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シンクロする四人


次の日の自由行動、クシュシュはケイトと一緒にデート的なものに出かけた。

そうなると私が一人で行動するのはなんだか忍びないのでカインと一緒に出かけることにした。


カインとまず普通にいろいろなお店を見て回ることにした。

最初に訪れたのは小さな雑貨屋だった。

小さくて可愛いインテリア、髪飾りや指輪にペンダントなどのアクセサリーも置いていた。

その中に一つ、バラの装飾のついた金属の髪留めがあった。

これは私が昔アーサー兄様にと買ってあげたアレとほぼ同じだった。


「それ、欲しいんですか?」


カインがすかさず聞いてきて、私が答えるよりも前にさっと購入してしまった。


「はい、どうぞ」


この笑顔を見たらアーサー兄様を思い出していたとは言えない。


「ありがとうカイン」

「どうということないよ」


雑貨屋を後にして、次はカフェに向かった。

リンシャント帝国のカフェのケーキは甘すぎて口に合わなかったので、こっちのケーキを食べたくなったのだ。

カフェに入るとなんだか懐かしい気持ちでいっぱいになり、席に着くやいなやショートケーキと紅茶を頼んでカインと談笑しながら待った。


しばらくして運ばれてきた紅茶に口をつけ、ケーキを食べた。


「おいしい~」


思わずニコニコしてしまう。

そんな私の顔を見てカインも嬉しそうにしていた。

そしてカインも食べて美味しいと言って嬉しそうにした。


カフェで一休みした後、私とカインは冒険者ギルドを訪れた。

そこでそれぞれ別のSランククエストを受け、同じ森に転送してもらった。

協力してそれぞれのモンスターを同時に倒し、ギルドに戻ってくる。


「…実は私もう4枚あるんだ」

「奇遇ですねレア、私も4枚あります」


集まった銀貨を見るとあと2枚で首都に行ける。

なんだかんだ言ってやっぱり焦っていたのかもしれない。

確かに焦っていなくはない、アーサー兄様のお相手がモンスターだったらどうしようと思うわけで…


宿に帰るとクシュシュとケイトが帰ってきていた。

二人は何か同意するように見つめあって頷き、銀貨を8枚出してきた。


「みんな考えてたことは同じだったんだね」


私とカインも4枚ずつ…つまり8枚を見せた。

もともと持っていた10枚に16枚で26枚、足りるし余る。

ケイトもクシュシュも昨日は一人で集めて、今日は一緒に集めたようだ。

やっぱりみんな強くなっていたのだろう。


「明日にはここを出ようか」

「そうですね」


今日も暖かいお風呂で体と髪を洗い、昨日よりも艶が戻った髪を見て嬉しく思った。

明日、ようやく首都に向かう。

待っててください、ご乱心な母様…。


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