?」

「うん、これで良いね。」

「あの…そう言えば…なぜ俺はここに?」

「………()()()()()()()()()()()()()()()。」

「……え?金の力ってやつですか?」

「あぁ、更に言うなれば…」

「多分氷空ちん軍の学校に入るかもしれなかったんや。」

「はぁ!?そ、そんな…」

「テストはこれね、」

 と言い、渡されたテストを見て、ふと氷空はすぐに気づく。

「あれ?()()()()()()()()()()…」

「うむ、悪質な事にテスト丸ごと別の人が書いたものにしているんだ、しかも不合格だよ、この点は。」

「あと氷空ちんが作った物も…」

「あ…」

 渡された物は氷空が作った小さなウッドハウスのパズル、順番に組み立てれば完成出来る仕組みになっているが、粉々にされていた。

「」

「氷空ちん…」

「いや、良いんだよ、もう過ぎた事だし、けど…」

「けど?」

「ここまで落とし入れようとして何が良いんだよ。」

「「「」」」

 その発言は、その場に居た健二、理事長、健二の担任の先生が言葉を失った。

「取り敢えず帰りなさい、あの先生は私から処罰をしておきます。」

「分かりました。」

 来週から始まるというのに、テンションがだだ下がりの氷空だった。

 平成最後のメリークリスマス!と言うことで投稿することが出来ました、ボッチ少年です。氷空君はこのあと学校に入学しますがそこに新た登場人物が!という感じで投稿したいと思ってます。

 これからも「ボッチ少年と軍人少女」の主人公氷空を見守ってあげてください。

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