ちょっと休憩
次の日になり、街を見ると全体的に物価が上がっていた。
それから、聞こえてきた噂話によると王妃が荒れてるという。
ルミニア母様がご乱心?珍しいこともあるんだなと思った。
ここは首都からはるか遠くのイナイリカという小さな街だ。
ここから首都ハウトディアを目指す。
馬車がいくつも出ているのでそれに乗ればいいが…
「服、ボロボロすぎだよね」
「それは、言えてますね」
せっかくもらったゴスロリ服だが、長旅のせいでボロボロだった。
まずはハウトディアに向かう前にそこそこの服装をしなければ馬車にはのせてもらえない。
そこそこの服を買うには一般人と同等レベルの服はないといけない。
私たちは一般のなかでもいい服を買える店にいき、訳ありでボロボロなんだと話して普通の服をきた。
そして次に下級貴族がきそうな服を取り扱っている店にいき、そのなかでも高い服を買った。
最後に上級貴族の服を選び、着た。
手元にあったモンスター部位売却時の金貨が一枚吹っ飛んだ。
残りは銀貨数枚。
ハウトディア行きの馬車は銀貨20枚。
足りない。
しばらくは冒険者稼業でお金を荒稼ぎするしか他なさそうだ。
せっかく買った上位貴族服を汚さないように別の服に着替えてから、ケイトもクシュシュも一緒にクエストを受注してはクリアして金を稼いだ。
それでも1日にたまるのは銀貨2枚。
手持ちと合わせてようやく10枚。
あと10枚、1日2枚なら5日はかかる。
5日ぐらいなら我慢できなくはない。
1年と4ヶ月を生き抜いてきた私たちから見たら5日なんて誤差に等しい。
食費は銅貨でなんとかまかなえば何も問題はない。
宿屋の部屋に戻り、ふと鏡を見た。
バサバサでボサボサで傷みきったシルバーの髪、やせこけた頬、痩せた体。
お世辞にも可愛いとは思えない不清潔な見た目…
今日は念入りにお風呂に入ろう。
そして美味しいものをたくさん食べようと決めた。
よく見たらみんなもガリガリだしボサボサのバサバサだ。
うーん、早く帰りたい気持ちは抑えて一週間ぐらいのんびりするべきかなと思った。
みんなにもその話をしたらカインだけが賛成した。
理由は、気分転換は必要で、急いでも事は変わらないから…だそうだ。
「じゃあしばらくはのんびりしようか」
カインと私が言いくるめて明日は全力で休む事になった。




