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グレイス目線/パーティでの事件※本来なら大事


やっちゃったー!

目の前でぐったりとしているこの国のお姫様を抱えて今日の自分を全力で後悔した。

私はルブラント・A・ペルデリア・グレイス、長男の嫁であり、ルミニアの妹だ。

長男は25になったばかりで、私は彼と同い年の25。運命の出会いで結婚した。

今日は義理の弟であるアーサーが勤めている先であり、私の姉がいる城でのパーティ。

義理の弟にちょっかいでも出してやろうとイタズラのカップケーキを作った。

もちろん、バレる事などわかっていた。

だってあいつ魔導師だし、毒があるかないかぐらいわかるし。

だから毒ではなく、食べると風邪をひくキノコを刻んで入れたのだ。

大人が食べても咳が多くなるだけで実害はない。

ほんのイタズラだったのだが、そんな見るからに怪しいカップケーキをレア様は食べてしまったのだ。

ちょっと持って歩くの邪魔だから置いとこうなんてするんじゃなかった!

他の貴族の方は私のイタズラを知っているからどう見ても怪しいものは手を出さないからって油断した!


「何をしたんですかグレイス様」

「グレイス!説明して頂戴!!」


義理の弟と実の姉に問い詰められて事の成り行きを話した。

このキノコ子供食べても平気なのかな?

一口しか食べてないから量的には平気だろうか?

ルミニア姉様は私が顔面蒼白な事を見てわざとではないと理解はしていた。

しかし、ロイヤルファミリーだ。

アルフレッド義兄様もとても険しい顔をしている。

アーサーは私の言葉を聞いてすぐに処置を開始した。

ごめんアーサー…


「わざとじゃないのは分かりました。ですがこれは事件にも等しいですよ?」


毒じゃなくとも許されない事、そんなのわかってますって!アーサーを標的にしてたんだもの!

しばらくアーサーの懸命な治癒魔法が続き、レア様が目を覚ました。

どうやらまだ気分は悪いらしいが、キノコのせいだとアーサーが教え治療を続けた。


「ご、ごめんなさいレア様…わざとじゃないの」


元気になりつつあるレア様に安堵しながらも、自分のした事の大きさはわかっていた。


「大丈夫、私は元気ですから」


まだ顔色の悪いレア様が私を思ってそんな事をおっしゃった。

さらに、私の顔色が悪いと心配してくださり、今回は私も悪いからとルミニア姉様に訴えて許してあげて欲しいとまでおっしゃった。

女神!まさに女神!!


「わざとじゃないんでしょう?」

「そうなんです…」


この子は4歳だというのになんて大人なんだろう。

私ときたら25にもなったというのにこの有様だ。


「ただ、アーサー兄様にもそういうことしないでください、私が怒ります」


ぷんっと頬を膨らませたレア様にきょとんとして驚いてしまった。

アーサーが兄様?ということは私の妹?


「わかった程々にするわ」

「絶対にしないでください」


今回はレア様のお言葉のおかげで叱られるだけで済んだ。

アーサーも兄様と言われて嬉しそうにしている…

私から見たら長男よりも大人びて見えるアーサーパパが娘の言葉にデレデレになっているようにしかみえない

なんて言ったら少年のガラスハートが傷ついちゃうから黙っておいた。


「そうだ私グレイスっていうの、アーサーの義理の姉なの、だからお姉ちゃんって呼んでもいいのよ?」


そういうとルミニア姉様もアーサーもアルフレッド義兄様も呆れた表情を浮かべた。


「グレイス姉様…?」


レア様だけが可愛らしく首を傾げていた。

女神様だ、生きて動く本物の女神様だ。


「ほんっっとうにかわいいわねレア様」

「わ!」


ぎゅうっと抱きしめる。大したことなくてよかった、そして義理の弟が有能でよかった。

そしてそんな騒動があったがパーティは続行。

忘れた頃にアーサーがもう一つあったカップケーキをパクリと食べてしまい咳き込んでいたのは別の話。


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