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帰還フルブラント王国


久々に踏み入れたフルブラント王国の端っこ、私はまず銀行へ行った。

銀行で姫君のカードを使い、お金をおろした。

次に冒険者ギルドに立ち寄り、道中手に入れてきたとんでもない素材たちを売りさばき、金にした。

その時みんなが持っていたカードを渡すと、倒してきたモンスターによってランクがSランクに昇格した。

Sランクに昇格した時、わたしのカードがオーロラ色になっていて、不思議でギルドの人に聞いたら魔法の属性がわかるようになっているのだと言われた。


「あなたの場合ですと…オーロラ?オーロラ!?」


ギルドがしんと静まる。

確かにずっと隠してきた魔法の属性だけれど、私はオーロラだ。

驚かれても無理はない。


固まってしまった人たちを後にして、私たちは手頃な宿に泊まり疲れを癒した。


「レアってオーロラだったんだね」

「すごいね」


ケイトとクシュシュはすごいすごいといってきた。


「すごいね、レア」

「生まれつきだからすごくないよ」


カインもここ最近私を呼び捨てしてくれるようになった。

その方が親友らしくていいなと私は思っている。


「でもね、ここまでこれたのは絶対レアのおかげだよ」


だってあの時絶対にもうだめだと思ってたもん、とクシュシュが笑う。

あの時、確かにあの時は絶体絶命だったなと私も思い返す。


「ねえ、あの魔法って何属性?」

「え?無属性だよ?」

「うそ~!無属性ってあんなに強い?」


言われてみれば、無属性でつかえる障壁なんかとは比べものにならないぐらい強かった。

そういえば槍もとんでもない威力だった。

あの鎖に至っては本当になんなのかわからない。

火じゃない水じゃない風じゃない土じゃない光じゃない闇じゃない氷じゃない雷じゃない。

聖属性でも邪属性でも無属性でもない。


「……もしかしてレア、神属性ですか?」

「神、属性…」


しかし私は神属性の唱え方を知らない。

誰も知らないから書かれていないのだ。

使った気にもなっていない。

もし、これが本当に神属性だったなら…。


「…私、あと何年生きられるのかな?」

「……」


神属性は寿命を消費する魔法だ。

もし胸が苦しくなるのが寿命消費から来るのならかなりの頻度でかなりの回数を使ってしまっている。

数年で死んでしまうのだとしたら、抗いようがないが、とても悲しい。


「でも、私一人の命で三人救えるなら安い方だと思うよ。もう変えられない過去だし、前向かないと」


本当は知っていた気がする。

私が命をかけてでも守ろうと思った時に力が湧いてきたのだから。


「今日はもう寝ようか」


カインがそう言ってベットに倒れこむ。

私も倒れこんだ。


くよくよしてても意味がない。

まずは帰ってきた報告をしないと…

私はウトウトして眠った。


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