二度あることは三度ある
『また会ったね、レア』
真っ白な不思議な空間に神様がいた。
なぜか泣きそうな顔をしている神様に私は首をかしげる。
『いや、気にしなくていい。レアにとってそれが正解なら…』
気になるようなことをいう神様を見つめ、私がしてきた行動が正解かどうかを考えた。
しかしどの行動なのかはわからない。
『ちゃんとお願いは聞き届けたからね。安心して、みんな無事だよ』
「それなら良かった」
みんなが無事、神様が言っているのだから間違いない。
よし、と喜ぶ私に神様はゆっくり近づいてきて私を抱きしめた。
『ただ、お願いだ…あまり、無理をしないで…』
「…?」
無理?確かにたくさんしているかもしれないが、私はわからない。
いうならばあの状況だって泣きたくなるほど怖かったし、今回も寂しさで押しつぶされてしまいそうだけれど、全部押し殺している。
圧し殺さなくていいということなのだろうか。
『いや、いい、ほらもう目がさめる頃だよ?』
神様が私を離すと景色が白くぼやけて、はっと目がさめた。
目がさめると、リトちゃんがやってきて闇市の人が明日出発するという情報を得た。
なので今日はバタバタとおめかしして闇市の人のところへ向かう。
今回は昨日の商人さんと私とカインとケイトとクシュシュの五人でその闇商人の元へ向かう。
私たちは商品なのだから、そう言い聞かせる。
ついた先で手首に枷をつけられ、着飾った服のまま檻の中に入れられた。
渡したち四人だけ特別な檻に入れられる。
奴隷の食事は食べられたものじゃないような物ばかりらしいが、今回はリトちゃんの命令でそこそこいい物を私たちはたべれるようになっているらしい。
本当かどうかはわからないが…
今日はこの中で眠り、明日から早くて1年はこの中だ。
自分たちで決めたことでもやはり不安が多かったりはする。
それでも帰らなきゃいけない国がある。
短い間だけれど、流れ着いた先がリンシャント帝国で良かったと思う。
いつかまた機会があればリトちゃんとゆっくり話をしたいなと思った。
「絶対に護りますから、安心してください」
きりりとカインが言うけれど、私はカインの弱さを知っている。
そんなことを言っていても誰よりも不安なのはカインにちがいない。
「カインに守られるほど弱くないから平気だよ、代わりに守ってあげるね?」
カインはすこしムッとして、でもなんだか安心したように微笑んだ。
私は大切なものを守るためになら命だって惜しくないと、心の底から思い、決意した。




