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始まりの始まり、終わりの始まりの始まり。

VR用ヘッドギアを頭から外し、電源を切って机に置く。ベットから立ち上がって、あくびをする。ん~~ん!

「疲れたぁ」

僕は不知火 連華 ゲーマーで、リアルが楽しい高校一年生!!!

今日は2999年12月31日で、ここは田舎で、都会に行った事は無い、なので今日は友達と3人で、東京に行くことになっている。記念すべき西暦3000年の大晦日を東京で過ごそうということになった。

友達と遠くに泊まりに行くのなんて、修学旅行以来だということで、楽しみで、夜も寝れずに仕方なくゲームやっていた。

僕は基本ゲームは夜中やらないから、オンラインに入ったらめっちゃ驚かれた。

ゲームの腕前はかなり良く、何個かのゲームで、一位を取った事がある。と、言っても大会等ではなく、ゲーム内ランキングでの話だが。

僕にとってのゲームってのはあくまでも二の次で基本リアル優先、睡眠はちゃんととるし、勉強もしっかりやる、成績も平均は越えてるし、ルールはちゃんと守る。


時計を確認する、3時。集合は5時

「今から準備するかぁ」少し早いかもしれないけど準備を始めた。

クローゼットから最近買ったばかりの新品ピカピカキャリーバックを取り出し、昨日の内にまとめておいといたシャツやらなんやら洋服を詰める。

あれもこれもと入れていくとキャリーバックがパンパンのなってしまった。んーー

まぁ何個か抜いてその問題は解決したわけだ。(枕入れなくて良いかなぁ?)

最後にプレステーションVⅩを入れてと、用意が完了したところで、再び時計を確認する、4時32分うん、丁度いい感じ。

残り27分で家を出る、早くは無いし遅くもない。駅までの距離を考えると妥当だろう。少し小走りで駅に向かう。駅には丁度5時に着いた。

「よっ、」駅には先に二人が来ていた。

「待った?」

「いや全然」

右が親友のかず(和正) 左が女友達の燐。

「さて、行くか!!!」 かずがそう言う、うん!と二人が元気に返事をする。

ガシャン、ヒュー、ガシャン リニアのドアが開く、僕達は都会への一歩を踏み出した。

リニアモーターカーと言えどもここのは中古そのまま行ったら、2時間位はかかる。

だから乗り換える、札幌、福島と二回乗り換えして着いた。

結局途中で寄り道した結果着いたのは9時過ぎになってしまった。

東京すげぇーー、心の中で叫ぶ。雲を突き抜ける高層ビル、空を飛ぶ乗り物何もかもが凄く感じた。

まるで異世界にきたかのような写真でしか見たことのない世界が目の前に広がっている。

自分がいるところが現実ではないように感じた。

「どうする?ホテル、チェックインまで時間あるし……」

「まぁ」

「観光だね」

「観光だろ」

「観光でしょ」三人の声が被る

「どこ行きたい?」

「決めてきたは決めてきたけど、そのとうりに行くのもねぇ」

こんな感じて始まった観光このあと、世界一高いビルや科学館やゲームセンターで記録塗り替えまくったりと、今年一年で一番楽しい時間を過ごした。

ホテルのチェックインも済ませ、今は部屋にいる。勿論二部屋、さすがに女子と寝るのはねぇ……。

「花火見に行く?」

「うん!」花火、最近は大会等も減り花火を見れるのはここぐらいだろう。そういうのだから勿論花火を見るのははじめてだ。流石に映像は見たことあるけどね。

ホテルにはベランダが付いておりそこから眺める。

高校生がこの時間に外に出て良いわけがないし。

花火に関しては政府が何年もかけ、周りの住民から了承を勝ち取ったその結果だと、調べた。

「10…」大きな音が鳴り響く

「9…」

「8…」

「7…」

「6…」

「5…」

「4…」

「さ、…… え!?」3といいかけたところで強烈な眠気が襲ってきた。

なんかへんだ普通の感じじゃない。そう思って後ろを向いたときにはすでに、和正と燐が倒れていた。頬をつねりベランダから下を覗く。

さっきまで五月蝿かった声が聞こえない。

何が起きているのか理解できない。

決死の思いで携帯のカメラを起動させたところで僕も気絶した。


目が覚めた。暗い部屋、少し明りが見える、段々明るくなっていく。

「起きて! 起きて!」

声が聞こえた、それに反応して目が覚めていく。

「うっ、ここ、は……?」

「やっと目覚ました 起きないかと心配した。」目の前に燐が居た。

「燐、和正は?」

「おう、いるぞ」部屋?の奥の方から声が聞こえた。

「えぇと強烈な眠気に襲われて、で、えぇとここは? 何処?」

「分かんない、私達も目を覚ましたらここにいた」

なんでここにいるのか、誘拐か、何だろうと考える。……わからない。

「お前も早めに親に連絡を取っとけ、電波悪くなる一方だ」

「え、あ、うんわ、分かった」意味わからない所に放り込まれて、少し混乱してる。ただ、一つ思うことがある。これ絶対に異世界なんちゃらで、俺たちもしや主人公!?

電話のボタンを押しながらそんなことを考えていた。

ブルブル、ブルブル、ガチャ 誰かが電話に出た妹に掛けたし、妹がでた。

「おにいちゃ、ん」妹の声は濁っていたというか泣いていた。

「どうした!?」

「お母さんとお父さんがッ、怪我、、血が……昨日の夜から……」妹の声は明らかに混乱していた。

僕は混乱するその心を押さえ込みこういった「大丈夫だ!絶対に助けに行く、それに誰か助けてくれると思うよ、回りに人が居ないか見ておいで、」

「うん!」涙を振り切った明るい声で妹はこう言ってくれた。

電話を切る。

「一体……どうなって……あ、そうだ!動画撮ったんだった!」

「二人ともきて」と二人を呼び、動画を開く。再生ボタンを押す。

再生が始まって直ぐ、僕が倒れた。カメラは上を向いている。天井が映る。10秒後に大きな音がして、天井が消えていった。

黒い何かに飲み込まれるように、白い天井が黒に変わって行く。ゲームのようにゆっくりと。

そして、完全に黒になった。真っ暗に、そのあと少し明るくなって……そのあと映像が途切れた。

「な、なんだこれ」僕も含めて三人共怯えてた。

「夢……じゃないよな?」と頬をつねる。

いたっ。

痛みを感じないのが夢、そうとも限らないが、置かれている状況を考え込むには十分な刺激だった。

……しかし、考えて分かるようなものでもなく、しばらく無言が続いた。

それから2分ほどして、激しい頭痛が襲ってきた。

何か違う感じ、上手くは言えないけど、何かがいつもと違う気がした。

その直後頭のなかに声が流れ始めた。

「説明しよう。その前に自己紹介、僕は神。君達がいる場所の創造主だよ♪で、そこは迷宮ダンジョンRPGののりでクリアしてね♪最初に何があっても消えない松明と、ナイフを支給するね♪上への階段を見付けて脱出しよう!あ、あとクリアは1ヵ月以内にね♪」

「は?」素直にそう思った、意味が分からなかった。冗談なのか夢なのか……。

そんな事を考える暇さえ与えられないようだ。

直ぐに転送された、ここからが迷宮ダンジョンと言うことだろう。

周りは煉瓦で出来ていて大きさは均一。

目の前に転がっている松明のおかげで、先がなんとか見えるが、無かったら暗闇だろう。横にナイフもある、ナイフ、松明は一人一つで、3つあった。右手にナイフ、左手に松明を持つ。

「これ、何?」やたら直ぐ慣れた僕達と違って燐の声は震えていた。怯えていた。

「夢か、じゃなければパニクる余裕すらなさそうだな」

「ううんと、まっ考えてもねぇどうしようもないしねぇ」

ここは焦るところなのかな?でも、まぁそんなことしてる場合じゃないか……

「何か書くものない?」僕がそう訪ねると燐がノートとボールペンを取り出して渡してきた。

煉瓦の大きさは均一のようだから数をメモすれば、迷う事は無いだろう。

「ご飯は?」不安そうな声で燐が問う

「さっきまで食ってた訳だし、少しは持つ、一ヶ月以内って言ってたって事は多少の食材ならこの迷宮にあるだろ。」

「だな」

「平気かなぁ」

「平気だよ、うぅーーーん!!!テンション上がってきたぁ」ゲームの中でしか出来なかった事が現実でもできる、そんな気がした。

「おいおい、分かるけど」

「だってこれって、RPGだろ」

「えぇ」

「ってことは当然モンスターも……」

「この迷宮で一番大事なのは、地図を書くことだ。

燐、任せるよ。」

「分かった、私に出来るのってこんぐらいだしね」


「ん!?」足音のような音がした、人間の体重で出せる音ではない。

いよいよ来たと、唾を飲み込む。ごくり、右の曲がり角から牛?の顔が覗く、

「ミノタウロスか、僕に任せて!」僕が一人で行くと言い、和正に松明を預けた。

「分かった、燐は任せとけ!」

ミノタウロスが角を曲がりきり、全体像が見えてきた。頭だけが牛で、それ以外は人、手には斧を持っている。

ナイフを持ち、身を構える。

実際ナイフを使うのは初めてだが、ゲームの様に行くような気がした。

ミノタウロスが歩いて進んでくる。そして目の前で止まった、目の前に。ミノタウロスがその斧を振りかざせば、確実にあたる。

意識を集中し、タイミングを待つ。

ミノタウロスが攻撃態勢に入った。斧を持ち上げ、右から斜め下にに振りかざす。

僕はその斧を地面に横になり回避した。

後ろに回り込み、背中にナイフを刺す。

手応えはあったが、ミノタウロスが暴れ、ナイフは背中に突き刺さったままになった。

「連華!」和正がナイフを足で蹴り、目の前に転がってきた。

「サンキュ!」と言うと、再び前に来て、肋骨の間に斜め下からナイフを差し込んだ。ちょうど心臓の位置だ。ミノタウロスは倒れ、光の玉に囲まれて消えた。

「ふぅ、」予定道理に動けた。失敗してたら死んでたと思うと、寒気がした。

「あっぶねぇな」

光の玉が消えたところには何かが転がっている。

よく見ると、肉、斧、革の服?防具?が落ちていた。

それを拾う。

「飯は確保できたな」

斧は重くてさっきみたいな戦闘には向かないな。

「斧はかずが持ってて」斧を持ち上げて、手渡す。

「ok!」

「防具は……僕良い?」危険な戦闘、友達を死なせるわけにいかないから僕が戦う、でも僕も死ぬわけにはいかないからな。

「うん」

防具を着る、着るとちょうど良い大きさになった。

魔法の防具のような感じかな?

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