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リッシュ(エース)目線/冒険での事件


僕はフルブラント・D・ペルデリア・エース。下級の騎士家の長男だ。

冒険者ではリッシュという名前で活動しているけど、これはその…あだ名だ。

あるときちょっとした事件があって、冒険者たちはビビっていた。

僕はそんなにビビってはいないけど驚いてはいた。

エンペストスピアローが下級の森に現れたという事件だ。

未だに解明されておらず、魔法団が懸命に調査している。

僕はその時初めてアーサー魔導師に出会った。

背丈が高くて大人びていて、すごく、強かった。

僕はお母様に彼を超えるのだと言われていたけれど、自信がない。

その事件で、僕は確かに彼よりは弱いけれど他の冒険者よりも力になると豪語した。

その時はまだ彼が強いと知らなかったから言えただけだ。


戦いの場に来た時僕は縮こまった。

だって目の前にとんでもない化け物がいたのだから。

最初僕とアーサー魔導師は苦戦した。

ダークスピアローが20匹とスピアローが50匹、そこにエンペストスピアローが1匹だなんてとんでもない数だった。

僕ら二人でだって勝てない、そんなことが目に見えていた。

本来ならもっと計画を練って作戦を立てて突っ込む予定だったらしいけれど、そうはいかなかった。

二人の僕の友達…今では姫君に名前を変えた彼女とカインがいたのだ。

姫君は魔法が使えるのに魔法学院にいっていない女の子で可愛い。けれどとても強い。

カインは剣術下級とそこそこの腕前だけど、僕と姫君からくらべたら一番弱い。


アーサー魔導師と姫君は面識があるらしく、本名のレアに様をつけて呼んでいた。

そんな彼女と彼がここにいる。助けなければならない理由がある。

だから作戦は練れず、突撃した。


数多くの魔法団の団員が吹き飛ばされて致命傷を負った。

僕もアーサー魔導師も魔力切れ間近でもう打つ手がなかった。

そんな時だった。

魔力が、他人の魔力が流れ込んできたのだ。

さらに能力も飛躍的に上昇し、僕とアーサー魔導師は驚いた。


それだけじゃない。エンペストスピアローに向けて空から一本の光の槍が凄まじい速度で落ち、脳天を貫いた。

天から降ってくる槍が次々とモンスターを貫いて、ダークスピアローが数体程度まで減ったのだ。

これなら勝てそうだと僕はアーサー魔導師をみた。

アーサー魔導師は悔しそうな顔をしてダークスピアローたちを倒しに向かった。

僕ももちろん倒しに行った。


全てを始末し終えると嵐がやんでいた。

あとは姫君とカインを探すだけだったのだけど、アーサー魔導師はもう気がついていたようで岩陰に急いだ。

寄り添って眠るカインと姫君を見た時はとてもホッとした。

生きていてくれてよかった。

起こそうと思って姫君に手を伸ばすとアーサー魔導師に止められた。


「レア様は…そっとしておきましょう。」


そしてなぜかカインを起こした。

なんでだろう?

アーサー魔導師は聖属性の魔法を姫君に向かって唱えていた。

怪我なんかしているのかと不安になり僕も一緒に唱えた。


しばらくすると姫君は目を覚ました。

アーサー魔導師が心底ホッとしていたので僕も安心した。


その後アーサー魔導師が姫君に冒険者をやってはならないと言っていた。

僕はどうして姫君はしてはいけないのかわからなかった。

でも、あの悔しそうなアーサー魔導師の顔を思い出すと、何か訳があるように思えた。


次の日は姫君は来なかった。

きっとおとなしく言うことを聞いたのだろうと僕は思っていた。

その次の日には来たので思わず驚いたんだけどね。


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