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ユーリス目線/セミの一生


わたくしはフルブラント・B・ウォタリス・ユーリス。

学院1年の時からレア様と仲良くさせてもらっておりますの。

そんな私は昨日から魔道学院生とともに魔物の森キャンプにきていますの。

朝が苦手な私は思わず昼まで寝てしまったのですけども、起こしてくださって良かったのよ?


さて、そんなわたくしたちの班は森の外側あたりを散策して、大体の森の大きさを測っておりました。

あれはその後少しした時に聞こえてきました。


地面を蛇が這うような大きな音がして揺れたんですの。

フルブラント王国は地震が多く、地震に対する意識が高いのでこの程度では怯えたりはしませんでした。

問題はその後でしたの。


ロイとアリアさんの班の四人が行方不明になってしまったんですの。

この森は初級も初級の森、迷子になる方が難しいとさえ教師の皆様が口をそろえて言うようなところ…。

私たち学生も手当たり次第探したのですが、見つからなかったのです。

小川に沿って歩いても、途中で湧き出しているだけで何も変なところはありませんでしたの。


教師の方々が真っ青になって国王陛下に報告、私たちのキャンプも中止になってしまいました。

私としては、自分のお部屋でぐっすり眠れるから嬉しい…なんて思ったりしませんわ。

だってレア様がいないんですもの。

友達が行方不明になって平気でいられるほど図太い精神していませんわ!


急遽魔法団も派遣されたのですが、ふと見た時魔法団のトップの方がアーサー魔導師様ではなくなっていることに気がついて驚きましたの。

アーサー魔導師様を超えた方なのか、アーサー魔導師様に何かあったのか…どちらにしても驚きますわ。

風邪をひくアーサー魔導師様が想像できませんもの。


魔法団の懸命の捜索も虚しく、何もないという結果に終わってしまいました。

その後行方不明になった子が一週間経っても戻ってこなかったら正式に死んだことにしてしまうそうですの。


突然起きた不幸な事故に私も涙を流して友人の無事を祈りました。

しかし、祈りも虚しく…

一週間の時が経ってしまったんですわ。


その後の国王陛下の嘆きは誰もが知っておりますわ。

やつれてご病気になり、今も治療中なのだとか。

急に陛下が倒れてしまわれて、第一王子であられましたクリス様が一時的に国王陛下の代わりとして執務をこなしております。

突然の死を受け入れられる者などおりませんでしたわ。



レア様…実はどこかで生きていたなんて言って帰ってきてくださいませ…。


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