27. 生きて帰れるか不安になるレベル。
さあ、張りきってのぼるぞ!
そう思ったのに、すぐに怯んでしまった。
なぜなら螺旋階段の登り口に警告の看板が掲げてあったからだ。
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〈警告〉
この階段は600段あります。
体力に自信のない方にはおすすめしません。
お年寄りや慢性病をお持ちの方、心臓病の方はご注意ください。
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600段……。
東京タワーのフットタウンから大展望台までの段数と一緒じゃん!
え? ひざ大丈夫かな?
体力的にも大丈夫かな?
日本にいたときは積極的に階段をさけるタイプだったから、600段なんて未知の数字だよ!?
これがスポーツテストのかわりかなあ……?
と、とにかく登ってみよう。
登るしかないんだし……。
段数をかぞえながら、1段1段踏みしめていく。
さっそく息がヤバイ。
ゼエゼエと肺が悲鳴をあげている。
心臓も破裂しそうに脈打っている。
ろうそくの明かりだけの薄暗いなかをぐるぐる回っているから、精神的にもおかしくなりそうだ。
途中、階段の垂直部分(足を乗せるほうじゃないとこ)にヒントを見つけた。
【5=聖女の一番先にある】
下りるときには見えない部分だから、見逃さずにすんでよかった。
他にもヒントがあるかもしれない。
苦しくても、油断しないでまわりを見よう。
それにしてもキツイ。
生きて帰れるかどうか不安になってくるレベル。
あがらない足を無理やり引きずりあげる。
ボトボト落ちる汗を袖口でぬぐいとる。
これってヒールをはいたドレス姿の女の子たちには無理ゲーなんじゃ?
まあ若いから、わたしなんかよりよっぽど体力はあるんだろうけど……。
300段近くのぼりきったところで出口が見えてきた。
あれ?
まだ半分ものぼってないのに……。
たどりついた場所は、翼廊の屋上だった。
出口のわきには『大円蓋はこちら→』という案内板が立っていて、ご褒美のようにヒントまで書いてあった。
【0=真ん中にある】
ヒントをメモして、案内板の矢印どおりに進んでいく。
目の前には半球形のおおきなドームがあった。
大円蓋というのは、ドームのことらしい。
矢印はドームの入り口を指している。
なかに入ってみると――そこはさっきまで見上げていたドームの内側だった!
下から見たときは、ドームの内周に通路と柵があるなんて気がつかなかった。
柵につかまりながら、おそるおそる下をのぞいてみる。
真下にあるのは金ピカの大天蓋。
大天蓋の屋根のうえに謎の答えを発見。
【 <C> かみ 】
あ、やっぱり。
推理があってて良かった。
もし間違ってたら嫌だもんね。
もう1つ、下からだと読めなかったヒントもわかった。
【4=神の名に挟まれている】
これで0~9までのヒントは8個見つかった。
残り2個。あっさり見つかってくれたら助かるんだけど。
大聖堂の内部を俯瞰して、達成感を感じてしまった。
でもゴールはまだここじゃない。
矢印は無情にも続いてる。
うん、知ってた……。
だってあと300段あるんだもん……。
そしてまたのぼりはじめる。
ドームのカーブにそってつくられた螺旋階段を。
のぼればのぼるほど円周が小さくなって目が回りそうになる。
足はガクガク。
心臓はバクバク。
ゴールが近いのか、階段の角度がやばくなってきた。
もはや階段じゃなくてハシゴ。
両手もつかわないと登れない。
そしてやっと外に出た!
広がる青空。
美しい帝都の街並み。
や、やったー!!
運動不足なわたしだけど頑張ったよー!
ドームのてっぺんは展望台になっていた。
望遠鏡も設置されている。
風に吹かれながら絶景を望む。
そして違和感に気がついた。
朝、集合場所だった石畳の広場。
そこにおおきな黒い字で、なにかの記号が書いてある。
わたしは望遠鏡をのぞきこんだ。
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<E> ●×▲÷★=?回
● = ★-2
★ = ▲-4
▲ = ●×4
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やっぱりね。
<E>は数字の問題だろうと思ってたんだ。
● まる
★ ほし
▲ さんかく
それぞれの記号にあてはまりそうな数字をメモ帳に書きながら考えてみる。
そしてぐちゃぐちゃ計算した結果――。
●=2
★=4
▲=8
――ということがわかった。
これを計算式にあてはめると、『2×8÷4=4回』になる。
だから<E>の答えは4!
また1歩脱出に近づいた。
残る問題は〈A〉だ。
ラストスパート、頑張ろう!
▽巨大スクリーンの謎
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〈A〉 4 2 1 0 3 で
〈B〉 ひ か り の
〈C〉 か み の
〈D〉 な を
〈E〉 4 回
〈F〉 た た え よ
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